占星術

田中真紀子氏を占う

政治家で、かつて外務大臣を務めた、田中真紀子さんを占ってみたいと思います。カリスマと言ってよいほどの、田中角栄さんの長女として生まれて、1993年に初当選、2014年に政界から事実上引退するまで、高い人気を維持して、今日でも彼女に期待している人は多いと思います。2024年1月8日に、不幸なことに、田中角栄氏の自宅だった目白の家が火災にあいましたが、逆に社会の注目を浴びることになった結果は、彼女の運命強さを感じます。

田中真紀子さんは、1994年1月14日の生まれです。時間はわかりませんが、まず最初に、出生図をAstro.com で作成してみます。

とても印象的なホロスコープです。太陽が山羊座に入り、度数は22度、山羊座22度のサビアンシンボルは、敗北を優美に認める将軍です。火災が起きた当初、真紀子さんは、「お線香をあげていた」と話していたそうですが、それ以上に、火災の原因を追究しようとしないいさぎよい姿勢は、いかにもだな、と言う感じがします。

さらに、太陽は、双子座にいる土星、獅子座にいる木星と、ヨッドとよばれる、複合アスペクトを作っています。ヨッドは、神の手とも呼ばれていて、まるで神に定められたかのように宿命を背負う、と言われています。

風星座の双子座には、最も多くの天体があつまっており、天王星と火星が重なって配置されています。この天王星と火星が、射手座にいる金星、天秤座にいる海王星、獅子座にいる冥王星とそれぞれアスペクトを作っており、この二つの天体が、よくもわるくも真紀子さんの運命に大きな影響を与えています。

真紀子さんは、率直で確信をついた発言で人気なのですが、このような言動はまさに、火星と天王星の影響そのままなのです。その結果が、よく出る時も悪く出る時もあるのですが、いかなる結果をまねこうとも、ありのままの状態をそのままいけ入れることが出来るのが、この人の強さです。

とくに、冥王星を頂点とする、冥王星、天王星、海王星の外惑星でつくる三角形は非常に強力なのですが、この外惑星のアスペクトは、頂点が海王星にかわりますが、今年の6月ごろから同じような星の配置がつづきます。

真紀子さんが生まれたのは、第二次世界大戦の敗戦間際の時期なので、この時代に生まれた人は、みな同様のアスペクトをもっています。まさに、日本が獅子座の冥王星によって、国家のアイデンティティを根こそぎ覆された時代に生まれて、その日本が再生されていく時代の行く様を、自分の人生で体現していく運命をもっています。

続いて、火災が起きた1月8日の経過図を出生図に重ねてみます。

火災が起きた日のトランジットなので、厳しい配置が目立ちます。とくに、トランジットの土星が、出生図の天王星と火星に緊張の角度をとっているので、影響しているように感じます。一方で、トランジットの金星と出生図の金星が重なっていたり、トランジットの海王星が、出生図の太陽に、協力的な角度をとっていたり、ポジティブなアスペクトも目立ちます。

現在、トランジットの冥王星は、水瓶座に入っていますが2020年ごろには、トランジットの冥王星が、出生図の太陽に重なっていました。ちょうど、このころから、政界から距離を置いていた真紀子さんの気持ちが、かなり揺れ動いたのではないかと思います。

今後、今年の5月の末に木星が双子座に入り、2025年の7月には、天王星も双子座に入ります。下のホロスコープ、天王星が双子座に入室する、2025年7月7日の経過図を出生図に重ねたものです。

天王星だけではなく、トランジットの金星も天王星に重なっています。さらに、トランジットの水星は、出生図の冥王星に重なり、出生図の金星とは協調の角度をとっています。水星は、双子座の支配星なので、双子座に入っている全ての星たちを、強力にサポートしていくことになります。

とくに、双子座に重要な星をもっている、真紀子さんの運勢にとって、大きな追い風になります。真紀子さんは、出生図で火星と金星が対立の角度をとっており、彼女本来がもっている双子座らしい知性や発言が、逆に裏目にでる結果が目立ちました。しかし、この配置は、これらのマイナス要素を、余裕でカバーできるくらいに、全力で援助していくはずです。

天王星が双子座に入ると、トランジットの冥王星と海王星が、小さな三角形を組んで、社会の再構築していくように、大きく変容していきます。そして、三角形の頂点である冥王星が、2028年3月ごろに、出生図の冥王星の反対側に位置するようになります。丁度、このころには、外惑星による、世直しも一段落しそうですが、出生図のある外惑星の三角形と、経過図にある外惑星の三角形は、相互に調和をたもちつつ、きれいな六角形を描くことになります。

冥王星だけでなく、経過図と出生図の海王星は、180度の反対側にそれぞれ位置して、天王星は、出生図と経過図で重なります。破壊と再生を促す冥王星が、最後の総仕上げをしようとする中で、海王星は人々の理想と現実をギャップを打ち砕き、天王星はひたすら改革を求めて、力を倍増させます。

この外惑星の配置は、真紀子さんだけでなく、戦後の混乱期に生まれた人たちが、共通にもっている星の配置です。この世代に生まれた人たちは、戦後から80年近くの時を経て、日本の社会が大きく変わっていく様を、感慨深く経験していくことになるはずです。

大きな時代の変革期に、政界とどのような距離をとっていくのかは、もちろん真紀子自身の決断によります。しかし、もはや彼女本人の意思だけでは制御できないくらいに、大きな運気の波にもまれていくいことになることを、天体の動きは暗示しています。

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