023 満月図

2025年4月13日 天秤座の満月

3月29日に牡羊座の新月を迎え、海王星が牡羊座に入室してから、トランプ大統領が各国に対する関税の設定を明らかにして、世界中の金融市場は大荒れです。通常株式市場は、満月と新月を境にして、変化することが多いので、この満月の頃には、再び大きな動きがあるかもしれません。

今年のアメリカの春分図では、財政をあらわす2ハウスに、非常に多くの天体が集中していました。アメリカにとっても、海王星の力がきいている現在の星の並びでは、なかなか想定通りにはいかないでしょう。金融マーケートは、様々な要因が複雑に交差しているので、今までは考えられなかったような、これから起こったとしても、不思議ではありません。

それでは、まず日本から、満月図を見ていきたいと思います。日本では、4月13日、午前9時22分頃に、天秤座で満月を迎えます。丁度、大阪万博の開幕と重なっています。国民を表す月は、万博などエンターテインメントをあらわす5ハウスに入っています。さすがに開会のセレモニーなど、少しは注目を集めそうですが、他の星の援護はないので、少し盛り上がりにかけるスタートになるかもしれません。

国家をあらわす太陽は、政党や行政をあらわす11ハウスにあります。7月にある参院選に向けて、少し動きが出てくるときです。トランプ大統領は、日本への関税率を10パーセントにおさえ、上乗せ部分は90日間の一時停止を、4月9日に発表しました。ころころと方針が変わる、アメリカとどう向き合うのか、石破首相の言動にも注目が集まるでしょう。

新月のときに描かれていた、天王星を頂点にして、火星と土星をつなぐ、小さな三角形は、満月の時でも顕在です。土星の近くには、順行に向きを変えた金星が迫っているので、さらにパワーアップしています。天王星は7ハウスから11ハウスに移動しているので、米国から投げかけられた問いに、日本政府がどう答えるか、というフェーズに問題が移っています。

さて、今回の満月図でもっとも不気味な天体が冥王星です。冥王星は火星とほぼ反対側にあり、水瓶座の冥王星の働きを、獅子座の火星が対立するという、かなり強烈な配置です。日本の新月図では、冥王星は8ハウス、火星は、2ハウスにあり、太陽と月の丁度真ん中あたりにいます。2ハウスも8ハウスもお金をあらわす、経済の場所です。金融市場に吹き荒れる大嵐は、まだまだ気が抜けない状況が続きます。

続いて、アメリカの満月図をみます。アメリカの首都、ワシントンDCでは、4月12日の夜、20時22分頃に満月を迎えます。国家を表す太陽は6ハウスで、ディセンダントのすぐ近く、国民をあらわす月がアセンダントの近くにあります。ディセンダントは、アメリカのとっての同盟国や敵国をあらわします。

天体全体の鍵を握る天王星は、ディセンダントと同様の意味をあらわす、7ハウスです。アメリカはトランプ大統領による、米国鎖国化戦略が始まったばかりです。今回の関税合戦では、中国との対立が明確になってしまいました。アメリカにとって、同盟国はどこなのか、新たな政治的な力関係に、より強く焦点があたるようになります。これは、アメリカが諸外国に対してどのように応じるのか、という一方的なものなのではなく、諸外国がアメリカに対してどう向かい合うのか、という双方的なものです。

天王星とタッグを組んでいる、金星と土星が5ハウス、火星が9ハウスに入っています。5ハウスは、製造業をあらわす場所でもあります。具体的な関税への影響を、徐々に明らかにしようとする動きが高まりますが、土星が金星に圧力をかけているので、現実はかなり厳しいものになりそうです。9ハウスは海外という意味もあるので、諸外国からの圧力もそれなりにあるとは思いますが、それに屈しない姿勢を貫くようです。

火星のほぼ反対側にある冥王星は、3ハウスで、ICのすぐ近くです。米国内でも関税をかけることについては、賛否両論、はっきりと分かれているようなので、意見の相違による対立は、かなり目立った動きになっていきそうです。

トランプ大統領は、就任前から、各国に関税をかけることを示唆していましたが、ここまで、強気な姿勢でくるとは、多くの人には想像できなかった状況と言えそうです。今のアメリカの状況は、前代未聞の大規模な社会的な実験になりそうですが、これが上手くいくかどうかは、誰にもわかりません。人間は、未知のものを好まず、不確実で、結果が予測できないことに、過剰に反応します。現在、牡羊座に入室したばかりの海王星は、不確実なもの、曖昧なもの、境界があいまいなものに焦点をあてて、人々の不安を増大させるように働きかけます。

この流れは、海王星が逆行をし、天王星が双子座に入る、7月の初めごろまで続きます。私たちが感じている不安は、必ずしも現実の状況ではなくて、未知で結果が分からないものに対する不安であるということを認識して、変化に対して冷静に対応していく必要があります。

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