都知事選を占う (2) 桜井誠氏
2024年の7月7日に行われる都知事選に立候補している候補者を、占います。今回は、桜井誠氏です。桜井誠氏の生年月日は、1972年2月15日で、出生時刻は分かりません。
最初に数秘でみます。数秘の詳しい見方は、こちらを参考にしてください。桜井氏の運命数は9で、内面をあらわすソウルナンバーが9、9が2つもあります。9は、既存の価値観、システムに疑問をなげかけて、あらたに作り直していく数値です。9は物事の終わり、終焉をあらわしますが、同時に、既存の価値観を捨てて、あらたな物事の見方を啓蒙していきます。世俗的な価値観にとらわれないで、哲学的な見方を追求しつづけるので、他者からは菩薩のような人にみえることもあります。
その他の数値では、外面をあらわすパーソナリティーが2、過去数が6、未来数は2で、偶数が目立ちます。桜井氏については、過激な発言が独り歩きしているような印象がありますが、実際はとても温厚な人柄で、他者との争いは好まないはずです。
西洋占星術で出生図をみると、太陽と水星が水瓶座に入り、月は出生時間がわからないので、はっきりとしていませんが、水瓶座と魚座の境界付近にいます。とても水瓶座の影響が強い配置なのですが、牡牛座29度にある土星が、太陽と緊張の角度です。博愛的で平和を重んじる水瓶座らしさを、牡牛座の土星が制裁しているような配置です。
さらに、山羊座1度にいる木星が、牡牛座2度にいる火星と協調的な角度です。自分自身の情熱や信念に対して、アグレッシブに突き進める人です。山羊座は、既存のシステムの中で、着実に力をはっきする能力をもっているので、自分がおかれた立場に対して、やるべきことをしっかりと形にしていきます。
桜井氏は、2005年から、「在日特権を許さない市民の会」を設立し、日本人の権威を守るために一貫した主張をしていますが、主張の内容から、やや攻撃的で、ヘイトクライムに近い印象を与えてしまっていることが、しばしばあります。SNSやブログなどは、人々の怒りや恐怖を刺激した方が、より効果的に主張が届きやすいという特徴があります。出生図の火星は、この傾向をより強めてしまっているようです。より、人々の共感をえるために、ネガティブな感情に訴えることは、とても効果的な手法なのですが、火星と木星のサポートによって、少しやりすぎてしまうのでしょうね。
東洋の占いでみると、桜井市の命式は、日柱は丙子、月柱は壬寅、年柱は壬子です。自星である火のエネルギーと、官星である水のエネルギーが突出している命式です。義理堅く、自分が信じているものに忠義をつくしますが、自分の我慢の範囲をこえると、容赦なく反撃するような側面があります。本来のよさが認められる環境で、活動することが開運のポイントになってきます。このあたりの命式による解釈は、西洋占星術の出生図の配置と、非常によく合致しているので、興味深いです。
続いて、西洋占星術で7月7日の経過図と、桜井氏の出生図を重ねて、選挙についての運気をみます。
全体的に、少し厳しい配置が多いです。とくに、出生図の太陽、月、水星に、選挙当日の天王星の配置がサポートしていないところが、難しさを語っています。桜井氏のユニークさ、奇抜さが突出してしまって、残念ながら、思ったよりも、票がのびなかったかな、という感じになるかもしれません。
また、選挙に勝つには、木星の働きが大事なのですが、当日の経過図の海王星が、出生図の木星に対して、緊張を与える角度です。海王星は、目に見えないものを象徴します。あからさまな妨害活動はないかもしれませんが、なんとなくもやもやとした、すっきりとしない形による弊害、というのが存在しそうです。
一方で、東洋の占いで、運気の流れをみると、近年の運気は上り調子です。まずは、空亡で、ざくっと運気の流れをみると、桜井氏は、申酉空亡で、金星人のプラスです。空亡による、運勢の見方については、こちらを参考にしてください。
空亡だけでみると、ちょうど、2024年から2026年まで、ものごとが堅調に運びやすい、幸運期になります。さらに五行のエネルギーの流れを考慮してみると、幸運な流れは、2023年の癸卯の年から、徐々に強まっています。2023年の癸卯、2024年の甲辰は、木のエネルギーがとても強い年です。
木のエネルギーは、丙子の桜井氏にとっては、印星でサポートが得やすい運気です。人気を得やすいときでもあるし、これから何かをはじめようとするときに、新たな学びをえやすい時期でもあります。選挙の結果がどうであれ、2024年の選挙は、これから3年間にわたる活動の、一つの足掛かりになるはずです。
2025年の乙巳、2026年の丙午の年になると、徐々に火のエネルギーが強くなります。とくに、2026年の丙午は、今までの人生では体験したことがないほど、とてつもなく火のエネルギーが強くなります。桜井氏にとっては追い風ですが、2026年になると、世間の価値観も大きく変わるので、その流れにどのように向き合うかが、改めて問われる時期になるでしょう。