西洋占星術

2024年 春分図を読む

2024年、3月20日午後12時6分に、日本では春分の日を迎えます。春分は、太陽が黄道を一周して、12星座の最初の星座である、牡羊座に入室する地点です。占星術におけるお正月とも言え、春分図は、春分から1年間の運勢を表す、とても重要なホロスコープです。

2024年3月20日午後12時6分 東京 heliocentric占星術 (freehorocharts.com) にて作成

まず、アッセンダントは蟹座にあり、蟹座の支配星は、月です。さらに月は、アッセンダントに最も近い、1ハウスに配置されています。マンデンで月は、国民、一般大衆をあらわし、さらに1ハウスも、国民の状況を象徴する場所です。月は、獅子座にあるので、2024年からの春分からの一年間、国民一人一人が、日本人とは何なのか、再認識をせまられるようになり、そのように主体的に考える国民が、日本という社会をじわじわと社会を動かしていく、そんな感じの一年間になります。

次に重要なのは、国家をあらわす太陽が、MCにほぼ重なった状態であり、MCのすぐ近くでは、海王星があります。海王星は、魚座にあるので、国家と言う概念が、より海王星らしく、幻想的であいまいになり、より夢想的で非現実的、という傾向になります。端的に言うと、日本のために、国のために、とい考え方がゆらぎます。何が、日本のためになるのか、わからなくなります。

アッセンダントの近くにある月と、MCにある太陽は、協調的な角度をとっています。それでも、人々の日本という国家に対する信頼は、篤いです。どうすれば、国のためなるのか、わからないけど、人々は、日本のためになることをしたいと思っています。

国民をあらわす月に対して、反対側の位置である、7ハウスにある冥王星が、圧力をかけてきます。7ハウスは、同盟国、パートナー国をあわらしますが、日本にとっては、アメリカです。アメリカからの圧力は、実質的に日本人の日常的な生活に不便を強いるような影響を与えてきます。そんな日米関係に、もはや嫌気がさしている人も、増えていくでしょう。

冥王星は、太陽とは協力的な角度をとっています。協力的といっても、協力せざるを得ない、もはや逃れられない関係といってよいと思います。冥王星が象徴することは、既存の価値観の破壊なので、月や太陽は、冥王星に影響を強くうけながら、パートナー国が変容することによって、日本の国家体制や、それを支えようとする日本人の意識が、なし崩し的に、古い価値観を放棄せざるえない状況を強いられそうです。

木星は10ハウス、天王星が11ハウスにいて、それぞれ牡牛座に配置されています。木星と天王星は、春分から一か月後にはぴったりと重なる位置にあり、とても接近しています。そして、金星と土星もかなり接近しており、それぞれ9ハウス、魚座に配置されています。金星と土星は、木星と天王星と、それぞれ協力的です。

牡牛座は、金融や不動産などの物質的な豊かさを象徴し、魚座は宗教や信仰心、精神的な豊かさをあらわします。木星が発展をあらわす一方で、土星が制限や規範をあらわし、天王星は改革を促します。日本政府やさらに日本政府に影響をあたえる、国際的な政治圧力に、物質的な変容をともなう大きな変革があります。これらの変革は、日本の精神性、思想、信仰心などに影響を与え、土星が象徴するような、本質的で、高尚な精神性を取り戻すのに、大きく貢献することになります。

物質的な変革といっても、必ずしも、金融市場の破壊は、不動産の暴落などを示すわけではありません。国際的な金融、経済をあらわす8ハウスには、水瓶座で火星が配置されています。水瓶座が象徴するような、最新の技術、AIやIT関連の分野では、積極的な投資活動が行われていくことになります。

続いて、アメリカの春分図をみてみます。春分図は、太陽が牡羊座に入室したときのホロスコープであり、星の配置は、世界共通です。しかし、その国の首都でみるので、ローカルな時刻にあわせて、配置されるハウスが異なってきます。アメリカの春分図は、2024年3月19日、午後22時6分、首都であるワシントンDCで作成します。

2024年3月19日午後22時6分 ワシントンDC heliocentric占星術 (freehorocharts.com) にて作成

アセンダントは、蠍座にあり、アセンダントの近くに、メジャーな星はありません。蠍座の支配星は冥王星で、副冥王星は火星です。冥王星は、通信や貿易、流通をあらわす3ハウス、火星は国土の状態を表す4ハウスにあります。増え続ける違法移民や流通業者のボイコットなどの問題は、さらに激化しそうな気配です。

MCの近くには、獅子座の月が配置されています。海王星によって、国家の役割がますます曖昧になる一方で、国民の意識はより強く、より硬く団結して、社会を動かして、変革してこうという機運が高まります。

水瓶座にいる冥王星は、月に対して圧力をかけてきます。SNSやITによる情報統制は、国民の自由な発言の機会を制限しようし、それに対して、強い反発も生まれます。

木星と天王星は、牡牛座、金星と土星が魚座にあることは、全ての国の春分図で共通していることですが、アメリカの春分図では、木星と天王星は7ハウス、土星と金星は5ハウスに配置されています。7ハウスは、アメリカにとっての同盟国をあらわします。ウクライナやイスラエルでの、諸外国でおきている戦争のために、大きな金銭の動きをともなう、突発的な出来事に大きく振り回される一年となるでしょう。5ハウスは、貿易、流通、生産、農業など、国民にとって必要不可欠な産業を表す場所なので、これらの領域における影響も、免れません。

国土の領域をあらわす4ハウスには、水瓶座の火星が配置されています。火星は、同じ風星座の双子座にあるベスタと協調関係です。ベスタは、献身、使命、義務などをあらわす小惑星です。不法移民が増え続ける中、アメリカの国土は、誰のものなのか、土地の所有や使われ方、国土の安全などの問題が、活発的に議論される風潮になります。

アメリカは、年末には大統領選が控えている一方で、占星術において、重要なイベントが続きます。来月には日食がみられ、冥王星や天王星などの外惑星が、2024年から2025年にかけて、アメリカの始原図のもといた場所に戻ってきます。これは、国が大きく生まれ変わるような、重要なイベントであり、今年の大統領選は、アメリカという国の将来を決定する、非常に重要な転機になります。

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