2024年 星の動き総括 (2)
前回に引き続いて、外惑星の動きを中心にみます。今回は、木星と土星の動きもあわせて、外惑星の動き考察します。
木星:天王星をサポートしてから、双子座へ
今年の大きな動きの一つに、木星と天王星が牡牛座で接近します。木星と天王星のコンジャンクションは、約14年に一度の周期でおきます。革命や変革を表す天王星と、発展と繁栄の星である木星が重なると、社会的なイデオロギーの変化がおこると言われます。
天王星と木星の接近は、2024年4月18日前後に起こります。木星と天王星のコンジャンクションは、古い価値観や、時代にあわなくなった常識を刷新して、新しい変化を起こしていきます。今までは慣習では考えられないような、自由な発想や大胆な行動が、うけいれられていくように、木星と天王星がパワフルにサポートしていきます。強いオリジナリティーや、個性が受け入れられるのも、木星と天王星の合の特徴です。
今回の木星と天王星は、小惑星のセレスと、月が地球から最も離れた地点であるリリスがそれぞれ協調の角度をとって、正三角形を描いています。同時に、セレスは、火星と土星を頂点にする、三角形もあるので、カイトと呼ばれる、とても力強いチャートになっています。
リリスは月が地球から最も離れた地点をあらわし、秘められて抑圧された女性性を象徴します。セレスは、養い育てることを意味し、母性や無償の愛、献身、教育などを象徴します。今まで秘められていて、公の場で議論されることがなかった、女性の権利のようなものが、社会的な変革の焦点になりそうな配置です。常に公にでることはなく、献身的に家族や社会に尽くしてきた女性たちが、脚光をあびるかもしれません。
木星と天王星がいる場所は牡牛座、本来ならば、金銭的な豊かさや、衣食住にかかわる、生活に直接かかわってくるような、豊かなライフスタイルを象徴する星座です。しかしながら、今回の配置は、より豊かなものを追い求めて前進するというより、今まで、豊かであるとは認められなかった、とてもささやかな生活の糧が、より重要であるという認識にかわる、ということを示唆しています。
木星は牡牛座で天王星をサポートしたあと、木星は2024年5月26日に双子座に移動します。木星よりも動きが速い太陽は、5月20日に双子座に入って、木星を待ち構えている形になります。木星が風の星座、双子座に入ることによって、いよいよ風の時代が本格化していきます。
- 2023/05/17 牡牛座
外惑星によるセクスタイル :不可能なことを可能にする
木星が双子座に入る少し前、丁度太陽が双子座に入ると、天王星、海王星、冥王星の外惑星は、海王星を頂点とする三角形を描きます。外惑星は、非常に動きが遅い天体なので、これらの外惑星がこのような角度をとると、これらの外惑星によるサポートは、しばらく続きます。三角形の角度がかなりはっきりとした配置は2028年ごろまで、その後は海王星と天王星の角度が徐々に離れていきますが、ゆるやかな角度による三角形は、2029年も健在です。
長きにわたって、確固たる協調関係をとるこの星の配置は、今までは不可能であるとおもわれていたことも、いとも簡単に現実化してしまうような、力強い配置です。とくにこの三角形ができたばかり、木星と太陽が双子座に入ったころには、リリスが海王星の反対側につき、ゆるやかなカイトを描きます。2024年は、リリスが重要な位置にある配置が目立ちます。秘められた女性性、秘められたパワーが、徐々に表にでてきて、世の中を動かすように見えます。
土星 :魚座で海王星を迎える準備
上記チャートでわかるように、土星と海王星は魚座にいて、2つの星はかなり接近しています。土星の海王星が重なる配置は、約35年に一度起こる、珍しい配置です。現在、12星座の最後の星座、魚座に二つの星は入室しており、この2つの惑星は、来年には二つとも牡羊座に移動し、2025年6月の半ばに重なります。
- 2023/03/07 魚座
海王星は、外惑星が描く、三角形の頂点にいるので、その海王星に土星が重なるというのは、かなりエポックメイキングなことがおきてもおかしくありません。牡羊座という、新しい始まりをあらわす星での、大きなイベントを前にして、現在、土星は魚座でちゃくちゃくと準備を進めています。それは、魚座的な価値観をみなおすというよりも、もはや、古い価値観の断捨離といってもよいかもしれません。