数秘術,  西洋占星術

トランプ元大統領を占う (1)

トランプ元大統領を、西洋系の占いでざくっと占います。

最初に数秘でみます。数秘術の数字の意味など、ざっくりとこちらにまとめているので、参考にしてみてください。

トランプ氏の生年月日は、1946年6月14日、名前は birthname の Donald John Trump

まず、ライフパスナンバーは、調和と安定を重んじる4です。どちらかと、奇抜な発言で注目を浴びやすいキャラクターですが、ディスティニーナンバーが5なので、人目を引く発言で注目を集めるのは、天性の才能というよりも、彼の役回りであり、意図してやっているのでしょう。パーソナリティーナンバー、ソウルナンバー、ともに7なので、思慮深く、緻密に計算することが得意で、物事の本質を理解している人です。マチュアリティ―が9なので、物事の理想を追求して、完成させることを目指しています。

パーソナルイヤーナンバーは、2023年が9で、2015年から始まったサイクルが終了する年です。おそらく、2016年の大統領選を視野に入れて、政界への進出をめざしたのが、このころだったと思います。今年は、大統領選で、新たな再スタートのサイクルとなりますが、もしかしたら、出馬はしないで、政治の世界からは、一歩ひくかもしれません。しかし、出馬すれば、選挙で勝つ可能性も高いし、今度は、第二期トランプ政権というよりも、全く新しい形の政権運営となるでしょう。

次に、西洋占星術で出生図を出してみます。チャートは ASTRO.COM で作成しています。出生時間は、午前10時54分、ニューヨークのクイーンズで出しています。

太陽は10ハウスの双子座にあり、同じ10ハウスに、ドラゴンヘッドと天王星がいます。天王星は、MCに近く、水瓶座にいる木星からの大きなサポートをえられる星回りです。10ハウスは仕事のハウスであり、ドラゴンヘッドは仲間や身近な人間関係を意味します。多くのサポートをえられる人々に恵まれて、とても充実した仕事をこなせる星の配置です。トランプさんは、率直で、時には奇想天外ですが、ユニークで機知にとんだ発言が多く、それゆえに熱烈なファンも多いです。まさに、双子座らしい、気転のよさを感じさせますが、10ハウスの星まわりは、彼のパーソナリティーそのものと言う感じです。

次に重要な星が多いのが水瓶座の2ハウスです。2ハウスは所有のハウスで、彼が生まれ持っている才能や資産を意味します。不動産業を営む非常に裕福な家庭に育った彼の生い立ちがうかがえます。この2ハウスにいる木星が、彼の仕事を強烈にサポートしています。

しかし、彼自身のキャリアで、本当に重要なのは、家業を反映させることではありません。トランプさんは、米国の不動産王として名高いですが、そのような自分のブランドイメージを作っていったのは、彼自身が頻繁にメディアに出演し、ファンを増やしていったからです。

実際に、彼は、リアリティ番組「アプレンティス (Apprentice)」の司会を7年間勤め、自身のトークラジオ番組を毎日配信し、エミー賞に2度ノミネートされているタレントです。そして、このようなメディアでの活躍が、今日の政治家としてキャリアにつながっています。このメディアでの活躍を司っているのが、双子座の天王星であり、彼にとって、天王星という星は、非常に重要な立役者なのです。

次に、星が多いのが、蟹座の11ハウスです。11ハウスは人間関係をあらわす場所なのですが、そこが蟹座というのは、とても象徴的です。蟹座はよく言えば、家族や身近な人を大事にする愛情あふれる星座ですが、悪く言えば、身内びいきで排他的な星座でもあります。トランプさんの場合、この11ハウスは土星をはじめ、2ハウスにいる星からみて、緊張の角度をとる星が多いのが特徴です。

2ハウスの生まれもった生家から引き継ぎ、非常に裕福な人々に囲まれた人間関係は、全般的に彼のキャリアに支援的ですが、時として、非常に重荷になっていることもある、ということがうかがえます。

アセンダントは、獅子座で非常に近くに火星がいます。自分の信念のために、思いをきめたら、まっすぐに突き進む強さがある人です。その一方で、自分自身が敗北する辛さを理解することができるので、弱いものに向き合うやさしさも持ち合わせています。

12ハウスには、冥王星が天王星をサポートするように配置しています。自ら破壊と再生を繰り返すような、波乱万丈な人生をおくるかもしれませんが、運命の荒波に上手くのることができれば、得られる成功も大きくなります。

全体として、双子座、天秤座に多くの星がはいっており、水瓶座には小惑星セレスもいます。セレスと木星、天王星が、正三角形を描いて互いをサポートしており、とても風の要素が強いホロスコープになっています。セレスは、弱者を救う、献身と母性をあらわす星でもあるので、彼は自分の理想をなしとげるためには、多少の自己犠牲をいとわない強さをもっているでしょう。

続いて、大統領選のときの日付を、トランジットでみていきます。

まず、最初の大統領選挙があった、2016年11月8日の経過図を出生図に重ねます。

協力的な星もありますが、試練となりそうな星も多く、正直、よくこれで勝てたなと言う感じがする星回りです。とくに、トランジットの冥王星、天王星が、出生図の木星、土星と、それぞれ困難を強いる角度をとっています。さらに、トランジットの土星、金星が、出生図の天王星と太陽に、緊張をあたえる角度です。

その一方で、トランジットの海王星は水星に協力的で、トランジットの天王星は出生図の太陽を支援しています。トランジットの木星と土星は、それぞれ、出生図の冥王星と木星をサポートします。

実際に、このときの選挙は、民主党のヒラリー氏の方が優勢だと言われ続けており、トランプ氏にとっては、厳しい選挙選が続いていたと思います。それでも、土壇場で、トランプ氏がひっくり返して勝利したのは、トランプさんの12ハウス、冥王星の力がきいたのかなという感じです。

続いて、2020年の選挙です。この時の選挙は、圧倒的にトランプさんが優勢だと言われてきたのに対して、最後の土壇場で、敗北してしまったという、まだ記憶に新しい選挙です。実際に、アメリカの長い歴史の中では、知名度と実績がある、現職の大統領が圧倒的に有利であり、2期目の選挙で落選したのは、トランプさんと、1977年から1981年まで就任した、ジミー・カーター氏しかいません。出生図12ハウスの冥王星は、良くも悪くも、人々の期待を裏切るのです。

実際に、選挙が行われた、2020年11月3日の経過図を、出生図に重ねてみると、2016年の選挙のときより、さらに悪いです。

トランジットの海王星、天王星が、出生図の天王星、冥王星、それぞれ試練を与えるように配置されています。さらに、トランジットの冥王星は木星と重なっており、両者がともに、出生図の土星に緊張を与えています。さらに、トランジットの土星は、出生図の土星と金星に緊張を強いり、トランジットの太陽は、出生図の冥王星に試練を与えています。

トランプ氏の任期中に多くの実績も作り、人気もあった大統領だと私は思うのですが、それでも勝てなかったのは、この星の配置ではしょうがなかったのかな、思えるほど、ハードなアスペクトが多いトランジットです。

それでは、今年の大統領選について、みていきます。まだ、共和党から、出馬できるかどうかも定かではないので、確かなことは言えませんが、もし出馬したら、どういう運気になるのか、という視点で考えてみます。

選挙の日程だけはすでに決まっているので、2024年11月5日の経過図を、出生図に重ねてみます。

結論から言うと、過去2回の選挙のときのチャートと比べて、今年のトランジットが最もよいです。気になる配置をあえて挙げると、トランジットの天王星が、出生図の火星に緊張を与えていることぐらいです。トランジットの冥王星、土星は中立的ですが、トランジットの木星、金星、天王星、海王星は、どれも出生図のメジャーな星たちに対して、とても協力的です。

とくに、大きな支援は、トランジットの木星で、出生図で最も重要な星、天王星にのっています。トランジットの木星は、双子座にあり、出生図の太陽と木星とも協力的なので、とても期待のもてる星回りです。

とは言え、シナリオクラッシャーのトランプさんのことだから、結果は何がおこるかは、誰にもわかりません。しかしながら、この大統領選挙が行われるときに、トランプさんがまた、重要な人物として、世界中から注目を浴びることは、間違いないと思います。

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