四柱推命

トランプ元大統領を占う (2)

今回は、トランプ元大統領について、東洋系の占いでみてみようと思います。

まず最初に、トランプ元大統領の命式を出します。1946年6月14日生まれで、ニューヨークのクイーンズ、午前10時54分を出生時間として計算します。命式の出生時間は、午前11時できりかわるので、少し微妙な時間帯です。アメリカ東海岸の標準時間と、出生場所との時差を考慮して、午前11時から午後1時までの時間帯を出生時間として採用しています。

外国生まれの命式の出し方については、流派や占い師によって、いくつか方法があるのですが、私は、月柱と年柱は、日本時間をもとにし、日柱と時柱は、現地時間を基準にして算出しています。トランプさんの日柱は、己未です。飾り気がなく、気さくな人柄で、依存心がなくて、なんでも自分でやろうとする人です。自分の信念に忠実に、着実に実績をつくりあげることができ、危険に遭遇しても無難に乗り越えることができます。

まず、日柱の空乏から、運勢のざっくりとみます。空乏を使う占う方法については、こちらで説明してあるので、参考にしてみてください。己未の空乏は、子丑で、年柱の十干が丙で陽 (+) になるので、水星人 (+) のです。充実年の生まれになるので、全てにおいて恵まれた環境で経済的な自由をえることができますが、運気の波が大きいので、冬の時期はより注意が必要な運勢です。

具体的に、2012年からの運気をみてみるのと、最初の大統領選のときに2016年から、運気が強い収穫の時期になります。その後、2018年までは、全てが上手くいきやすい、順調な運勢です。

しかし、2019年から、3年間の冬の運気が始まります。とくに、大統領選のあった、2020年は、運気がもっとも落ち込みやすい、の年です。2022年からは、徐々に運気は上向きます。今年は、決定の年であり、今年何かを決心したり、新しいこと始めたりすると、それらは、今後の人生の基盤になります。2024年は、最初の大統領選のあった、2016年よりは、少し運気は弱いのですが、十分に結果をだすことが出来る星回りです。

次に、五行のバランスで、もう少し詳細に見ていきたいと思います。

最初に五行について、さっくりと説明します。東洋の五行は、木、火、土、金、水の5つの要素があります。それぞれの要素が、相生 (そうしょう) と相剋 (そうこく) の関係で、お互いに影響を与え合う特徴がります。

相生とは、一つの五行が他の五行を助ける関係で、他の五行を強めます。下の図で、黒い→で、右方向に隣の五行に影響します。木は火を強め、火は土を強めます。そして、土は金を強め、金は水を強めます。最後に、水は木を強めることによって、全体の五行が循環します。

相剋は、一つの五行が他の五行を攻撃する関係です。鼠色の→が表すように、2つ先の五行に影響します。木は土を弱め、火は金を弱めます。土は水を弱め、金は木を弱めます。そして最後に、水は火を弱めます。

五行を重視する四柱推命では、日柱の十干を日主といい、最も重要視します。トランプさんの己で、土の要素の陰の十干で、田畑や大地の土をあらわします。まさに、不動産業を営んでいる、トランプさんに相応しい日主です。

そして、日主の五行を自分自身と五行としてしし、自分自身と同じ五行を自星 (じせい) と呼びます。そして、自星が助ける五行を漏星 (ろうせい) 、漏星が助ける五行を財星 (ざいせい)、財星が助ける五行を官星 (かんせい)、官星が助ける五行を印星 (いんせい)、と呼び、それぞれの五行が循環します。

四柱推命の4つの干支の五行の大きさ、相互に影響する作用する力や効力を調べて、それぞれの五行の強さを算出します。その結果、下の図のように、トランプさんは、自星である土と、印星である木の五行がとくに強い命式であるということがわかります。

自分自身と、自分を助けてくれる五行が強い運気です。探求心にあふれ、知識欲が豊富です。外見はソフトですが、自分自身が納得してものごとを進めようとするので、本来はかなりの頑固者です。

五行の強さは、生まれもった命式だけではなくて、年代によって変化します。四柱推命では、10年単位で変化する、運気を大運とよび、おおまかな人生の流れを読みます。トランプさんの場合は、2014年の誕生日から、2024年の誕生日が、辛丑の干支による運気で、今年、2024年の誕生日で、大運がきりかわり、辛丑から壬寅になります。辛丑は、金、つまりトランプさんの場合は、漏星が強くなる運気ですが、壬寅は、官星である、木の五行が強くなります。さらに、印星である火の五行、財星である水の五行を強くなるので、全体としてとてもパワフルな運気です。

この大運の流れを考慮して、2014年から2030年までの、運気の流れをみてみます。

2014年から、2024年の誕生日、 6月14日までは、大運が辛丑の時期なので、総体的に、金の五行が強くなっています。金は己のトランプさんにとっては、漏星であり、人を助ける役回りがまわってくるときです。最初に大統領になった2016年と2017年には、金の漏星だけでなく、印星である、火のエネルギーも強くなっています。印星は、逆に、人に助けられる運気で、多くの人気を集められる時です。2018年と2019年は、自星である、土の五行が強くなっています。自星は、その名のとおり、自分自身のエネルギーそのものです。このころは、アメリカの景気もよく、トランプ政権への実績が徐々に認められるようになってきた時期です。

2020年と2021年は、大運の辛丑の影響で、金の五行が強くなっているだけで、他の五行がどれも弱めです。トランプさんとって、金のエネルギーは、人や社会を助けることで、自分自身のエネルギーが消耗します。さらに、自分自身を強める土や、自分を助けてくれる火のエネルギーが少ないことによって、運気が低迷しやすいときです。

2022年と2023年は、水の五行が強くなっています。トランプさんにとって、水は財星であり、他者を攻撃する星です。攻撃するというと、良くないイメージですが、財星は、物事や事象、社会的な出来事を、合理的、かつ効果的にコントロールしていこうとする、強い行動力をあらわす星です。財星という言葉があらわすとおり、ビジネスで経済的に成功しようとする人には、とくに味方になる星です。

このような流れも、2024年になって、大運がかわることによって、一変します。2024年は、甲辰の年で、木の五行が強い年なのですが、とくに、誕生日の6月14日以降、大運の壬寅の運気とかさなって、木の運気がさらに強くなっているのがわかります。木の運気は、トランプさんにとっては官星にあたります。官は土である自分が、木のエネルギーによって、攻撃される星なので、自分のエネルギーが奪われます。官の星は、西洋占星術でたとえると、土星のような星なので、社会的な責任感がまして、通常以上に、厳しい倫理観や正義感が強いられるときでもあります。

官星のエネルギーが強いときは、厳しい社会的な攻撃をうけたり、高い倫理観をもちつづけることを、期待されたりすることが多くなります。しかしトランプさんにとっては、2024年は、自分を助けてくれる火を五行も強いので、社会的な人気もあるし、自分を助けてくれる力も強くなります。攻撃もうけるが、その一方で、援助をえられる、というのが2024年のエネルギーです。

この官星印星の強い運気は、2025年も続きますが、2026年丙午、2027年の丁未では、またもや流れががらっとかわります。今度は、印星である、火のエネルギーが強くなり、圧倒的な人気とサポートえられる運気にかわっていきます。

トランプさんの場合は、子丑空乏で、子年と2020年、丑年の2021年は、空乏でみても、運気の弱い時期でした。子も丑も水が強い五行なので、四柱推命で五行バランスをみたときの鑑定結果と一致していましたが、そうではない場合ももちろんあります。

また、今回は東洋系の占いでみましたが、東洋で見た占いと、西洋の占いで見た場合で、異なった結果がでることももちろんあります。

しかし、人間のパーソナリティーやバイオリズムには、多面性があり、一言でいいとか悪いとかでは、言い表せないものです。そして、一つの同じ事象についても、多角的に判断されるべきなので、同じことが、長所になったり、短所になったり、同じ運気がピンチになったり、チャンスになったりします。

どの占い、どの占術が当たるとか、正しいとか、簡単に判断できるものではなく、どの占い結果も、人間のある一つの側面をみたときに、ある一つの事象、ある一つの視点において、その占い結果は、ある一定の割合で、真実を含んでいるものと、私は判断しています。

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