西洋占星術

フジテレビを占う

在京キー局としては4番目に開局したテレビ局で、産経新聞社、ニッポン放送などにより構成されるフジサンケイグループの一員の、フジテレビを占います。1980年代には、視聴者の笑いを取れる番組を生み出そうという意識改革が功を奏し、1984年には、売上高でもキー局トップとなりました。しかし、1997年、港区台場に本社ビルを移したころから、徐々に低迷、2010年以降は視聴率が低迷し、2015年には、1984年から31年間維持してきた年間売上高民放トップの座からも陥落します。

最近では、2024年の12月には、元スナップの中居正広氏の女性スキャンダルを週刊誌が報じ、問題となる場所を設定した、フジテレビに対して、責任問題が指摘される事態まで、波紋を広げています。テレビ離れが進んでいく風潮の中で、テレビ局にとって追い打ちをかけるような出来事ですが、今後のフジテレビについて、占ってみたいと思います。

フジテレビのように、会社や団体を占うとき、西洋占星術で、創立された日付、時間、場所をもとにホロスコープを設定する方法が有効です。その他、社長の運勢、問題の発端となった中居氏の運勢などとあわせて、総合的にみていきます。

まず、現在のフジテレビの母体となる、株式会社富士テレビビジョンが設立されたのは、1957年11月18日です。そして、最初の地上アナログテレビジョン放送が開始されたのは、1959年3月1日です。実際に、テレビ局として運勢をみるためには、テレビが開局されて、テレビ放送が始まった時が重要なので、この3月1日を、テレビ局の誕生日として、出生図を出したいと思います。

ウィキペディアによると、最初の放送は、3月1日、午前9時20分、社長の水野成夫氏の挨拶だったそうです。このように時間がはっきりしていると、ハウスがわかるので、詳細な分析ができます。ホロスコープを縦方向に分割する、MCとICの直線が、水瓶座の0度から獅子座の0度に描かれている、とても特徴的なチャートです。

この出生図で、最も重要な星は山羊座の土星です。土星は山羊座の支配星でもあります。そして、この土星は、海王星と火星に対して、協力的なアスペクトを描く、小三角形の頂点に君臨しています。さらに土星は、牡羊座の金星と緊張の角度をとり、蠍座の冥王星と協力的です。

エンターテインメントと言う要素は、金星にあらわれていますが、その金星が土星に厳しく制裁をうけているというのは、少し訳ありです。テレビ局として、面白いものを作成しているという、ふりをしなければいけない、というような感じです。

太陽は魚座で、コミュニティーの場所、11ハウスに入っています。魚座の支配星である海王星と協力的な角度、冥王星とは反対側で対立する場所に、双子座の火星とは緊張の角度です。魚座の太陽は、境界線を越えて、人とのつながりを求めて、そのコミュニティーの輪を広げていくような、イメージをもっています。全盛期のフジテレビの象徴にぴったりの配置ですが、その太陽を、冥王星と火星が厳しく見張っているようです。

フジテレビの現在の社長、港浩一氏は、1952年5月15日生まれです。港氏はもとプロデューサーとして、全盛期の看板番組に数多く携わってきた人です。5月15日という、エンターテインメントの数値5が並ぶ誕生日ですが、実際に数秘でみると、運命数が1、外面をあらわすパーソナリティが6、内面がをあらわすソウルナンバーが4です。人と違う、変わったこと、オリジナルことを追求しようとしますが、実際には人との和、組織の中での関係性をより重要視する保守的な人で、自分の中で矛盾を抱えやすい性格の人です。

西洋占星術で、出生図をみると、太陽、金星、木星、水星が牡牛座に集まっており、牡牛座の申し子みたいな人です。その他、冥王星、火星、月が不動宮の星座に配置されています。月は出生時間がわからないので、山羊座の可能性もありますが、いずれにせよ、不動宮に星座の力が強いという傾向はかわりません。自ら改革を起こすような、大きなリスクを伴う決断はしない人でしょう。それでも、所有の星である牡牛座に、これだけ星が集まっているので、何も行動しななくても、自然と幸運と富に恵まれる、とても運の強い人です。

続いて、フジテレビの出生図と社長の出生図を重ねてみます。内側の円が1959年3月1日の星の並びで、外側が社長の出生図です。

フジテレビの出生図で、もっとも目立つ星は土星なのですが、次に重要な天体は海王星です。海王星は土星と協力的な角度をとると同時に、冥王星とも同じ60度という角度をとっています。海王星を頂点に土星と冥王星が小三角形を描いており、土星を頂点とする三角形を含めて、太陽、冥王星を底辺とした台形になっています。

この海王星の反対側に、港氏の出生図の木星があります。もともとフジテレビの出生図にあった、海王星を頂点として、カイトと呼ばれる複合アスペクトをとっています。さらに、この海王星には、港氏の火星も重なっており、木星の近くには、水星もいます。

港氏は、フジテレビの海王星と対立しながらも、結果としてフジテレビの海王星をより強くするという側面をもっています。海王星は夢や理想を追求しようとする星ですが、海王星だけでは、夢を現実にすることはできません。漠然とした人々の欲望を確実にキャッチして、より意識しやすい映像として届けるという、テレビとい媒体を使った仕事は、港氏の天命ともいえるような、星の配置です。

この2つのチャートにおいては、乙女座の2度の冥王星、蠍座の6度の海王星、山羊座の5度の土星、魚座の9度の太陽、牡牛座の3度の木星があります。それぞれ、水星座と地星座で、約60度という角度をとっているのですが、天体が6角形を描くために欠けているのは、蟹座です。

今後の動きとしては、6月の初めに、木星が蟹座に移動します。さらに、角度が緩かった冥王星の近く、乙女座の9度付近に、火星が配置されます。このときに、六芒星とよばれる、とても影響力のある複合アスペクトができます。現状では、保守的でフジテレビの内部からは、改革は難しいような状況に読めます。が、これだけの天体が協力して角度をとってサポートすると、かなり大きな影響力があり、変革を与儀なくされるでしょう。

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