02 西洋占星術,  04 四柱推命

ソフトバンクグループを占う

大手通信キャリアのソフトバンクを中心に、インターネット、AI関連会社などを傘下に置く、ソフトバンクグループ株式会社を占います。ソフトバンクグループは、日経平均株価およびTOPIX Core30の構成銘柄の一つで、日本の株式市場全体の行方を左右する重要な大型株です。2025年8月8日の株式市場では、ソフトバンクの株価は10パーセント以上、1305円も上昇、たった一銘柄で、日経平均を264円も押し上げて、最も大きな影響を与えました。日経平均には、225の銘柄がありますが、全ての銘柄が平均的に指数の変動に寄与するのではなく、大きな影響力をもっているのは、ソフトバンクをはじめとする、いくつかの大型株です。従って、このような大型株の行方を占うのは、日経平均、及び日本の株式市場、経済全体の行方を占うのに有効です。

ソフトバンクグループは、先端IT企業などに投資するビジョン・ファンドやARMホールディングスを中心に、半導体設計やプロトタイプ半導体の研究開発にも着手しています。携帯電話などの通信キャリアを提供する、ソフトバンクモバイルは、ソフトバンクグループの連結子会社となっています。創業した孫正義氏は、トランプ大統領とも交友があり、積極的な対米投資の発表したりして、注目を集めています。ソフトバンクのように、創業者が代表を務めている企業は、会社の代表者の運勢が企業全体の運気に大きく影響するので、まずは孫氏の運勢をみます。

孫氏の誕生日は、1957年8月11日で、生まれた時間はわかりません。最初に数秘でみます。誕生日でみる運命数が5、内面をみるソウルナンバーも5、外面をみるパーソナリティーナンバーは9です。一方、未来数が1で、過去数は11です。全体として、5と1が多く、奇数が多いのが分かります。5は、創造性、クリエイティブをあらわす数値であり、1はリーダーシップ、開拓精神、行動力の数値です。とても、孫さんらしい数値になっています。

自由な発想で、常に新しいことに挑戦する行動力にあふれていて、リスクをおそれず、常に人生を冒険のように楽しみ、挑戦し続ける人です。一方、パーソナリティーナンバーに9をもっているので、物事のおわり、完成を見据えて、長期的な理想、到達点をも追求しようとする、思慮深さももっています。

続いて、命式を出して、空亡を中心に運勢をざくっとみます。孫氏の日柱は乙卯、年干は丁なので、孫氏は子丑空乏で、水星人のマイナスです。水星人は、新しい技術や革新的な考え方に敏感で、企業の創業にも向いている、現実的な開拓者です。再開年の生まれなので、一度失敗したことのリベンジにも縁があります。

水星人のマイナスの人は、2020年からの3年間が運気の低迷期です。2023年から運気は徐々に回復し、2025年は決定の年です。今年決定したことは、これからの人生に大きな影響を及ぼします。

年運でみると、運気自体は悪くはなく、今後も徐々に上向いていくはずです。ただし、長期的な運勢をみると、1999年から2016年くらいの運気が最もよかったはずです。現在孫氏の運気は、今までに積み重ねてきたものの、恩恵を受けている時期であり、これからもかつてのように、大きく成長していくという流れではありません。孫氏自身も、会社自体も、もう十分に成熟しているという感じです。

西洋占星術で出生図をみると、太陽、天王星、冥王星が獅子座、火星、水星、金星が乙女座、木星が天秤座にあり、この7つの天体が、獅子座7度から天秤座0度までの、50度以内の角度に集中しています。天王星と冥王星という、大きなビジョン、人生の目的をあらわす獅子座にあり、日常的、現実的な行動や能力をあらわす天体は乙女座にあります。そして、社会的な富をあらわす木星が天秤座です。

実務的で現実的な能力は、乙女座らしく、緻密な正確さ、詳細な分析力をもち、獅子座らしく、確固たる信念とリーダーシップを兼ね備えています。周囲の人の感覚と自らのこだわりとのバランスをうまくとりながら、組織をまとめて、発展させていきます。

獅子座と乙女座に星が集中している一方で、木星が天秤座0度、冥王星が獅子座の29度、火星は乙女座1度、海王星が蠍座0度にあり、星座と星座の境界線に、重要な星が配置されています。勘の鋭い人ならすぐにわかると思いますが、このような配置は、現在の天体の状況と親和性があります。

ちょうど、誕生日を迎えたばかりなので、2025年に太陽が生まれた場所に戻ってきたときの経過図を出生図に重ねてみます。経過図の海王星は、冥王星、天王星と小三角形を描いていますが、その反対側には出生図の木星、経過図の火星がいます。そして、出生図の木星を挟んで、出生図の冥王星と火星、海王星が、それぞれ木星から30度という角度をとって、配置されています。

海王星と土星は、現在の星の配置の主役なので、これらの主役をしっかりとサポートするようにして、孫氏の木星、冥王星、海王星、火星が最大限の力を発揮しているようです。しかし、経過図の外惑星に対して、緊張をともなう角度でもあるので、大きな飛躍をえる機会でもあると同時に、孫氏にとっては非常に厳しい難題をも同時にこなさなければいけないという、気が抜けない状況でもあります。

続いて、孫氏の出生図と、ソフトバンクが最初に創業された日、1981年9月3日の経過図を重ねてみます。ソフトバンクグループは、現在のような体系になるまでは、何度も何度も、会社の再編、合併、吸収を繰り返していますが、最初に孫氏が会社を設立させた、1981年9月3日を、会社の「誕生日」として、占います。

孫氏の出生図では、獅子座、乙女座に星が集中していますが、会社の「出生図」では、天秤座に、水星、土星、木星、金星、冥王星と、5つの天体が集中しています。獅子座、乙女座、天秤座へと太陽が移動するとき、7月の末から9月の半ばくらいの時期が、会社としても重要な時期です。

一方ソフトバンクの太陽は、乙女座の10度にありますが、他の天体と角度をとっていません。角度をとっていない、ノンアスペクトの状態は、必ずしも悪いことではありませんが、外部的な要因をより大きくうけて、運勢が変化しやすいという特徴がありません。太陽というのは、会社自身の在り方というのを示すので、ソフトバンクという会社は、とても社会的な変化や地政学的、国際的な事象に敏感であるということです。

ソフトバンクは、2006年にボーダフォンを買収したことによって、一気に大手キャリアとして知名度をあげましたが、その後も様々な事業の買収、合併を繰り返して、現在のような形態になっています。ここまで、複雑な企業沿革をもつ日本企業は珍しく、ソフトバンクが一体何をやっているのかは、簡単には理解しづらいでしょう。

頻繁な吸収、合併は、幅広い社交性とバランス感覚が特徴的な天秤座の得意領域です。その中でも、天秤座0度で、孫氏の木星と重なっている水星が、重要な役割を担っており、会社の発展に力を注いでいます。水星は、太陽がいる乙女座の支配星です。乙女座は、物事を詳細に分析して、適材適所を見極める能力が秀でています。

木星と水星がいる、天秤座0度いう場所も重要です。木星と水星の反対側には、現在、海王星と土星がいて、時代の変革を担っています。天王星が双子座に入り、AIによるデジタルコミュニケーションが本格化し、新たな技術革新戦略が繰り広げられる中で、重要な主導権をえようとしています。

天王星や海王星は、一度逆行して、牡牛座と魚座に戻りますが、逆行するがゆえに、天体はそれぞれの星座の境界に長くとどまります。今年から来年にかけて、主導権争いによるせめぎ合いはしばらく続くことになります。

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