自民党総裁選と星の動き
2025年9月8日、ちょうど乙女座で満月を迎える日に、石破首相は辞意を表明しました。新たな総裁を決める、自民党総裁選は、10月4日に行う予定で、所属国会議員と全国の党員と党友が投票するフルスペック型での実施になるようです。新しい総裁候補としては、小泉氏と高市氏が有力視されていますが、総裁選までまだ少し日があるので、また何か、誰も予期しなかった、サプライズがあるかもしれません。
正直、9月8日の満月図では、議会や行政をあらわす11ハウスに天体が入っておらず、このような早期に辞任になる展開は、全く予想していませんでした。石破総理は、多方面からな批判があるかもしれませんが、もう少し長く、耐え抜いていくのではないかという気がしていました。しかしながら、参院選で参政党などの保守勢力の台頭、その後JICAの突然のホームタウン政策が海外メディアを通じて、日本で多くの人に認知されるようになり、その結果、移民推進をかかげる自民党政治への批判がより強くなるという流れが生まれました。このまま自民党不支持率が増加するのは耐え難いと、恐れを抱いた人々が、しびれを切らして、動いたのではないかとみています。
一方、消費税をあげて、インボイスを導入して、増税に増税を重ね、集めた税金で戦争している国に多大な寄付をして、効果が怪しい外国製の感染症対策の医薬品に膨大な国費を費やしても、ほとんどお咎めなかったのに、アフリカから大量に移民が増えるかもしれないという危機感をもつと一転し、明確な政策批判をする人が増えたということに、ちょっと意外に思っているかもしれません。一見従順で、他者の共感力も強く、忍耐強い日本人が、実際はこんなに排他的だったのか、と驚いていることでしょう。
グローバルな人の移動、お金の移動に反対して、より自国の利益を優先しようとする風潮は、アメリカ、ドイツ、イタリア、イギリス、フランスなどでも広まっているので、日本だけではありません。このような、グローバリズムから、自国中心主義という政策のシフトは、現在の星の動きによって、明確に説明できます。
まず、2025年の6月10日から2026年6月30日まで、木星が蟹座に滞在しています。蟹座はより小さな、親密な人間関係、グループ内の信頼関係を、最も重要視するする星座です。木星が蟹座にいる間は、より保守的で、自国中心的な流れは強くなるはずです。
木星はその後、2027年7月26日まで、獅子座にとどまります。獅子座もまた、自国のアイデンティティ、国の在り方そのものにこだわり、国家のよさを表現していくという星座です。グローバルな国際的なスタンダートではなくて、日本は日本、アメリカはアメリカ、フランスはフランスなのさ、というような、自国のやり方を模索しようとします。
さらに、木星だけでなく、海王星もより大きな社会的な変革を後押しします。海王星は現在牡羊座にいますが、10月22日に一度魚座に戻ります。その後、黄道を一周して、最終的に牡羊座に入るのは、2026年01月27日です。
魚座は海王星の支配星で、海王星が魚座にいる間、境界を曖昧にしていくという、海王星本来の力が最も強力になるときです。海王星は2012年10月ごろから魚座に滞在していますが、この期間に、第二次安倍政権の元で、大規模な金融緩和が行われ、国境を越えて、大きなお金の流通量が増大していきました。
しかしながら、海王星が牡羊座に入室すると、国境を越えて流通していた、お金、物流、人の動きが見直されるようになっていきます。海王星は、2025年3月30日に一度牡羊座にはいっていますが、それと同時に、関税や移民政策など、国境を超える物流や人の移動に、何らかの制約がかかる流れがあらわれています。
海王星が牡羊座に最終的に移動する、2026年の2月ごろには、新たな海王星牡羊座時代の兆候が、もっと明らかになっているはずです。近年、増え続きた外国からの人の流入は、明確な形で、再考を施されるでしょう。移民が増え続けることに懸念を抱いている人も多いかもしれませんが、その心配は徒労に終わるかもしれません。
一方、海王星牡羊座時代には、より強固に国境、境界線を視野にいれて、積極的に活動する星座です。約165年前、1860年代に海王星が牡羊座に入った時、1861年には、アメリカでは南北戦争がおきました。そして、日本では、その約6年後、1867年に戊辰戦争がおきています。必ずしも、牡羊座に海王星が入ったからといって、内戦がおきるというわけではありませんが、火星という戦いの星を支配星にもつ牡羊座は、目的を遂行するために、積極的で大胆な行動にでます。
奇しくも、2026年の1月末に、海王星が牡羊座に入った直後、東洋の暦でも、乙巳の年から丙午にかわります。丙午は、60干支で最も火のエネルギーが強い干支であり、あらゆる意味で、エネルギーの転換がおこり、社会的な変革が起こりやすい年となります。
このように、今回の自民党総裁選から、来年にかけては、お金、物、人の流れが国境を超えて大きくかわる、165年に一度の、大きな時代の転換期を迎えます。これは、自民党という少数与党の党首がかわったくらいで、制御できるような小さな変化ではありません。正直、今の自民党の状況では、誰が党首になって、この大きな時代の変革期を乗り越えるのは難しいと思います。しかしながら、困難な時代の元凶を、日本の政治の在り方に見いだすのではなくて、より大きな視点で、社会の動きをより俯瞰してみることが重要な時期です。