木星の獅子座入りと丙午
2026年6月30日、14時53分ごろ、木星が蟹座から獅子座へ移動します。獅子座は火星座の不動宮で、陰陽で言えば、男性性を象徴する陽の星座で、星座の支配星は太陽です。真夏のもっとも暑い季節を象徴する星座で、太陽のように熱く燃え盛り、ひときわ強い意思を示し、存在感を発揮するのが獅子座です。
木星は約一年間、一つの星座に滞在するので、これから2027年7月26日まで、木星は獅子座に滞在します。木星は社会天体と言われ、世相をあらわす星でもあるので、これから約一年間、獅子座のような、熱い思いや強い意志の力が発揮される、強いエネルギーに満ちた社会に変わっていくでしょう。
一方、2026年は丙午の年で、2027年は丁未の年となります。どちらも火のエネルギーが強い干支で、60干支で最も火のエネルギーが強い組み合わせの年がめぐってきます。西洋占星術の4元素と、東洋の五行は、必ずしも同じものを象徴するわけではないのですが、火のエネルギーに関しては、かなりの類似性がみられます。いわゆる、丙午の年に生まれた女性は、気性が荒くて、夫の寿命を縮める、とういうような迷信が生まれた背景には、火のエネルギーには、強い自我、意志の力があるからです。
木星は、約12年で黄道を一周します。いわゆる、東洋の占いで使う12支、「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」の起源は、天文天の赤道帯を十二分し、木星の位置で年を記録する、古代中国の十二辰 (じゅうにしん) にあるとされています。東洋の占いが、12年周期であるのは、木星が約12年で黄道を一周することは、単なる偶然ではありません。
とは言え、木星の公転周期は、約11.86年で、ぴったり12年かけて黄道を一周するわけではありません。約86年たつと、木星が入る十二辰、太歳の位置は1辰ずれます。さらに、木星は逆行することもあり、常に十二支の十二星座の組み合わせが一致するわけではありません。それゆえに、強い火の五行である丙午と、獅子座木星期が一致することは、より強い意味があります。
木星が獅子座入りした、6月30日は満月でもあったので、こちらの投稿で星の配置について説明しています。天王星、海王星、冥王星という、動きの遅い外惑星と、獅子座と蟹座の境界線にいる木星が、よりしっかりとした角度でつながっている、とても力強い配置となっていました。三角形が二つ組み合わさり、一つの台形を描く配置は、クレードル (ゆりかご)とよばれる複合アスペクトとなっています。これは、メディエーション(調停)が2つあり、対立する星たちの緊張のムードを2方向から和らげています。問題やピンチの時でも、思わぬ助けをえることができて、困難をのりこえられる、とても強い配置です。
この星の配置が、さらに力強く、獅子座の威力が高まるのが、太陽が獅子座入りする、7月23日ごろです。三つの外惑星同志の角度がよりタイトになり、さらに木星が冥王星の間反対の位置に配置されて、くっきりとした台形ができあがります。そして、木星のそばに、獅子座入りしたばかりの太陽が寄り添い、より獅子座の力が強くなっています。

太陽と木星の反対側には、生まれ変わりをほどこす冥王星がいて、今までのやり方、生き方では通用しない、と突然気づくというような感じです。今までの自分を否定する、というような感覚なので、本来だったら避けて通りたいようなことですが、海王星と天王星が再生を後押すことによって、新しい生き方を選択していく、というようなイメージです。
天王星は、新しいこと、予期しないこと、大きな変化をあらわす星であり、海王星は、精神的な理想、夢、目に見えない力、潜在意識をあらわします。いずれも、今までの常識が通用しなくなってきた、いうことを実感せざるを得ないような感覚におそわれるような感じです。新しいことや、今までとは常識とは異なっていることに、チャレンジするのは非常に勇気のいることですが、それでも、今までと同じことをやるのは、もう無理、というように行動を新たにしていくという感じです。
外惑星の役目は、私たちの集合意識をかえることなのですが、すべてのものが、木星の獅子座入りと同時に、がらっと変わってしまうわけではありません。星の中心にいるのは海王星なので、起こっている変化は目には見えないのです。例えば、ちょうど崖崩れがおきるときに、内側から徐々に崩壊していても、しばらくは外形をとどめているので、外からみても本当の変化がわかりづらいです。それでも、内側の変化は、着実に進行していき、ある日突然、すべてのものががらっと変わります。今はその時期ではないかもしれませんが、長期的にみれば、木星が獅子座に入ったタイミングで、内側から何かが変化していったことが理解できるようになるでしょう。
獅子座木星期に幸運をつかむために重要なことは、他者の視線やほかの人の考え方に惑わされないということです。大事にしなければいけないことは、常に、自分は何をしたいのか、ということのみです。そもそも、自分が考えるほど、他の人は自分のことをみているわけでもないし、気にかけているわけでもありません。それでも敢えて、獅子座木星期に注目を集める人はどういう人何かというと、自分のやりたいことを、とことん極められる人なのです。