高市早苗自民党総裁を占う
新たに自民党総裁に決まった高市早苗氏を占います。10月4日の総裁選では、圧倒的な小泉氏優勢という前評判を覆して、見事な当選でした。自民党の総裁選で、心からのお祝いを言う人が多かったのは、久しぶりという印象です。金融市場も歓迎ムードで、翌日の日経平均は2000円以上も上がりました。やはり、多くの人に祝福されているという人事は、気持ちいいですね。ワークライフバランスを返上します、という心強いメッセージは、多くの人に響いたのではないでしょうか。9月23日の秋分図で、アセンダントに金星が輝いていたのは、そのまま素直に、女性の活躍と解釈してよかったようです。
高市氏の個人の運勢については、昨年の総裁選でも占っているので、そちらを参考にしてください。今回は、新たな政権がスタートしてからの運勢を、自民党の運気とあわせて、見ていきたいと思います。
高市氏は、1961年3月7日の生まれで、出生時間はわかりません。太陽が魚座で、蠍座の海王星と月、蟹座の火星と、角度は甘いですが、緩やかな正三角形を描いています。人々の感情を上手くよみとることに優れていて、自分自身の感情にも正直に、自分自身の理想を徹底的に貫こうとする、率直な人です。

出生図と総裁選当日の経過図を重ねてみます。選挙の当日は、この冥王星のほぼ反対側に木星がいます。出生図の土星と金星、経過図の水星と木星が、正方形を描いています。山羊座、牡羊座、蟹座、天秤座という、活動宮の星座によるグランドクロスなので、積極的な行動、発言が幸運に結びつきます。

出生図の中でも、社会天体である木星と土星が、山羊座でほぼ重なっており、この二つの天体の動きが、とても重要な役割を担っています。とくに土星は、山羊座の支配星であるため、とても強い力を発揮します。山羊座は、強い責任感をもって、与えられた役割をきっちりとこなし、計画性が高く、ルールや秩序を重んじて、現実的な成果を重視する星です。木星と土星という、ブレーキとアクセルを巧妙に操作しながら、着実な努力を積み重ねて、目的を達成します。
過去の星の動きをみると、土星は、約30年の周期で黄道を一周するので、2020年2月から3月にかけて、出生図のもとの場所に戻って来ました。そして、2020年4月には経過図の木星も、出生図の土星に接近し、さらに2020年12月には、出生図の木星に重なります。
丁度、2020年の12月22日には、木星と土星が重なるグレイトコンジャンクションが水瓶座で起こり、風の時代の到来を演出しました。木星と土星は、水瓶座に移動する前に、高市氏の山羊座と木星と土星の真上を通過していったわけです。この大きな天体イベントを経て、高市氏に、安部首相の後継者として、社会的な注目が集まっていきます。
さらに、山羊座から水瓶図に移動している、経過図の冥王星が、高市氏の木星と土星を刺激していきます。2021年の4月から5月にかけて、冥王星は出生図の土星と重なります。そして、2023年の11月から12月にかけて、冥王星は出生図の木星の上を通過します。2022年から2024年にかけて、自民党の支持率が下がるにつれて、高市氏への期待が高まっていったように思います。
このように動きの遅い天体による、影響力が大きな星の動きは、2020年から2024年の間に集中しています。現在は、この時期に志した理念を、確実に実行に移すときです。総裁選には勝利し、今後の日本の首相になる可能性が大きいと思いますが、首相になっても、人々が求める「高市早苗像」を崩さず、支持者からの期待に応えていくことが、非常に重要になっていきます。
西洋占星術でみる運気の流れは、東洋の占術の結果とも類似しており、命式をだして、空亡でざっくりとみると、運気の流れはおおまかに一致しています。高市氏は、日柱が己亥で年干が辛なので、辰巳空乏のマイナスです。2021年から2023年までが成果がでやすい幸運期にあたりますが、2024年から2026年までが、人一倍努力を強いられるような低迷期になります。通常、運気の低迷期には、選挙で大きな成果を出すような偉業は、なかなか達成できません。が、高市氏の場合、低迷期でも大きく運気が落ち込まず、逆行でも反対勢力を自らの力で押しのけられるような、底力があるようです。
特に、2025年は令の年にあたり、運気のリセット、新たなスタートが起こりやすい時です。自分から何かに挑戦するという時期ではなく、他の人がやれないから、今まで通りのことが出来なくなったから、などの消極的な理由で、重要な役割が回ってきたりします。それ自体は、運気がよいわけでも悪いわけでもありませんが、周囲の状況を的確によみとって、人々や社会のニーズに、柔軟に応じていくような適応力が、求められる時です。
2026年は丙午、2027年は丁未の年であり、火のエネルギーが強くなるので、高市氏にとっては追い風が吹きやすく、’援護もえられやすくなります。西洋占星術でみても、出生図の天王星に、経過図の木星が接近するので、高石氏らしい、ユニークで鋭い視点で切り込んだ発言が、より幅広く多くの人々に受けいられるようになります。今後は、AIを駆使した、新たな技術革新が社会の仕組みを変革していく流れが加速していくので、その流れを遮らずに、順応していくことが、重要なポイントになりそうです。