022 新月図

2025年9月22日 乙女座の新月

2025年9月22日、乙女座で新月を迎えます。一つ前の新月、8月23日も乙女座の新月でしたが、2025年は、乙女座で2回新月が続きます。

9月8日の満月は、皆既月食を含む満月でしたが、この満月から今日までの間、世界中で、実に様々なニュースが飛び交いました。日本では、石破総理が辞意を表明し、アメリカでは、政治活動家でターニング ポイントUSAの代表を務めるチャーリー カーク氏が射殺されました。そして、ネパールではSNS規制に反対して、フランスではマクロン大統領の辞任を求めて、イギリスでも移民やSNS規制に反対して、東京でも、エジプトからの移民の受け入れに反対して、世界中で、デモと暴動が起きました。

伝統的な占星術では、月食は、国民を象徴する月を隠すので、人々にとって良くないことが起こると言われています。働いても働いても、物価があがり、税金があがり、生活は楽にならず、治安も悪くなって、人々の不満が爆発しているのが、現在の状況のようです。

そして、今回の新月では、ニュージーランドなど南半球で、部分日食が起こります。日食は、国の統治者や支配者をあらわす太陽を隠すので、国を動かす権威者にとって、よくないことが起こると言われています。部分日食なので、皆既月食よりは影響は小さく感じられますが、星の並びをみると、なかなか強烈な配置になっています。

日本の首都、東京では、9月22日、早朝4時54分に新月を迎えます。太陽と月は、乙女座の29度という最後の度数に位置しており、1ハウスにいます。その丁度反対側には、海王星と土星がいて、外交をあらわす7ハウスに配置されています。よくも悪くも、諸外国の動向、国際的な情勢に変化を受けやすい新月期間です。

天王星、海王星、土星、冥王星が、小さな小三角形を描いているのは、数か月前から変わらない星の配置ですが、今回の新月図では、土星と海王星の丁度反対側に、月と太陽がきていて、カイトという複合アスペクトを描いています。海王星と土星の反対側に、何らかの星がくるとカイトになるので、もはやカイトというアスペクト自体があまり珍しくなくなってきていますが、今回は太陽と月という、新月図の主役である天体が、大きくかかわっているということが、大きな特徴です。太陽と月は、国民と国家をあらわすので、この新月期間におきることは、国家と国民を揺るがすような、大きな変化が生じやすいということがあらわれています。

太陽と月、そしてカイトを形成する天体は、星座と星座の境界線に配置されています。太陽と月は、乙女座と天秤座の境にありますが、この太陽と月を挟んで、乙女座と獅子座の境界線に金星、天秤座と蠍座の間に火星があります。

金星は、愛や美しさ、調和をあらわし、火星は、情熱や行動力、モチベーションをあらわします。金星は女性性を、火星が男性性を象徴し、どちらも、個々人の才能やパーソナリティーをあらわす、相反する天体です。この金星と火星が、60度という調和の角度をとりつつ、その中央に太陽と月を配置しています。

この配置は、女性と男性の能力者が拮抗して、バランスをとっているようで、ちょうどこの新月期間中に行われる、自民党の総裁選の状況をあらわしているようにもみえますが、もっと、抽象的な意味合いでとることもできます。金星は12ハウスなので、見えない世界や他者に対する共感力、精神力などをあらわし、2ハウスの火星は、所有物や金銭的な価値、物質的な豊かさをあらわします。物を所有することで物質的な満足感をえることとは対照的に、不要なものを断捨離して精神的な豊かさをえる、というように、人々は相反する異なった価値感を内包していくようになります。

そして、金星と火星、その反対側には土星と海王星がいて、これらの星たちでヨッドとよばれる複合アスペクトを描いています。ヨッドは、神と手とよばれるアスペクトで、神に定められたかのような宿命を意味します。

今回の新月図には、土星と海王星を頂点にしたカイトの中にヨッドが組み込まれているので、同時に、金星と火星をそれぞれ頂点にして、別の2つのヨッドが描かれているという、かなり珍しい形の配置になっています。一つ目は、火星を頂点にして、その反対側に天王星と海王星、土星が底辺を描いた三角形です。そして二つ目が金星を頂点にして、海王星、土星、冥王星を底辺とする三角形です。3つのヨッドが、海王星と土星を頂点とするカイトに組み込まれており、とても精力的で、変化のエネルギーが満ち溢れているような星の並びになっています。

一方で、カイトに組み込まれた星たちと全く角度をとらず、一人ポツンと10ハウスと11ハウスの境界にいる木星が、異色の光を放っています。11ハウスは、議会や政党をあらわす場所なので、今回行われる総裁選の状況を象徴しているようです。ノンアスペクトである木星は、他の時事的な事柄、他者や既得権益者の様々な思惑によって、変動しやすい状況をあらわしています。

続いて、アメリカの新月図をみます。アメリカの首都ワシントンDCでは、9月21日、午後3時54分に新月を迎えます。太陽と月は8ハウス、その反対にいる海王星と土星は2ハウスです。2ハウスも8ハウスもお金の在り方を象徴する場所です。トランプ関税が始動しはじめて、国家の財政は潤うかもしれませんが、結局その財源は、国民が負担することになるので、さらなる物価の上昇に人々が耐えられるのかが焦点になりそうです。

他の天体とアスペクトをとらない、孤立無援な木星は、ディセンダントにのっています。ディセンダントは、他国との関係、外交をあらわす場所です。関税によって、他国との関係性も大きく変容していきそうです。

この新月を迎えた次の日、おおよさ23時間30分後には、太陽は天秤座に入室し、秋分の日を迎えることになります。秋分を迎えるとき、時間もほとんどかわらないので、この乙女座の新月図と、秋分図はほぼ同じような星の配置になります。逆に考えると、秋分から冬至までの期間で、より象徴的で重要な変化が、この新月期間中に始まるとも言えるので、小さな出来事でも軽視しないで注力していくことが重要です。

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