2024年4月9日 牡羊座の新月
2024年4月9日は、牡羊座の新月です。3月20日に春分の日を迎えてから、最初の新月であり、皆既日食でもあります。皆既日食は、国家の主権者である太陽が、国民によって隠される現象です。国家の主権者は、伝統的に、全体的な支配権をもつ王族や貴族であるので、皆既日食は、不吉な現象としてみられていました。今回の日食では、メキシコ、テキサス、アーカンソー、オハイオ、ニューヨークなど、北米大陸を斜めに横断する地帯で、観察できます。これらの地域を中心に、次の月食までの約半年間にわたって、大きな影響を与えることになります。
日本では、夜中の3時20分に新月になるので、日食をみることができません。実際に日食を観測できないので、通常通り、新月図を次の新月までの期間までのチャートとして読んでいきます。
日本の新月図では、太陽と月の他に、キロン、水星が2ハウスに配置され、星座は牡羊座です。2ハウスは、お金や経済活動を表す場所なので、様々なお金の問題にゆれそうな一月となりそうです。
アセンダントは魚座で、チャートルーラーは海王星です。1ハウスの魚座には、海王星、土星、金星が入っていて、火星と土星はかなり接近しています。1ハウスには、金星も配置されて、星座は牡羊座です。
12星座の最後の星座である魚座、そして、最初の星座である牡羊座に星が集中している新月図です。4月は年度の始まりの時期でもあるので、国民の意識としては、新しいことを始めたり、新しい価値観を受け入れたりしようと思いつつ、火星、土星、海王星が、足を引っ張っているというような状況です。
火星は、7ハウス、ディセンダントの近くの小惑星、ジュノーと睨み合っています。同盟国から、多くの支援や負担を迫られる、日本にとっては非常にきつい状況が続きます。
チャートルーラーでもある海王星は、12ハウス、水瓶座の冥王星と協力的な角度をとっています。海王星は、4ハウスの蟹座にある、小惑星ベスタと緊張の角度です。海王星が描く夢や理想に対して、人々は献身的に使命を全うしようとしますが、もはやそれも限界に近づき、理想や夢が破壊されそうです。
2ハウスの牡羊座には、小惑星のベスタと逆行中の水星も入っています。引き続き、医療関係のニュースに注目が集まりそうです。水星は逆行しているし、2ハウスはお金のハウスでもあるので、過去の政策における、お金の流れに焦点があたります。
続いて、日食の影響を大きくうける、アメリカの新月図をみてみます。アメリカは、今回の皆既日食のメイン舞台となります。日食の影響は、次の金環日食が起こる10月3日まで、約半年間続きます。
アセンダントは、獅子座で、獅子座の支配星は太陽です。太陽は月とともに、MCのすぐ近くにいます。いかにも強そうです。司法や宗教を表す9ハウスで、太陽、月、金星、海王星、カイロンが入っています。次に星が入っているのが、国家の性公権力を象徴する10ハウスで、水星、木星、天王星が入っています。
LGBTに関する問題などを焦点にして、宗教的な対立が一つの争点になりそうな気がします。逆行中の水星とキロンも9ハウスに入っているので、過去におきた医療系の問題も、再度注目をあびるでしょう。
木星と天王星は、10ハウスに入っているので、新しい技術開発が国家的なサポートを得て、大きく発展していきます。牡牛座は物質的な豊かさや金融を象徴しているので、このテクノロジーは、為替や金融のシステムに影響を与えます。
金星と海王星が9ハウスで互い接近している状況で、6ハウスにある冥王星が協調の角度をとります。軍事的な圧力が、海王星と金星がめざそうとして理想を覆していきます。冥王星と金星に挟まれた、火星と土星は、8ハウスの魚座にいます。8ハウスは金融をあらわすので、理想と現実のはざまで、古い経済システムは、新しいものへと刷新されていきそうな配置です。
現在、牡牛座で天王星と木星がかなり接近していますが、この二つの惑星は、4月21日に牡牛座で完全に重なります。天王星は公転周期の遅い外惑星なので、この二つの天体が重なるのは、約13年に一度の、大きなイベントです。地の星座の牡牛座で起こるので、物質的、経済的な価値観を根本的に覆すような大きな変化になります。
木星と天王星は、日本では貿易や通信をあらわす3ハウス、アメリカでは金融をあらわす8ハウスにあります。アメリカで起こる金融の変化が、為替に影響をあたえて、日本の貿易や流通に波及しそうな流れです。