02 西洋占星術

トヨタ自動車を占う

3月29日に牡羊座で新月を迎え、30日に海王星が牡羊座入りしてから、世界の金融市場は大荒れで、株式だけでなく、仮想通貨、金や銀などコモディティなどを下げています。4月2日は、トランプ大統領が、すべての国や地域を対象に基本の関税率10%を設定し、さらに国や地域ごとに異なる税率を上乗せして、中国には34%、日本には24%、EUには20%課すことを発表しました。この関税に対する懸念が広がって、さらに株価は大暴落、3月31日の週だけで、37,120.33円から33,780.58円まで、暴落しました。一週間で3300円、約8.9%も下がってしまいました。この関税率は、上限として数値なので、これから各国との交渉次第によって、下がることもあるので、少し下げすぎのような気もしますが、相場というのは、不確かなことに過剰に反応します。4月4日のアメリカ市場でも、暴落は続いているので、まだ気が抜けない状況です。

この大胆な関税設定を、トランプ大統領は、アメリカの解放記念日 (Liberation Day) と呼び、再びアメリカに豊かさを取り戻すための政策だと主張していますが、果たしてどうなるのでしょうか?前回、海王星が魚座に入った直後、1848年は、アメリカは米墨戦争でカリフォルニアを獲得し、清や日本との、貿易開拓を積極的に進めていきました。そして、海王星が牡羊座に移動した1861年には、アメリカでは南北戦争がはじまり、奴隷制度の廃止へと繋がりました。

海王星には、境界を曖昧にするという意味があります。前回の海王星の牡羊座移動では、国際的な貿易が進み、国の境界、階層制度の境界、資本主義経済の境界が、大きく崩れていった時代でした。今回の星座移動では、前回の星座移動の流れを一度終焉させて、国家を鎖国にむかわせるように動いているかのようです。すでに、アメリカに対して報復関税を表明している国もあるので、このままいくと、アメリカファーストというよりは、アメリカの孤立、経済のグローバル化によって、富を築こうとしていた流れとは、真逆です。

さて前置きが長くなりましたが、この関税への日本への影響として、まずはトヨタ自動車への今後の運勢をみながら、考察してみたいと思います。言うまでもなく、自動車産業に日本の基幹産業の一つであり、その中でもトヨタは関連企業も多く、日本社会全体への経済的な影響も絶大です。

トヨタ自動車の設立日は、1937年8月28日なので、この日のホロスコープを作成します。日本が日中戦争に突入したころで、日本社会が大きく動いていたころです。ホロスコープをみても、冥王星と金星を頂点としたカイトができており、非常に勢い感じます。冥王星と金星は蟹座、その左側には乙女座の水星と海王星、そして反対側には月と天王星が牡牛座にいます。冥王星と金星の真向かいには、山羊座の木星がいます。

冥王星と金星を頂点にして、物質を象徴する地星座に、バランスよく星が配置されている形です。蟹座は、従業員や家族など近しい人々との関係を表します。地星座が象徴する実質的で、堅実に物事を実行する能力、分析力や技術力、優れたチームワークができる組織力やバランスなどが、親密な人々との結びつきによって維持されている、そんな社風が読み取れます。

続いて、関税が発表された4月2日の経過図を、この節立日の星の配置と重ねてみます。

結論から言うと、関税の影響はあまり心配する必要がなさそうです。説立日の水星が、経過図の金星や水星と対立する角度をとっているので、多少の困難はあるはずですが、それ以上に、援護をえられる幸運な星の配置が多いです。

とくに、獅子座と蟹座の境界付近にいる、設立日の冥王星の力大きいです。この冥王星は、魚座と牡羊座の境界当たりに固まっている、経過図の星たちと協力的な角度をとっています。冥王星が象徴するものは、困難からの巻き返し、ピンチの後のチャンス、一時的な影響があるとしても、長期的にみれば、この関税を契機にして、新たな飛躍につながるような運気です。

さらに、経過図の天王星が設立日の月に重なっています。太陽が公的な会社の立場を表すのに対して、月は会社の内部事情、公にはできない、しないけれども社内ではっきりと決まっていること、社内的な倫理観などをあらわします。この月は、冥王星と金星にしっかりと援護されていて、その近くには、天王星もいます。経過図の天王星は、予期しない出来事、牡牛座にいる天王星なので、物質的、金銭的な事柄をあらわすので、まさに今回の関税のようなことを指しているようです。公にはされないかもしれませんが、今までの幾度となく、似たような困難を乗り越えてきた実績と自信のようなものがあるのでしょう。

天王星が双子座に入る7月7日ごろまで、関税やそれにともなう金融市場の困難など、予期できないような問題は、これからも続きそうです。しかし、市場の混乱は必ずしも現状の経済活動をあらわしているものではありません。あまり、乱高下する数値に気持ちが振り回されないように、冷静に現状をみるようにしていくことが重要だと思います。

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