西洋占星術,  金融経済

冬至の前日、NY株急落の時に何かおきたのか?

12月20日のNY市場、明日が冬至という日の引け間際、株価が急落しました。現地時間で、午後2時15分ごろ、ニューヨーク市場が、後1時間半後に終了するという、短い間の時間帯、ダウもSP500も1パーセント以上、急落しました。

Dow Jones Industrial Average Yahoo finance より
S&P 500  Yahoo Finance より

クリスマス前で、取引量が少ない時期で、いつもより変動しやすいということもありますが、短時間でこれだけ急落するのは、少し珍しいです。

さらに、珍しかったことは、これといった、もっともらしい急落の原因が把握できなかったことです。日本でえられるアメリカ情報には、限りがあるのですが、実際にこの時間に何が起こったのかは、よくわかりません。日本でも公的に入手できる情報で、例えば、何か指標が発表になったとか、誰かが重大な発言をしたとか、というようなニュースがあったというわけではありません。

さっそく、冬至の前日、という節目も気になったので、この時間帯のチャートをみてみました。

2023年12月20日 午後2時15分 アメリカ ニューヨーク heliocentric占星術 (freehorocharts.com) にて、作成

冬至の前日なので、それぞれの星のアスペクトは、冬至の日とほとんど変わりありません。木星と重なっていた月が、少し動いて、今回はキロンと重なっています。

しかし、時間帯が違うと、それぞれの星が在室するハウスが異なって来るので、それぞれの星の解釈も違ってきます。今回のチャートで、もっとも特徴的なことは、何といっても、冥王星がMCと重なっていることです。山羊座から水瓶に今まさに引っ越そうとしている直前に、冥王星がこのホロスコープの頂点に座して、真上からみおろしておいるような様子は、これから、冥王星の時代がくるよ、と私たちに先行してメッセージを送っているようです。冥王星のあまりある壮大さに、トレーダーさんたちも一瞬、怖気づいてしまったのかもしれません。

MC (Medium Coeli) とは、東から昇って西に沈む星が、最も高く昇る地点のことで、ちょうど、10ハウスの入り口の境界線を示します。天体は、一日で黄道の周りを一周するので、MCの近くにいる星は、その時間帯によって、異なります。

10ハウスは、個人のチャートであれば、社会的な使命、仕事、公的な地位、立ち位置などを表します。MCの近くにいる天体は、人生をかけて、目指すべき、プロフェッショナルなキャリアゴールのようなものです。

社会的な世相をみる、マンデン占星術では、10ハウスは、国の最高機関、最高権力を意味します。アメリカの最高権力は何かはわかりませんが、おそらく、大統領ではないでしょう (笑)。具体的に何かはわかりませんが、要は、これ以上の権力はない、という力をもっているものです。MCに近くにいる天体は、国家という政治的な枠組みをこえる、さらなる大きな力を象徴し、これに破壊と再生を象徴する冥王星が該当するのは、とても印象的です。

もちろん、公転周期が長い冥王星といえども、天体は地球の自転にともない、一日をかけて黄道を一周します。24時間のうち、一回は、MCを冥王星が通るので、そのたびに、どこかの国で、株価が急落しているというわけではありません。

しかし、冥王星は約一か月後の1月22日、アメリカでは21日に、水瓶座に入室します。丁度、太陽が水瓶座した直後で、本格的な水瓶座の季節が到来します。冬至の前日におこった、今回の急落は、冥王星の水瓶座入りを想定した、ちょっとした予行演習のような雰囲気が感じられました。

冥王星のような外惑星が、滞在先の星座を変える時、いろいろと恐怖を煽るような予知預言が、巷にあわれてきます。それは、地震や水害のような天災かもしれないし、どこかで勃発する新たな戦争かもしれないし、また新たな感染症かもしれません。しかし、今回の水瓶座入りで、最も大きな影響を及ぼすのが、アメリカを中心にした、ドル経済システム変容なのではないかと思います。それも、災害がおきたら、感染症が発生したから、戦争が勃発したから、など、何らかの理由によって金融システムが崩壊するのではなく、内側から既存のシステムが崩壊して、刷新されていくようなイメージです。

水瓶座に冥王星が入室したからといって、必ずしも株価が暴落するということではありません。水瓶座は本来、自由と平等を尊ぶ博愛的な星座です。それに対して、現在の経済システムは、権威主義的で利権優位に力が働きやすい、いかにも山羊座的な様相をもっています。それに対して、水瓶座は、もっと公平で、自由と自己表現が可能な経済システムも渇望しています。

丁度、冥王星が水瓶座に入室するときに、太陽も水瓶座に在室しているということも興味深いです。太陽は、国のリーダー、表向きの存在としては、大統領や首相を表します。国のトップが、水瓶座の意向にそぐわないと、冥王星から釘をさされるかもしれません。

さらに、新たなテクノロジーを積極的に受け入れることも、水瓶座の特徴です。冥王星山羊座時代に強固に作られて経済システムを、新たな水瓶座的なシステムに革新するために、デジタル化を推進しつつ、社会を刷新していくことでしょう。

冥王星は、山羊座時代の旧システムを破壊するために、容赦ない采配をふるうかもしれません。しかし、それは新たな水瓶座地代を構築するための、一つの過程にすぎません。恐れず、動揺せずに、新たな時代への移行期を見守っていけばいいだけです。

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