トランプ大統領就任を読む
現地時間の2025年1月20日に、トランプ大統領の就任式が行われます。LAで山火事があったり、トランプ氏の暗殺未遂があったりと、いろいろ大変でしたが、なんとか無事就任式を迎えられそうです。トランプ大統領の就任は、アメリカにとっても、アメリカの影響力が強い日本のような国にとって、大きな時代の転換期になりそうです。就任式のホロスコープを読みながら、今後の行方を占っていきたいと思います。
まず、就任式当日のホロスコープです。現地時間の11時には宣誓式などのセレモニーがはじまり、正午に、新大統領が、正式に誕生します。
MCの近くに太陽がいて、その近くに冥王星がいます。まさに、アメリカという国家が新しく生まれ変わろうとしています。しかし、冥王星がかかわっているので、一度国家は破壊されてから再生します。新しい家を作るためには、古い建築物は一度壊さなければいけません。
既存のものを維持したいという人にとっては、気が進まないスタートとなるかもしれません。国家をあらわす太陽にたいして、国民をあらわす月は緊張の角度です。新政権には期待もあるかもしれませんが、結果が上手くいくかどうか、みまもり続けるのは、精神的にはちょっと大変かもしれません。
ICの近くには火星、その反対には水星がいます。山羊座の水星は、古い権威を保持したい、オールドメディアの存在をあらわしています。政権がかわっても、トランプ大統領への風当たりは、相変わらずきついでしょう。ICにのっている火星は、国土にかかわる問題、災害や暴動など、物理的な破壊行為にもちょっと注意が必要です。
議会や政党をあらわす11は牛には、土星、金星、海王星と、星があつまっています。海王星と金星は、人々の期待を裏切らない、大胆で夢のある改革が、実質的な政策として、打ち出せそうです。一方、土星は山羊座の水星と協調的です。夢はあるけど、批判もそれなりにありそうです。
続いて、アメリカの始原図を、1月20日の経過図に重ねてみます。始原図の水星を頂点として、経過図の天王星、始原図の海王星が小三角形を描いています。水星の反対側には、始原図の冥王星、経過図の太陽がいて、カイトと呼ばれる複合アスペクトが描かれています。とても力強い星の並びです。冥王星がかかわっているので、この4年間で、アメリカという国は、全く別の国にようになってしまうかもしれません。
カイトの頂点には、始原図の水星、その上には経過図の火星が重なっています。その反対側の山羊座には、経過図の水星がいます。古い体質の情報社会から、蟹座がつくる、人々の感情によりそえる新しい情報へと、大きく変わっていきそうです。
同時に、古い情報に反する、新しい情報網による暴露も進みそうです。今まで、アメリカやアメリカ政府の行いが正しいと一方的に信じられていた事実に、疑いの目がむけられていたり、常識を覆すような新しい事実が流布されたりすることが増えます。
情報が覆されると、人々の意識がかわってきます。人々の潜在意識をかえて、集合意識を新たに形成していくのは海王星で、時代の変革を促す、非常に大きな働きをしています。とくに、今年の11月16日ごろ、蠍座の24度くらいに太陽がくるとき、人々の意識をかえる、大きな社会的な動きがありそうです。
続いて、トランプ自身の出生図と、就任式の経過図を重ねます。出生図の天王星を、経過図の木星がサポートする、喜ばしいチャートです。天王星は、トランプ氏の雄弁さのもとになっている大事な星です。
しかし、一方で、経過図の太陽と冥王星、土星と金星が緊張を与えているので、あいかわらず、気が抜けないハードな一面もみせています。トランプ氏は、国民から絶対的な支持と人気があるのですが、それゆえに敵が多いのです。
太陽が水瓶座の17度くらいに進む、2月8日くらいには、現在の緊張感からは抜けて、少し落ち着きが取り戻せそうです。新しい政権が、無事起動にのるまで、もう少し忍耐強く、慎重に物事を進める必要があります。
2024年に冥王星が水瓶座に、2025年は、海王星が牡羊座に、天王星が双子座に移動して、時代が大きく移り変わっています。そのような時代の変化をダイレクトにうけて、トランプ大統領による新しいアメリカの政権も、良くも悪くも、予期せぬ出来事が起こりやすい、波乱万丈な時代になりそうです。