四柱推命

パリ五輪メダリストの運勢を空亡でみる (2)

パリ五輪のメダリストの運勢を、空亡を中心に検証します。今回は、金星人と火星人を中心にみていきます。

金星人 (申酉空亡) のメダリスト

金星人プラスの人は、今年は再開の年で、一度諦めたことに再度挑戦するのに向いている年です。運気としても、収穫の秋の季節にあたるので、今までの努力が成果として実りやすい幸運な運気です。

しかしその一方で、幸運な年のわりには、金星人メダリストは、少し少ないかなという印象です。柔道で銅メダルととった、永山竜樹選手が、個人でとった唯一のメダリスト、団体のメダルを考慮しても、柔道団体で銀をとった、斎藤立選手のみです。

金星人は、現代的なセンスをもちあわせている、自由な感性をいかして成功する、多才多芸な人が多いのですが、このような金星人らしさを発揮する、ストリート系の選手が、今回のオリンピックでは目立ちます。金星人プラスの人でいうと、スケートボードの草木ひなの選手、四十住さくら選手、ブレイキンの半井重幸選手 (Shigekix) がいます。彼らは、みなメダルを期待された有望な選手でしたが、草木選手は8位、東京五輪金メダルの四十住選手は予選敗退、開会式で旗手を務めた半井選手は4位でした。これらの結果は、占いが当たらないというよりかは、単純にストリート系のスポーツにとって、オリンピックのメダルという価値の重さが、個人の幸福に如何に寄与できるか、いう意味において低いのかもしれません。

実際に、半井選手のインタビューなどをみてみると、個人でメダルがとれなかったことよりも、オリンピックという舞台で、ブレイキンというスポーツを多くの人にみてもらえることに、大きな意義をみいだしているようでした。結果に対して悔しさはあるかもしれませんが、今回はじめて、オリンピック競技となったスポーツの選手と、幼少期のころから、オリンピックでメダルをとることを期待されて、たゆまぬ努力をしてきたスポーツ選手とを、同一の指標で比較することには、無理があるかもしれません。

また、再開という運気には、一度挑戦してきて出来なかったことを、再び再開することに好機があると考えられています。前回での五輪で悔しい思いをした人には、今回のオリンピックは絶交の機会です。しかし、まだ年齢的に若い選手で、そもそも失敗らしい失敗を経験していない、という人には、その恩恵にあずかれるチャンスも少ないのかもしれません。

続いて、金星人のマイナスの人をみます。金星人のマイナスの人は、今年は油断という運気で、六星占術では乱気とも呼ばれ、中殺界に分類されています。基本的には、植物が太陽の光をあびて最も成長する、夏の運気なので、悪い運気ではないのですか、運気のアップダウンに翻弄されやすいので、油断せず、気をひきしめていかなければいけない時期です。

占い的に見ると、金星人のプラスよりも、マイナスの方が運気が落ちるのですが、今回のパリ五輪では、多くの選手がメダルをとっています。柔道の阿部一二三選手、フェンシングの飯村一輝選手と敷根 崇裕選手がフルーレ団体で金、体操の岡慎之介選手、レスリングの鏡優翔選手が金メダリストです。

銀や銅のメダリストも多く、フェンシングのエペ団体の古俣聖選手、陸上の近代五種の佐藤大宗が銀メダリストで、フェンシングのフルーレ団体の宮脇花綸選手、サーブル団体の福島史帆実選手が銅メダルをとっています。

とくに、体操の岡選手は、個人総合、団体、鉄棒で金メダル、平行棒で銅メダルをとっており、メダルの数でいったら、間違いなく今回のオリンピックのMVPです。ただし、種目によって、そもそも複数のメダルをねらえる機会さえない、という競技も多いので、数を競うのは意味がないかもしれません。

その一方で、オリンピックの近代五種は、一人で射撃、フェンシング、水泳、馬術、ランニングの5種目をこなす、とても過酷な競技ですが、優勝してもメダルは一つしかありません。とくに、日本のオリンピックの近代五種競技においては、過去にメダル獲得はおろか入賞の記録さえもなかったので、佐藤選手の銀メダルは、まさに日本のスポーツの歴史をぬりかえる快挙です。

岡選手と佐藤選手の活躍から考察すると、金星人マイナスの、油断という運気は、運気が安定しているとは言い難い時期ですが、運気の流れにうまくのれれば、大きな成果を残すこともできる、強い運気と言えるかもしれません。幸運な流れを受けとめると同時に、謙虚さも忘れないようにすれば、来年以降の幸運期につながっていく、実りの多い一年になるでしょう。

火星人 (午未空亡) のメダリスト

火星人は、火星と言う名前から連想されるとおり、スポーツに縁がある運命星です。西洋占星術でも、火星は活動的でエネルギーに満ちて、アスリートにとって重要な星と言われるのですが、この火星人というは、午と未が火のエネルギーの強い12支であるということに所以があり、五行陰陽説に根拠があります。

実際、火星人のアスリートというのは、著名な人が多く、その要因の一つは、火星人は幼少期から青年期にかけて、年齢の若い時代に、運気の強い幸運期が巡ってくることと考えられています。確か、60才になって、運気の絶頂期がきます、何て言われても、アスリートとして成功しているというイメージは、浮かばないですよね。個人的な感覚としては、とくに著名なプロ野球選手に、火星人が多いという気がします。

しかし、アスリートと言っても、オリンピックの出場する選手の運命星を調べても、とくに火星人が多いという傾向はみられません。基本的には、オリンピックはアマチュアアスリートの祭典でもあるので、職業的なアスリートとは、傾向が違うのかもしれません。

火星人の運勢は、プラスの人もマイナスの人も、収穫をむける秋の運気をむかえるときで、どちらも幸運期です。プラスの人は、充実という、12年の周期の最後の年で、豊かさや充実感を実感できる運気です。来年からは、冬の時期がはじまるので、将来にむけて、十分な備蓄をして、備えることも必要になるときです。

プラスの金メダリストは、フェンシングフルーレ団体の松山恭助選手、レスリングの日下尚選手、ブレイキンの湯浅亜美 (Ami) 選手がいます。銀メダルは、卓球の団体の張本美和選手が、銅メダルは、柔道の舟久保遥香選手、フェンシングのサーブル団体の尾崎世梨選手がいます。ちなみに、メダリストではありませんが、バスケットの八村塁選手も、火星人プラスです。

一方で、マイナスの人の運気は、経済という、お金に縁がある運気です。占いとしては、全てが順調にすすみ、目にみえる結果がえられる時期とされています。マイナスのメダリストとしては、レスリングの藤波朱理選手が金メダルを、バトミントンの渡辺勇大選手が、混合ダブルスで銀メダルをとっています。

経済と言う運気は、12年の周期の中で、最も成果が得られる時期とされているのですが、そのわりに、メダルを取得した選手は少ないという印象です。メダルはとっていませんが、テニスの大坂直美選手、スポーツクライミングの森秋彩選手も火星人のマイナスです。いずれもメダルの期待が大きかった、有望な選手だと思いますが、運気が味方してくれなかったのかな、と言う気もします。

このように、火星人は、アスリートの星という印象が強く、しかも、12年周期の運気をみても絶好調であることを考慮すると、少し物足りない結果となりました。もともと、火星人は、お金儲けに興味がない人が多いといわれますが、今日の拝金主義オリンピックとは、そもそも縁遠い人が多かったのかもしれません。

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