日干支空亡に基づいた 運勢年表

日柱の干支の空乏に基づいて、運勢のバイオリズムを占います。日干支の空乏に基づいて行う占いは、六星占星術、0学占い、令翠学、五行六令運命学など、流派によって様々な呼び名がありますが、共通しているのは、日干支を空乏によって6つのグループに大別して、12年の周期によって、運勢のバイオリズムを判定することです。より複雑な分析を必要とする、算命学や四柱推命と比べると、シンプルで客観性が高く、理論が分かれば、誰にでも、簡単に占えることがメリットです。運勢サイクルは、運気が悪いときもよい時もありますが、誰にでも同じ12年サイクルで、同じ運気がめぐっていきます。

空乏とは?

東洋の暦では、年、月、日には、それぞれ60干支が割り当てられています。例えば、2024年1月1日の場合、年の干支は『癸卯』、月は『甲子』、日の干支は『甲子』です。甲子は、60ある干支の一番最初の干支になり、その後、1月2日の日干支は『乙丑』、1月3日は『丙寅』となります。60日後の3月1日は、再び日干支は『甲子』にもどります。

干支は、『甲 (きのえ) 』『乙 (きのえ) 』『丙 (ひのえ) 』『丁 (ひのと) 』『戊 (つちのえ) 』『己 (つちのと) 』『庚 (かのえ) 』『辛 (かのと) 』『壬 (みずのえ) 』『癸 (みずのと) 』との10個の干と、『子』『丑』『寅』『卯』などの12の支の組み合わせからなります。10干と12支は、それぞれ、陰と陽のグループに分けられます。『甲』『丙』『戊』『庚』『壬』は陽の干で、『乙』『丁』『己』『辛』『癸』は陰の干です。12支も、『子』『寅』『辰』『午』『申』『戌』は陽で、『丑』『卯』『巳』『未』『酉』『亥』は陰となります。それぞれ、陽の干は陽の支と、陰の干は陰の支と組むので、陽の干支30と、陰の干支30の組み合わせが出来、合計60の干支が存在します。

空乏とは、この60の干支を6つのグループにわけたときに、それぞれのグループで、欠乏する12支のことです。

干支は『甲子』からはじまり、『乙丑』『丙寅』『丁卯』と続きます。そして、それぞれ10個ずつ、グループ分けをします。それぞれのグループには、10干が一つずつ含まれますが、支は12個あるので、それぞれ以下のように、2つずつ余ることになります。

この余った二つの支を、空乏 (くうぼう) と言います。『甲子』から『癸酉』までのグループでは、戌と亥が余るので、『戌亥』空乏です。同様に、『甲戌』から『癸未』までは『申酉』、『甲申』から『癸巳』までは『午未』、『甲午』から『癸卯』までは『辰巳』、『甲辰』から『癸丑』までは『寅卯』、『甲寅』から『癸亥』までは『子丑』空乏となります。

一つ一つのグループをどのように呼ぶのかは、占いの種類や流派によって若干違いますが、基本的には、空乏の支が象徴する、五行の要素にもとづいて、命名されます。『戌亥』空乏は、戌も亥も、土の要素をもっているので、『土星』、『申酉』空乏は、金の要素をもっているので、『金星』となります。

木、火、土、金、水の5つの要素を、6つのグループで振り分けるので、1つ余ります。『辰巳』は、『戌亥』と同様に土が強い十二支ですが、『土星』と呼ばれるのは『戌亥』だけで、『辰巳』空乏の呼び方は、流派によって違います。ここでは『月星』と呼んでいますが、六星占星術では、『天王星』と呼び、太陽を周回する惑星の名前で統一しています。もしかしたら、地球も太陽系の惑星の一つなので、『辰巳』空乏は、『地球』のことかもしれません。

日干支の空乏からみるパーソナリティー

『土星』、『金星』などと呼ばれる、それぞれのグループで、それぞれのパーソナリティーの特性をおおまかにみることができます。これは、より細かい分析を必要とする四柱推命でも、日柱の干支は、自分自身を表す星とされます。空乏によって干支を分類するのは、60の干支ごとに性格をみるのではなく、より簡易的に6つのグループにわけて、より大きな分類で分析する方法です。

面白いことに、この6グループでみるパーソナリティーは、西洋占星術の惑星の象徴と共通するものが多くあります。おそらく、空乏占いの方が、西洋占星術の影響をうけて、解釈を創ったという側面もあると思いますが、もととなる分類方法は、あくまでも東洋の暦の干支にもとづいているので、偶然だとしても出来すぎています。おそらく、これは私の推測ですが、東洋の精神世界も、西洋の精神世界も、古代から相互に影響しあっているのものであり、もともとの英知は同じだったのではないかという気がします。

  • 子丑空乏 水星:最新のテクノロジーや新しいものを積極的に取り入れる、現実的な開拓者。
  • 寅卯空乏 木星:大地に根を張って、手堅く、慎重に生きる。社会的、永続的な立場に安住する。
  • 辰巳空乏 月星:和を尊び、情けを重視する、義理人情派。庶民的な感性、サービス精神に秀でる。
  • 午未空乏 火星:自分自身の世界を生きる、忍耐強く好きなことに没頭する芸術家、専門家。
  • 申酉空乏 金星:多芸多才なアイデアマン。束縛を嫌い、自由奔放に多数のことをこなす行動派。
  • 戌亥空乏 土星:正義感が強く、物事の善悪を重視する探究者。理想や哲学、美学を追求する。

12年の運勢サイクル

空乏ごとに、日柱の干支を6つにわけたら、さらにそれぞれのグループを、生まれた年の12支によって、陰陽の2つに分類します。具体的には、『子』『寅』『辰』『午』『申』『戌』は陽で、『丑』『卯』『巳』『未』『酉』『亥』は陰となります。例えば、1987年生まれで、日干支が、甲子の人は、1987年は卯の年になるので、水星人(-)です。このように、6つのグループそれぞれに対して、陽のグループ(+)と、陰のグループ(-)が存在します。

12年の運気サイクルは、陽のグループ(+)と陰のグループ(-)で、それぞれスタートとなる年が異なります。陽のグループ(+)は、例えば、子丑空乏の水星人の場合、陽のグループ(+)は『子』の年から、陰のグループ(-)は『丑』からスタートとします。

水星+水星-木星+木星-月星+月星-火星+火星-金星+金星-土星+土星-
背信充実経済再開油断人気健康決定成長開拓清算
清算背信充実経済再開油断人気健康決定成長開拓
開拓清算背信充実経済再開油断人気健康決定成長
成長開拓清算背信充実経済再開油断人気健康決定
決定成長開拓清算背信充実経済再開油断人気健康
健康決定成長開拓清算背信充実経済再開油断人気
人気健康決定成長開拓清算背信充実経済再開油断
油断人気健康決定成長開拓清算背信充実経済再開
再開油断人気健康決定成長開拓清算背信充実経済
経済再開油断人気健康決定成長開拓清算背信充実
充実経済再開油断人気健康決定成長開拓清算背信
背信充実経済再開油断人気健康決定成長開拓清算

運勢サイクルは、丁度、1年間の季節のように、冬→春→夏→秋→冬と移動します。

  • 令 (冬):最も運気が低迷し、我慢と忍耐が必要な時期。その後の12年間を左右する重要なとき
  • 清算():人生の断捨離をするとき。不要なものを手放し、次の春にむけて、準備をする時期
  • 開拓(春):新しい計画にむけて、スタートする時期。畑を耕して、種まきをするとき
  • 成長(春):種が発芽して成長するとき。まだ、運気は弱いので、新芽を慎重に育てる時期
  • 決定(春):今後の方向性を決定するとき。この決定は、その後の人生を動かす大きな決断になる
  • 健康(夏):疲れがでて予期せぬトラブルが発生しやすい時期。小休止して冷静に顧みるとき
  • 人気(夏):努力が開花して、エネルギーが高まるとき。人生の楽しさを謳歌できる時期
  • 油断(夏):緊張がゆるんで、スキがうまれやすい時期。腰を据えて慎重に行動するとき
  • 再開(秋):再スタート、再挑戦する時期。過去の問題が改善して、変化、転機をむかえるとき
  • 経済(秋):努力した成果が結実する時期。全てが順調にすすみ、目にみえる結果がえられるとき
  • 充実(秋):豊かさや充実感を実感できる時期。収穫物を点検して、冬季にむけて、備えるとき
  • 背信(冬):予期せぬ変化が訪れるとき。今までの流れが変わり、人生を変える機会になる

12年サイクルのそれぞれの呼び名は、流派な占術によって、若干の相違があります。同様に、冬の時期の呼び方は、『大殺界』、『天中殺』、もしくはただ単に『空乏』とも呼ばれ、3年間ではなく、空乏の2年間だけをさす場合もあります。おそらく、六星占星術の『大殺界』がもっとも知名度があると思いますが、もとの占いは、同じ考え方にもとづいているはずです。

72年の年代運

72年の年代運は、人生のより大きな運気の流れをみるときに使います。72年の年代運は、生まれたときを、『寅』の12支であらわし、人生をスタートします。例えば、水星人(+)の人にとって、『寅』の時期は、『開拓』の運勢にあたるので、0才から5才までは『開拓』の年代運となります。その後、6年ごとに、年代運は、『成長』→『決定』→『健康』と変わります。

水星+水星-木星+木星-月星+月星-火星+火星-金星+金星-土星+土星-
0-5才開拓清算背信充実経済再開油断人気健康決定成長
6-11才成長開拓清算背信充実経済再開油断人気健康決定
12-17才決定成長開拓清算背信充実経済再開油断人気健康
18-23才健康決定成長開拓清算背信充実経済再開油断人気
24-29才人気健康決定成長開拓清算背信充実経済再開油断
30-35才油断人気健康決定成長開拓清算背信充実経済再開
36-41才再開油断人気健康決定成長開拓清算背信充実経済
42-47才経済再開油断人気健康決定成長開拓清算背信充実
48-53才充実経済再開油断人気健康決定成長開拓清算背信
54-59才背信充実経済再開油断人気健康決定成長開拓清算
60-65才背信充実経済再開油断人気健康決定成長開拓清算
66-71才清算背信充実経済再開油断人気健康決定成長開拓
72-77才開拓清算背信充実経済再開油断人気健康決定成長
78-83才成長開拓清算背信充実経済再開油断人気健康決定
84-89才決定成長開拓清算背信充実経済再開油断人気健康
90-95才健康決定成長開拓清算背信充実経済再開油断人気
96-101才人気健康決定成長開拓清算背信充実経済再開油断

年代運がわかると、それぞれのグループの特徴がより深く理解できるようになります。例えば、『火星』では、+の人は10代の若いときに運気のピークを迎えます。子どものころから子役として活躍したり、芸術的な才能を発揮したり、アスリートとして結果を残したりすることが多いです。一方、『木星』の人は、+の人は48才から、-の人は52才から、長年の努力が実を結実する運気を迎えます。着々と地道な努力が50才くらいになって実を結ぶ、大器晩成型の人が多くなります。

生まれた年の運気サイクルが与える影響

生まれた年の運気サイクルは、『令』『開拓』『決定』『人気』『再開』『充実』のいずれかがめぐってきます。この生まれた年の運気は、その人の人生にわたって、影響を与えます。例えば、『令』年生まれの人は、運気が最も弱い時期に生まれてくるので、その星の反対の運勢の影響を同時に受けます。一方『人気』の年に生まれた人は、その星の特性を、もっとも強くもつように運命づけられています。

  • 令年生まれ:頂点を極めることができる器をもつ。運気のふり幅が大きい
  • 開拓生まれ:自分で人生を切り開く力がある。好奇心旺盛で、社交的、交友関係が広い
  • 決定生まれ:自分で決断し、判断力を発揮することで、運気をきりひらく
  • 人気生まれ:華やかで、注目されやすい。自分の長所をアピールすることで、成果をえる
  • 再開生まれ:再挑戦、再開、復活、人との再会で、運気がひらける
  • 充実生まれ:恵まれた環境で、精神的、経済的な充実、社会的な評価をえる

六星占星術では、令年生まれの人は、『霊合星人』と呼ばれています。それぞれの運勢サイクルにおいても、反対側の星の影響を受けるので、両方の星の影響を合わせて考慮する必要があります。

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