2024年4月24日 蠍座の満月

日本では、2024年4月24日に、蠍座で満月を迎えます。4月9日の新月では、北米では皆既日食を観測してから、中東情勢はさらに緊迫している状況です。4月21日には、木星と天王星が重なりましたが、4月18日くらいから、株式市場は荒れ模様です。今回の満月の星の配置も、これらの社会状況を反映しているような、かなり印象的なチャートになっています。

最初に午前8時48分の満月を迎える、日本の満月図をみます。アセンダントは蟹座で、チャートルーラーは、国民をあらわす月です。アセンダントの近くには、奉仕や犠牲を象徴する、小惑星のベスタがありますが、メジャーな惑星はありません。MCの最も近くにある惑星は、土星、その近くには火星と海王星がいます。

MCに最も近くにあるのは、土星で、9ハウスの魚座です。土星は、リリスと緊張の角度をとっています。9ハウスは司法をあらわすので、今までかくれていたことに焦点があてられた、裁判などに注目が集まります。近くには、火星と海王星もひかえているので、今まであいまいにされていた国家機関の役割などが問題になりそうです。

国家をあらわす、太陽は牡牛座の11ハウスにあり、国民をあらわす月は5ハウスで蠍座です。太陽と月の中間には、冥王星が配置されて、国民と国家に緊張感を与えています。冥王星は8ハウスで水瓶座です。月が入っている蠍座の支配星は、冥王星なので、月と冥王星の関係は、より強くなっています。

5ハウスは、生産活動や物流など、日常生活の基盤となる経済活動のハウスです。引継ぎ、物価高や燃料費の高騰などにともなうコスト高に、悩まされそうです。インバウンドによって、多くの観光客が日本を訪れる一方で、国内のホテルなどの宿泊費も値上げされるので、レジャーや旅行などにも影響を与えそうです。

冥王星が大きな意味をもつチャートですが、8ハウスがあらわす、国際的な経済状況が、国民と国家に圧力を与えてくるので、国民はより多くの我慢と忍耐を強いられそうです。火星と海王星は、国家の最高権力へと力を与えるので、国家的な権力、全体主義的な権力も強まりそうです。

11ハウスの牡牛座には、天王星と配置されていて、木星は天王星に接近しています。牡牛座があらわす物質社会に、大きな変革があり、その変容は、国家権力や国政、議会に対して、大きな影響をあたえます。

国家権力や全体主義的な力が大きくなっているので、国民にとっては、正念場のような2週間になりそうです。国家に対して支配権を握っているのは冥王星で、国際的な金融経済が、日本という国家に激しい揺さぶりをかけています。

続いて、アメリカの満月図をみます。アメリカは、4月23日の午後18時48分に満月を迎えます。アセンダントの近くには月があり、冥王星はICに近づいています。国家を表す太陽は7ハウスで、諸外国で起きている問題に振り回されそうです。国家が外交問題に忙しい一方で、月があらわす国民が国の状況をなんとかしようと、全力で踏ん張っているような状況です。

木星と天王星が、経済状況をあらわす8ハウスに入っているので、株式市場はかなり荒い値動きになりそうです。海王星と火星は、軍事活動をあらわす6ハウスで、天王星と木星を支えます。軍需産業、先進的なテクノロジーなどが、外需産業がアメリカの経済活動を支えます。

一方、冥王星は国土の表す4ハウスに入って、国民と国家に緊張を与えます。移民にかかわる問題や、治安、災害や大きな事故などに注意が必要なときです。

今回の満月図では、冥王星がどのハウスにあるのかが、非常に重要になります。日本もアメリカも、アセンダントからは離れた場所に冥王星があります。一方、冥王星がアセンダントに近くにある国は、ロシアとイスラエルです。ロシアのモスクワとイスラエルのエルサレムは、緯度がほとんど同じになり、今回の満月では、両国ともに冥王星がアセンダントの非常に近く接近します。

24日の満月から、次の新月までの期間で、ロシアとイスラエルで起きた出来事は、今年一年間の世界情勢に大きく影響するでしょう。地球全体からの、大きな視野で満月図を読むと、ロシアや中東で起きたことが、アメリカの経済を逼迫させ、日本社会を物質的に揺さぶるという流れです。日本は、自分たちの日常生活に始終している感じですが、自分たちにもたらせる困難さは、実は地球の裏側でおきていることと、常につながっているという視点をもつことが、より重要になってきます。