エプスタイン文書公開をホロスコープで読む
日本では、地震から飛行機追突事故と、心苦しいニュースから新年をむかえましたが、アメリカでもかなり衝撃的なニュースが入ってきました。性的人身売買の容疑者、ジェフリー・エプスタイン被告に関連する訴訟から、今まで非公開であった資料が公開されました。裁判所に提出されたこれらの文書が法制度を通じて公開されたのは今回が初めてということです。
エプスタイン被告から接待をうけた、顧客リストについて、CNNでは全てを明確にはしていません。しかし、噂になっていた元大統領や、某国の皇太子がリストに含まれているをことをほのめかしているので、もはや事実を隠しようがないといった状況です。今まで、噂であったことが事実として、CNNのような大手メディアが報道することの意味は大きいです。今年は大統領選が控えているので、現民主党政権には大きな痛手で、人身売買を強く訴えつづけていた、トランプ元大統領には大変有利な状況に変わりつつあります。
まさに、冥王星山羊座時代には、権威によって守られていたものが、冥王星水瓶座時代には、通用しなくなって、表にでてきて裁かれる、という状況の一つと言ってよいでしょう。この報道が今後のアメリカに与える影響について、ホロスコープで読みます。この報道をCNNがニュースをアップデートした日時、2024年1月3日午後10時20分、アメリカの首都、ワシントンDCでホロスコープを作成しています。
まず、ホロスコープの頂点、MCに小惑星セレス、セレスに近づいている火星と水星を頂点にして、海王星、小惑星ベスタ、小惑星のジュノーがグランドクロスを描いているのをはじめ、緊張の角度が目立つ配置です。
セレスと火星と水星は、それぞれが6度くらい離れているので、ぴったりと重なっているとは言えませんが、同じ射手座に入っているので、かなり強烈です。情報を表す水星が射手座の火星によって、勢いをえて、海王星、ベスタ、ジュノーによって、厳しい制裁をうけているような感じです。
逆行中のベスタは、過去におきた出来事の、性に対する恐怖や抑圧を意味し、ジュノーは親密な関係を結ぶパートナーシップを意味します。ジュノーが契約の部屋、7ハウスの乙女座にあることから、文書で明かされた事柄は、本来は厳密な契約のもとで守られた親密な関係であったということが、示唆されています。しかし、あやふやなものをあやふやなままにしたい海王星を、献身や無償の愛を意味する星セレスと、水星と火星が制裁することによって、文書は公開するのに至ったようです。
グランドクロスは、射手座、乙女座、双子座、魚座、という柔軟宮でおきています。射手座にのった火星と水星の力で、情報は瞬く間にあらゆる手段を使って、世界中に広まります。しかし、情報を発信する側、受信する側双方ともに、幅広い解釈をゆるす結果になるので、本来の事実が状況によってゆがめられて広がる、可能性も大きくなるでしょう。例えば、嘘の情報を拡散して、エプスタイン文書の信用性をわざと貶めるというような、工作も普通に行われます。信用性の薄い情報は、うのみにしないようにすることも重要です。
次に目立つのが、アセンダントにのった土星に、それぞれ緊張と対立の角度で応戦する金星とリリスです。リリスは月が地球から最も離れた地点をあらわし、秘められて抑圧された女性性を象徴します。金星は、宗教や司祭、司法を表す9ハウスにいるので、土星とタッグを組んで、社会的な制裁を科そうとして追及してくるでしょう。9ハウスは海外の意味もあるので、このニュースは決して、アメリカだけにはとどまりません。
制裁を表す土星に、アクセルをかけて発展させる木星も、調和の角度をとって応援しています。土星、木星、太陽、リリスが、ゆるやかなカイトを描いている中、太陽と土星の角度だけが弱いので、なんとか、バイデン政権の面目だけは、いまのところ守れそうです。とは言え、世論の風潮は、制裁へと向かいそうなので、厳しい状況であることは変わりありません。
さらに、国民を表す月は、国家を表す月と緊張の角度をつくっています。さらに太陽には、心の傷をあらわすカイロンとも、緊張の角度をとっているので、アメリカ国民に大きな衝撃とショック、遺憾の意をもって受け入れられるでしょう。
心の傷になるカイロンは、今回のホロスコープの主役ともいえる、水星、火星、セレスと強調の角度です。この文書によって暴かれる事実は、アメリカ国民にとって、大きな心の傷ともなりますが、それを癒すためにも、火星や水星の力をつかって、公の場で裁かれなければならないと、星はうったえているようです。
冥王星は、山羊座と水瓶座の境にいて、1月21日は水瓶座に入りますが、今はどの星ともアスペクトをとっていません。このニュースは、かなりの衝撃を与えることになりますが、まだまだ、冥王星水瓶座時代を形成していく、一つの要素としては、弱いようです。実のところ、すでにわかりきっていたことが、公になっただけなので、もっとびっくりするような出来事は、これから起こるのかもしれません。