021 四季図,  03 東洋思想,  04 四柱推命

2027年 丁未(ひのとひつじ) の年

2026年も後2カ月ちょっととなりました。2026年は丙午の年で、五行バランスでみると、60干支の中で最も火のエネルギーが強い干支でした。丙は火の陽をあらわすので、情熱的に燃え盛り、太陽のように熱く、明るく輝く星なのです。

一方、来年の2027年は、丁未 (ひのとひつじ) の年で、丁は火の陰の星で、未は火のエネルギーの他に、土のエネルギー、その他、火を助ける木のエネルギーももっています。丙午ほど、火の力は強くなく、それ以外の五行もあるので、もう少し複雑で繊細さを兼ね備えた干支です。とは言え、未は午と同様に、熱い夏の季節を表す干支であり、丙午ほどではありませんが、火のエネルギーが優勢な五行であることは変わりません。

従って、2027年も、大きくは2026年の流れを引き継いだ、一年間になるだろうと予想しています。丙は商業の星であり、ビジネスとしての視点をもって、社会的な恩恵や商業的な利益を追求しようとしますが、丁は技術の星です。丙のような華やかさはありませんが、心の内に情熱を秘めて、繊細さを兼ね備えて、一つのことをひたすら追求しようとします。丙が社会的な大枠や将来的な方向性を定めたあと、丁が細部をきわめて、実直にものごとを現実化すべき、コツコツと仕事を進めていくようなイメージです。

60年前の丁未の年、1967年がどのような年だったのか、振り返ってみます。日本では、1965年から始まったいざなぎ景気の最中であり、高度経済成長期で、自家用車、カラーテレビやクーラーなどが普及して、より人々の生活が便利になるように、変わっていった年です。その反面、経済成長の負の部分、大気汚染や公害が問題になり、はじめて公害対策基本法が施工されたのも、1967年です。新しいものを発展させるエネルギーにあふれた、丙午の勢いを引きつきながらも、実用的で現実的な方向性を探りながら、調整を繰り返すような年で、丁未の年です。

2026年の丙午の年も、AIバブルと呼ばれるような、投機的で勢いのある経済活動が目立った年です。とくに、天王星が4月26日に、双子座入りしてから、AIによる新たなテクノロジーが注目されることが多くなりました。天王星は、2033年ごろまで、双子座に滞在するので、今後7年間は、同じような流れが続きます。その一方で、サイバーテロへの脅威、個人情報の流出などセキュリティー対策、AIによる労働環境の変化、半導体の安定的な供給や電力不足など、大胆な技術変容を受け入れるために、それに付随する問題も多くなっていくでしょう。

少し気が早いかもしれませんが、2027年の日本の春分図をみてみます。双子座2度にある天王星が、情報通信を象徴する水星と、非常にタイトな緊張の角度をとっているところが、印象的です。

角度は緩いですが、乙女座8度にある月とも、緊張の角度です。月は国民をあらわしますが、とくに人々の感情、新しいテクノロジーに対する脅威や不安などを象徴しているようです。水星は乙女座の支配星でもあり、乙女座は情報を分析して精査します。もはや、人間以上に詳細かつ敏速にデータを分析してしまうテクノロジーに、人々は驚嘆してしまいそうです。6ハウスは、軍事をあらわす場所なので、軍事技術にAIが使われることが、現実味を帯びてきそうで、そのことに脅威を感じることがあるでしょう。

それでも、人々の気持ちは、新しい時代の価値観を恐る恐る受け入れようと、前向きです。外惑星が描く小三角形の中央にある海王星は、1ハウスで、牡羊座3度にあり、太陽の近くにいます。これから、日本という国はどうなってしまうのだろうか、という言葉にならないような、曖昧な不安を感じつつも、あるがままに受けざるを得ない、というような、開き直りみたいなものを感じます。

丁未が、自然界で象徴するものは、夏の乾いた土壌の上で、ひたすら燃え続ける灯です。激しく燃え下がる炎ではありませんが、持続力があり、内側に計り知れないエネルギーがあり、着実に物事をこなして実直的な成果をあげる、多彩な才能を秘めています。華やかさはないし、時として、虚ろで心もとなさを感じるかもしれません。しかし、ものごとの本質は、内側から、着々と変わっていきます。表面的には、変わり映えのない日常が続いていたとしても、何かが今までと違う、そのように感じることが多くなるのが、丁未の年なのです。

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