西洋占星術

ロバート F ケネディ氏を占う (2)

アメリカの政治家、弁護士であり、大統領選にも立候補していた、ロバート・フランシス・ケネディ・ジュニア氏を占います。今回は、西洋占星術を中心でみます。

ケネディ氏は、1954年1月17日、17時32分、ワシントンDCの生まれです。太陽が山羊座の27度で、水星、金星も山羊座で、かなり太陽の近くにいます。山羊座らしく、組織の中で、確実な仕事を着実にこなす能力がずば抜けて秀でている人です。

その反対側には、天王星、天王星と金星のちょうど中間地点には、海王星があります。山羊座に星が集中しているだけでは、普通に仕事が出来る人、という認識で終わるのですが、海王星と天王星が、彼が目指すべき方向性に、大きな影響を与えます。通常では、考えもしないような大きな目標、ターゲットに、ずば抜けて高い理想をかかげて、突進できる強さがあります。

火星と土星は、蠍座にいて、月に対して協力的な角度をとっています。心に決めたことは、絶対に諦めないで、必ず達成するという、執念深さがあります。

続いて、ケネディ―氏の出生図と、大統領選挙当日、2024年11月5日の経過図を重ねてみます。すでに、大統領への立候補を取り下げているのですが、この選挙の結果が、今後の彼の人生にどのような影響を与えるのか、いうことをこのホロスコープからみたいと思います。

出生図の木星と経過図の木星が、とても近くに接近しています。この二つの木星は、2024年8月20日と2024年11月29日に、ぴったりと重なるようになります。木星は幸運と発展の星である木星が、生まれた場所に戻って来るジュピターリターンは、ほぼ12年おきに起こるラッキーなイベントです。8月20頃は、大統領選に対して、今後の方向性につて、大きな表明を行った時期であり、11月の末は、選挙が終わって、次期政権の概要が、かなり明確になっていく頃です。とても、重要な決断と決定がなされるときが、ジュピターリターンと重なるのは、かなり期待できます。

他にも、協調的で援護がえられる星の配置がみられます。ケネディ氏の出生図は、山羊座の27度に太陽、29度に水星があり、とても山羊座の星が集中しているのですが、これらの星の近くに、ちょうど経過図の冥王星が接近しています。冥王星は逆行中で、水瓶座から山羊座に戻ってきているのですが、あたかも、ケネディ氏を山羊座的な力を今まさに、サポートするように、動いているようです。

さらに、経過図の冥王星は、現在、海王星とも安定的な角度をとっているので、必然的に、出生図の太陽と水星も、経過図の冥王星と同様の角度をとることになります。動きがおそく、世相をあらわす扶突の天体が、両方とも出生図の星たちをサポートする角度をとることは、今後の政治社会で、活動していこうとするケネディ氏にとって、強い味方となります。

経過図の太陽は、出生図の月と協力的な角度をとり、この太陽は、出生図の火星にも接近しています。ケネディ―氏の内面的な感性を、直に援護する配置です。月は蟹座にあるので、これからケネディ氏を援護する人脈は、気心が知れた身内ともいえる、信頼できる限られた人々で固められていくことでしょう。

続いて、アメリカの始原図と、ケネディ氏の出生図を重ねてみます。内側がアメリカの始原図で、外側がケネディ氏の出生図です。

アメリカの始原図では、山羊座の冥王星と蟹座の水星が、ほぼ反対側にあるのですが、この2つの天体の間に、ケネディ氏の海王星が配置されて、直角三角形を描いているのが目立ちます。水星は、情報やメディアを表し、海王星は医療や薬品をあらわす星でもあります。

そして、この海王星は、国民をあらわす、始原図の月とは、協力的な角度です。さらに、始原図の月は、ケネディ氏の出生図の冥王星と、反対側にあります。医療分野において、国民の安全を守ろうとするケネディ氏に対して、アメリカの情報メディアや、冥王星が象徴するような国家権力は、決して友好的ではありません。しかし、そのような戦いを最終的に制御するのは、国家でもなく、起業家や資本家でもなく、アメリカ国民の意識にゆだねられているというような、構図がみえてきそうです。

アメリカの始原図を分析した、こちらの投稿で詳細に述べましたが、現在、アメリカは始原図の冥王星が、元の場所に戻って来るという、プルートリターンの時期を迎えています。これは、アメリカという国が、1776年の建国時から、冥王星が約248年かけて黄道を一周して、はじめて同じ場所に戻ってくるという、画期的なイベントです。冥王星は、破壊と再生を象徴する星なので、まさに、建国以来の大変革を経て、アメリカは生まれ変わろうとしている時期です。

アメリカの始原図に、冥王星が回帰する期間として、アメリカの占星術師がよく使っている期間は、2022年2月22日から、2024年11月19日です。冥王星のような動きの遅い天体は、ピンポイントでいつというよりも、山羊座から水瓶座という、冥王星が星座を移動としている期間を重要視しています。

ちょうど、今年の大統領選が終わるころに、プルートリターンの終焉を迎えるのですから、如何に今回の大統領選は、アメリカにとって非常に重要な選挙になります。

そして、勘のよい人ならすぐにわかったと思いますが、ケネディ氏の太陽と、アメリカ出生図の冥王星は、どちらも山羊座の27度付近に配置されており、非常に近い位置にあります。実際に、プルートリターンの時期は、2022年2月22日ごろからはじまっているので、ケネディ氏が『The Real Anthony Fauci』の本を出版し、2024年の大統領選にターゲットにして、政治活動を積極的に進めてきた時期と重なっています。

これは、必ずしも、共和党の勝算を意味することではありませんが、これらのケネディ氏の活動は、今後のアメリカ社会の再構築に大きな影響を与えていることになることは、まず間違いないでしょう。

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