静岡県知事選挙を占う
5月26日に行われる、静岡県知事選挙を占います。15年近くも長い間県知事を務めた、川勝平太氏はかなり唐突に辞任してしまったのですが、5月9日の告示日には、6名の候補者の届け出がありました。6名のうち、今のところ優勢と言われている、大村慎一氏と、鈴木康友氏の両候補者に絞って、運勢などを見てみたいと思います。
まずは、川勝氏のもとで、副県知事を務めたことも大村氏です。大村氏は、川勝氏とは政策への考え方で、相反することも多かったとも言われており、副知事を務めた期間も短いです。無所属とはいえ、自民党の推薦をうけているので、大村氏の選挙の結果は、今後の国政選挙の行方にも、影響を与えそうです。
大村氏は、1963年8月26日生まれで、生まれた時間はわかりません。命式は、日柱は辛丑、月柱は庚申、年柱は癸卯です。自星である金のエネルギーと、漏星である水のエネルギーが強く、向上心が強く出、組織の中で成功する人です。
日柱の空亡は辰巳空亡で、年柱は癸なので、辰巳空亡のマイナスの運気です。空亡から運勢をざくっとみると、今年の2024年は背信の年で、運気の低迷期であり、あまりよくありません。空亡で運勢を占う方法については、こちらを参考にしてください。必ずしも低迷期に新しいことを始めるのは悪いことではありませんが、そもそも、選挙に勝てるような、勢いがあるのかが、少し疑問に残るところです。
続いて、西洋占星術でみます。選挙の日のホロスコープを、出生図と重ねてみます。ホロスコープは、アストロシークで作成しています。
大村氏は、太陽をはじめ、水星、天王星、金星、冥王星と、5つも天体が乙女座に集中しています。とくに水星は乙女座の支配星でもあるので、頭の回転が速く、正確で、緻密で計算深く、物事を追行できる能力があふれています。
能力は高い人なのですが、選挙当日のホロスコープは、残念ながら、あまりよくありません。選挙当日は、双子座の初期の度数で、太陽、金星、木星がかなり接近するという、とても縁起のよい配置なのですが、これらの経過図の星たちが、出生図の太陽、水星、天王星に対して、あまり友好的な角度をとっていないのが、難しいところです。
続いて、鈴木氏を占います。鈴木氏は、鈴木氏の生年月日は、1957年8月23日で、生まれた時間はわかりません。命式は、日柱は丁卯、月柱は戊申、年柱は丁酉です。
鈴木氏は、2007年の浜松市長選挙に初めて出馬して勝利し、その後2023年まで、浜松市長を務めています。2007年の最初の選挙は、かなりの接戦となりましたが、次の2011年選挙では、対立する候補者が出ていなく、無選挙で浜松市長に当選しています。2007年は丙戌の年で、日主が丁である鈴木氏にとっては、自分の星のエネルギーが強くなる年です。また、2011年は庚寅の年で、自分をサポートしていれる印星、木のエネルギーが強くなります。おそらく、火のエネルギーと木のエネルギーは、鈴木氏にとって、味方になるはずです。今年は、甲辰の年で、非常に木が強い年となるので、大きな援護になるはずです。
空亡でもざっくりと運勢をみます。日柱が丁卯なので、空亡は戌亥空亡です。年柱は丁酉なので、マイナスです。鈴木氏の場合は、6年ごとにみる年代運が、2023年から上昇に転じており、年運もこれから徐々にあがってくる運勢です。五行バランスとあわせてみても、2025年から2027年まで、火のエネルギーが強い運気が続くので、今後は安定的な発展が望めるでしょう。
続いて、西洋占星術でみます。出生図と選挙当日のホロスコープを重ねています。
太陽が獅子座の29度で、乙女座との境界線にあります。乙女座には水星、火星、冥王星と最も星が集中しており、乙女座らしく、仕事を正確にこなしていく人です。獅子座の太陽は、蠍座の海王星と安定的な角度をとっているので、仕事に対して、大きな野望や夢、ロマンを追い求める情熱的な人でもあります。
選挙当日の木星、金星、太陽は、出生図の土星と緊張関係です。かなりの緊張感を強いられる角度でありますが、これらの星は、同時に出生図の木星と金星と安定の角度をとっています。困難を乗り越えたあとには、大きな喜びと発展をもたらしてくれる、幸運なアスペクトです。
このように、占いだけでみると、今回の選挙は、鈴木氏の方に軍配があがりそうです。26日の当選結果を見守りたいと思います。
さて、占いと関係ありませんが、大村氏も鈴木氏も、リニアに関しても推進派ですが、ただし、静岡県の環境面には十分に配慮して慎重に進めるという見解を示しています。リニアに反対していた川勝前県知事は、それなりに地元の支持をえていたので、反対派の得票も、それなりに得たいのだろうなと言う感じで、今回の選挙において、リニアに関しては、大きな争点にはなっていないようです。