令和6年能登半島地震をホロスコープで読む
2024年、令和6年は、まさかの地震とともに始まりました。被災された方の無事をお祈りすると同時に、被害にあわれた方々へ、お見舞い申し上げます。
能登半島は、過去に何度を地震が起きていた地域です。2023年の5月では、石川県の珠洲市で最大震度6強を観測、同じ珠洲市で2022年6月19日にも最大震度6弱の揺れを観測、2021年9月16日にも最大震度5弱を観測しています。さらに、2007年3月25日には輪島市で最大震度6強、1993年2月7日には能登半島沖で地震が発生し、輪島市で最大震度5度を観測しています。
これだけ、地震が連発しておきていると、あまり安易にホロスコープと地震の発生を結びつけるのははばかれます。地震の発生原因を、星の配置をもとに探るのではなくて、この地震がおきたことによる、今後の社会情勢への影響を、ホロスコープから読んでいきます。
まず最初に目につくのは、牡牛座の天王星、山羊座の太陽、乙女座の月がつくる、きれいな三角形です。地星座でおきるグランドトラインなので、絶対的な安定感を示しています。優れたマネジメント力や分析力、ビジネスのセンスが光る配置なので、このホロスコープをみたときに、まさか地震がおきる配置、とはなかなか読めないと思います。
一方、MCという最も天体の高い位置に近い惑星が、試練を表す土星であり、その土星と対立して、苦しい状況を強いられているのが、国民を表す月です。元旦に大きな地震が起きたことで、この地震は人々に通常以上に大きなインパクト与えることになります。記憶に残りやすく、非常に大きな、恐怖心や警戒感を残すことになるでしょう。
月にはさらに、黒い月といわれるリリスが重なっています。リリスは、月と地球が最も近づく位置を近地点、最も遠ざかるところを遠地点のことです。リリスは女性性を象徴する星であり、秘められた女性の力を意味しています。いくつかの解釈が可能ですが、例えば、今回の被災をきっかけに、女性性がカリスマ的にもてはやされる傾向が生まれたり、または、被災地の性犯罪がクローズアップされたりするかもしれません。被災地のトイレが男女別々につくられているか、寝る場所やプライバシーが守られているか、などの点が、今まで以上に着目される、ということもありえます。
次に目立った配置としては、逆行中の水星が火星と重なり、さらにその水星と火星に対して、海王星が緊張の角度をとっていることです。水星と火星は6ハウスで射手座に入っており、海王星は10ハウスで魚座に入っています。6ハウスは軍事関係、10ハウスは政府機関や政府の最高権力を意味します。そして、水星は情報をあらわし、水星が逆行すると情報機関の混乱や事故を意味し、その水星に火星がかさなると、情報の混乱が原因となって、火災や武器の乱射などにつながります。
これはまさに、1月2日に、羽田空港に着陸した日航機と、海上保安庁が保有る航空機と衝突した事故を暗示していた、と言ってもよいでしょう。海上保安庁の航空機は、被災地への物資を積んで輸送する途中だったということで、地震がなければ、衝突事故を起きなかったのだと考えると、非常に苦しい思いにかられます。
水星の逆行は、2024年1月2日のお昼ごろには、順行に動きをかえています。惑星が順行から逆行、または逆行から順行に動きをかえるときが、もっとも影響が出やすいと言われています。引き続き、災害救助にあたる方々は、気を緩めないで、自らの安全にも注意してほしいと思います。
さらに、9ハウスにいる土星と、5ハウスにいる金星が、緊張の角度をとっています。9ハウスは海外を象徴するハウスであり、5ハウスはエンターテインメントや旅行、レジャーを表します。せっかくインバウンドの旅行客が、コロナ前の水準に戻ってきたところだったのですが、今後の観光業界には、少なからず影響がありそうです。
このように、地震が起きた時点のホロスコープでは、困難な配置もいくつかあります。しかしながら、それ以上にもまして、地のグランドトラインが大きく目立っています。
この地震は、起きた直後のインパクトが非常に大きく、それゆえにパニックや緊張も走ります。しかし、この地震を契機にして、滞っていた物事が改善されたり、改良されたりして、社会がよい方向に転換するきっかけになるとも、解釈できます。
国家をあらわす太陽が、7ハウスに入っているので、同盟国からの支援もえられやすく、国から被災地への援助もそれなりに得られそうです。繁栄をあらわす木星が、太陽と月をささえているので、長期的にみれば、この地震を契機にして、地域の発展へ大きなかじ取りをするようになる、という楽観的な見方も可能です。
従って、過度な自粛ムードはむしろ逆効果です。地震が起きたことによって、地域への注目を集まるので、それがネガティブな印象を与えないようにすることが非常に重要です。落ち込みやすい地域産業を、逆に盛り上げていくように努力をすることが、この星の恩恵を最大限にうけるために、必要なマインドとも言えます。