都知事選を占う (6) 小池ゆりこ氏
2024年の7月7日に行われる都知事選に立候補している候補者を、占います。今まで、うつみさとる氏、桜井誠氏、田母神としお氏、石丸伸二氏、蓮舫氏を順番に占っていきましたが、今回は、現職都知事の小池ゆりこ氏です。
小池氏は、1952年7月15日生まれで、出生時刻はわかりません。最初に数秘でみます。小池氏の運命数は3で、外面を表すパーソナリティーが22で、内面を表すソウルナンバーが11です。3は人を楽しませることが上手い、生粋のエンターテイナーです。キャスター出身の小池らしい数値です。
パーソナリティーナンバーの22は、世の中のニーズに敏感で、それらを形にしていくことができる、ビジネス的なカリスマ性がある数値です。パーソナリティーナンバーは、外面的な性格をあらわすので、少なくとも、周囲からそのようにみられているということです。実際はどうなのかは、わかりません。
内面を表すソウルナンバー11は、1番の持つ積極性や行動力と、2番の持つ謙虚さや気配りの2つ要素をもっています。状況に応じて、時には女性らしく、時には男性のように行動できるとても器用な人ですが、それゆえに、周囲に誤解を与えてしまうかもしれません。
続いて、空亡の時期を参考にして、長期的な運気の流れをみます。小池氏の命式は、日柱が壬戌、月柱が丁未、年柱が壬辰です。壬戌は子丑空亡で、壬辰はプラスの干支なので、小池氏は、水星人のプラスの人です。空亡である、子年、丑年、空亡より一つ前の年である、亥年が停滞期にあたります。
小池氏が最初の都知事選に立候補したのは、2016年ですが、2016年から2019年までの3年間が、よい結果がえられやすい、幸運期になっています。その後、2019年から2020年までが、運気の停滞期になっています。ちょうど感染症対策と、その後の東京オリンピックなど、都政時期にとっても、重要な出来事が続いた時期でした。
2022年からは、運気は低迷期を脱して徐々に回復していきます。今年は決定の時期で、今年の都知事選を乗り越えられるか否かが、今後の運勢を作用する、重要な年になるでしょう。
さらに、五行バランスに着目して、四柱推命で運勢をみます。小池氏の命式は、水のエネルギーと木のエネルギーが強くなっています。生まれた時間がわからないので、時柱の干支によって、土のエネルギー、もしくは火のエネルギーが強くなる可能性もありますが、とりあえず、時柱を無視して、三柱だけでみます。
日柱が壬戌なので、水のエネルギーは、小池氏にとっては自星であり、自分自身のエネルギーです。水は木を助けるので、木のエネルギーは印星で、他の人をサポートする星です。自星と漏星が強い小池氏は、情熱的で向学心が高く、組織の中で頭角を現すタイプです。自尊心が高く、人から見下されるのを嫌います。リーダーとしての素質をもちますが、ストレートな表現をするので、周囲から誤解されないようにすることが重要です。
10年ごとに運気をみる大運は、2014年の11月に庚子に切り替わっています。庚子は水と金のエネルギーが強い干支なので、自分を助ける印星、自分自身のエネルギーである水が強くなるときで、小池氏にとっては、ラッキーな星回りです。初めて都知事選で勝利した、2016年は丙申の年なので、水と金のエネルギーがとくに強くなっていた時です。
2023年は癸卯、2024年は甲辰なので、木のエネルギーが強い時期です。木のエネルギーは、小池氏にとっては漏星なので、人のためにエネルギーを使い、自分自身が消耗してエネルギーが奪われるときです。とくに、今年は木のエネルギーが強いので、学歴詐称の問題や、小池氏にとっては少し頭の痛い問題が発生しやすい時期です。出来れば、選挙なんてしたくはないというのが、本音かもしれません。
西洋占星術で選挙当日の運勢をみると、幸運なアスペクトと、緊張や対立を強いる、かなりハードなアスペクトの、両方が混在しています。経過図の火星が出生図の冥王星と水星に緊張をあたえているので、なかなか厳しそうです。水星が上手く使えないので、なかなか思うような選挙活動はできないという状況にみえます。
その一方でで、経過図の木星は、出生図の土星に協力的な角度です。さらに、経過図の太陽が、出生図の木星に安定の角度をとっています。選挙の結果を占うにあたって、木星の状態はとても重要です。他に強力な候補がいると難しいかもしれませんが、他の候補者の運気をみて、総合的に判断すると、厳しい情勢の中でも、なんとか現状は維持できそうです。
もう一度、四柱推命で長期的な運勢をみると、小池氏は、2024年11月に大運が己亥にかわります。乙亥は木と土のエネルギーが強い干支なので、この時期を境に、小池氏の運勢はかなり大きくかわります。土のエネルギーは、小池氏にとっては、官星になるので、自分自身が攻撃をうける立場です。官という字が意味しているように、真面目で、誠実に物事をこなすことが求められるので、西洋占星術でいえば、土星のような星です。小池氏にとって、過去の運気の流れと比較して、これだけ官星が強くなったときはないので、本当の意味で、政治家として力量がとわれるような時期になりそうです。もしかしたら、東京や日本にとっても、大きな試練となるような状況になるかもしれません。