数秘術計算ツール
数秘術は、数を使った占術です。1から9の数にそれぞれ象徴する意味があるとして、生年月日や名前のをもとにして占います。世界中にあらゆる数値をもとにした占術がありますが、現在日本でよくおこなれているのは、ユダヤ教の神秘主義思想の一つ、カバラ (Kabbalah) に基づいたカバラ数秘術と、20世紀初期になってから、アメリカで発展した現代数秘術(モダン・ヌメロロジー)の2つです。
ルートナンバーが象徴するもの
数秘術は、全ての数値は、1から9のルートナンバーに関連付けられているという、大前提にのっとって、ものごとの本質を占います。例えば、1234という数値があれば、1+2+3+4 というように、全ての桁数の数値を足し合わせて、10という数値を算出します。そしてさらに10桁の数値1と、1桁の数値、0を足して、1234のルートナンバーは、1となります。
ルートナンバーには、以下のような本質があり、これらの数値の本質的な象徴性を意味づけることによって、最終的な結果を導きます。
- 1:すべての始まり、スタートを意味します。オリジナリティーを重視して、それをつきつめて開拓者として、道を切りひらいていきます。男性性、父性を象徴します。
- 2:1でスタートしたものをつなぎ、サポートし、次のステージへと導きます。パートナーシップ、高い感受性、調和を意味します。女性性、母性を象徴します。
- 3:子どものような純真さ、遊び心、好奇心のおもむくまま、自由な発想、新たな創造をはぐくみます。
- 4:安定的な成功へ導くために、物事を具現化し、計画をたてます。努力と経験を積み重ねて、自分の土台を固めるときです。
- 5:安定的な土台から飛躍します。さらに経験、知識をつみ、情報をえます。新たなステージへむけてチャレンジし、情報を発信することで、注目も集めます。
- 6:結婚、あらたな家族など、より広い社会の中でのバランスをとります。新たな社会での、調和を保ち、奉仕の精神、責任感、弱者への共感をえます。
- 7:社会の中で、自分のポジション、独自性、精神性を追求します。本物志向、真理追及、秘めた情熱が高まります。
- 8:今までの全ての経験、知識をふまえて、富や成功へと結実させます。組織の中で、人とものごとをまとめて、実行力を発揮します。
- 9:ものごとの完成と終焉。終わり。全ての経験をおえたあとの悟り。世俗的な価値観からはなれ、新たな境地へむけて、次元をこえた、理想と夢を描こうとします。
マスターナンバー (ぞろ目) が象徴するもの
ルートナンバーを算出する過程で、足し合わせた数値が、11、22、33などの、ぞろ目になった場合は、そこで計算をやめて、そのまま、11や12を用いて占います。ぞろ目は、マスターナンバーとも呼ばれ、1から9であらわされるルートナンバーは別の、新たな意味が象徴していると解釈します。例えば、11は1+1=2なので、2のルートナンバーの意味をもちますが、1の要素が2つあらわれるので、より強い1という意味もあわせてもっています。同様に、22は4の要素をもち、33と44は、それぞれ6の要素と8の要素をもっています。
- 11:1はオリジナリティー、スタートですが、11は、天からの導かれているのような大きな直感、ひらめきを意味します。ひらめいたことを言葉にすると、より広いシンクロを呼び寄せます。
- 22: 2はパートナシップ、共感ですが、22はより広い社会での、交流、サポートを意味します。不特定多数の人々が求めているものに、共感し、受容、調和与え、基盤を作ります。
- 33: 3は好奇心、遊び心ですが、33は、より大きな社会に対する愛、規格外の創造力、型破りな発想と行動力で、社会の基盤を覆します。
- 44: 4は安定的な土台を作りますが、44はより大きな社会全体の豊かさをもたらし、地球全体、宇宙規模の調和、バランスを保ちます。
それぞれのぞろ目は、11の倍数でもあるので、11がもっている、直観力、スピリチュアルな感受性を兼ね備えています。
生年月日から占う
生年月日をもとにして、算出されるのは、『過去数』『運命数』『未来数』の3つです。中でも、全ての生年月日の数値を使う、『運命数』は、『ライフパスナンバー』とも呼ばれ、その人の本質を表す数値として使います。例えば、1988年11月17日生まれの人の『運命数』は、生年月日と年、月、日の、全ての数値を足しあわせます。1998年は、1+9+8+8、11月は、1+1、17日は、1+7 の式になり、全部で、1+9+8+8+1+1+7となり、 合計は、36です。さらに、36の10の位と1の位の数値を足します。3+6 の式になり、合計は9です。このように、最終的に1桁の数値になるまで、それぞれの数値を足し合わせます。最終的に1988年11月17日生まれの人の『運命数』は9になります。
『過去数』は、誕生日の日の数字だけを使います。11月17日生まれの人は、17の数字の10桁と1桁の数値を足すので、1+7の計算式で算出し、『過去数』は8です。過去数は、幼少期の運気に影響する数で、その人が生まれ持っている才能をあらわしています。
『未来数』は、誕生日の月と日の数を使います。11月17日生まれの人は、1+1+1+7 の式で計算し、合計は10になります。さらに1と0の数値を足し合わせて、『未来数』は、1となります。『未来数』は『チャレンジナンバー』とも呼ばれ、人生で挑戦すべきできごと、克服すべき課題をあらわします。
名前から占う
数秘術は、名前のアルファベットを数値に変換することによって、それらの数値をもとにして占うことできます。日本語をアルファベットに変換するときは、ヘボン式ローマ字を使います。計算ツールでは、ひらがな、もしくは、カタカナで名前を入力すれば、自動的にヘボン式ローマ字に変換してから、計算します。アルファベットで名前を入力した場合は、そのまま、アルファベットを数値に変換します。漢字、記号、絵文字、数字は、使用できないので、注意してください。
アルファベットを数値を換算する方法は、日本でもっともよく使われているのは、ピュタゴリアン (Pythagorean) と呼ばれているやり方です。以下のように、アルファベットを順番に数をわりあてます。
ピュタゴリアン (Pythagorean)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
A | B | C | D | E | F | G | H | I |
J | K | L | M | N | O | P | Q | R |
S | T | U | V | W | X | Y | Z |
日本ではあまり使われませんが、ピュタゴリアン方式の他に、カルディアン (Chaldean)と呼ばれる換算方法も、よく使われています。カルディアンは、イギリスの占術家、 ケイロ (Cheiro) が考案した換算方法です。カルディアン方式は、アルファベットの音の波動に着目して、数値をわりあてます。1から9の番号が均等にわりあてられているわけではなく、9の数値は、使われていません。
カルディアン(Chaldean)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
A | B | C | D | E | U | O | F | |
I | K | G | M | H | V | Z | P | |
J | R | L | T | N | W | |||
Q | S | X | ||||||
Y |
名前が結婚などによって、変わった場合、生まれたときの命名を使うのが原則です。しかし、現在使っている名前の方がしっくりとくるという場合は、それを使うのがいいと思います。
名前は、『あ』『い』『う』『え』『お』の母音と、その他の子音を分けて、計算します。例えば、『やまだたろう』という名前の場合、ヘボン式ローマ字になおすと、YAMADA TARO となります。それぞれの文字を、数値におきかえると、ピュタゴリアンでは、7141412196となりますが、母音の音だけを足し合わせると、1+1++1+1+6となり、合計は、10になります。同様に子音の音だけを足すと、7+4+4+2+9となり、合計は26になります。母音の合計値をさらに、10桁と1桁の数値を足すと1+0で1です。子音の合計値は、2+6+で8になります。子音と母音を全て足すと、10+26=36となり、36の10桁と1桁を足すとになります。
内面母音 | 外面子音 | 使命 | |
---|---|---|---|
Y | 7 | 7 | |
A | 1 | 1 | |
M | 4 | 4 | |
A | 1 | 1 | |
D | 4 | 4 | |
A | 1 | 1 | |
T | 2 | 2 | |
A | 1 | 1 | |
R | 9 | 9 | |
O | 6 | 6 | |
合計 | 10 | 26 | 36 |
ナンバー | 1 | 8 | 9 |
母音から算出された数値は、その人の内面を表す数とされ、ソウルナンバー (Soul Number) とも呼ばれます。子音から算出された数値は、外面、つまり他人からみたその人の性質を表し、パーソナリティーナンバー (Personality Number ) とも呼ばれます。
母音と子音、全ての名前のアルファベットの数値を足し合わせた数は、ディスティニーナンバー (Destiny Number)と呼ばれます。Desityは、直訳すると宿命や運命と言う意味ですが、日本語での解釈では、『使命』と訳されることが多いです。宿命というとやや大げさですが、人生において、必然的にやらなければいけない働き、役回りなど、の意味で使われます。
名前から算出される数値は、他にもいくつかあります。名前のアルファベットを数値に換算したとき、最も多くあらわれる数値を、インテンシティ (Intensity) と呼び、その人の長所、強味を表します。『やまだたろう』という名前の場合、母音と子音を合わせた全体を通して、1が4つもあり、最も多く現れます。一方、少ない数値を、ライフレッスン (Life Lessen) と呼び、その人の弱点を表します。『やまだたろう』さんは、3と5と8が、全くないので、ライフレッスンは、この3と5と8になります。
多くの日本人にとっては、アルファベットで名前を表記することは、日常的にそれほど多くはないでしょう。また、アルファベットを数値に換算する方法も、もう少し研究の余地があるような気もします。個人的には、ピュタゴリアンよりも、音に着目しているカルディアン方式の方が、あっているような気もします。皆さんはどうですか?ぜひ、いろいろな人で試してみて下さい。
最後に、生年月日と名前の両方の数値を使った、マチュアリティ を算出します。マチュアリティは、生年月日から算出する『運命数』と、名前から算出するディスティニーナンバーを合計します。『やまだたろう』さんは、1988年11月17日生まれなので、『運命数』は9で、ディスティニーナンバーも9です。9+9は18となり、さらに、10桁と1桁の数値を足すと、1+8=9 となるので、マチュアリティナンバーも9です。マチュアリティ(maturity) は、直訳すると、成熟という意味です。人生で年を重ねることによって、目指すことになる『到達点』、最終的なゴールのように考えるといいでしょう。
生年月日と名前から算出される、全ての数値をマトリックスで表すと以下のようになります。今回は、たまたま、1と8と9しかない、というかなり偏った結果になりました。
パーソナル イヤー ナンバー
パーソナルイヤーナンバーは、誕生日をもとにして出す、一年の運気サイクルを表します。例えば、1988年11月17日生まれの人の、2024年のパーソナルイヤーナンバーは、2024年と11月17日の数値から算出します。2+0+2+4+1+1+1+7の計算式で、合計値を出すと18になります。さらに10桁と1桁の数を足して、1+8なので、9が2024年パーソナルイヤーナンバーです。
パーソナルイヤーナンバーは、原則として、2024年の誕生日を起点にして、算出します。2024年の1月から11月16日までは、2023年11月17日の数値である、8がパーソナルイヤーナンバーとなります。
パーソナルイヤーナンバーの運気サイクルは、吉凶を占ったり、運気の強さを表したりするものではありません。数秘術における基本的な考え方は、数値に吉凶や、運気の良し悪しなどはないというものです。パーソナルイヤーナンバーでわかることは、1でスタートしたものが、9の年で終焉するという、ものごとのシンプルな流れです。また、マスターナンバーが現れたから、何か、ラッキーなことが起こるという意味でもありません。数値が象徴することは、もっと抽象的で奥深いものです。