小泉進次郎氏を占う
「コメは買ったことがない」などと発言して、退任においこまれた江原拓氏の後任として、農林水産大臣に任命された、小泉新次郎氏を占います。小泉氏は、2024年9月に、総裁選選挙の候補として名前があがったときに、一度占っていますが、今回の農林水産大臣の任命をうけて、再度、今後の運勢を見ていきたいと思います。
ちなみに、退任された江原氏ですが、農林水産大臣政務官、農林水産副大臣を経て、2019年9月に、当時の安倍内閣で農林水産大臣として初入閣しています。経歴や実際の発言内容からみて、私には決して江原氏に何か落ち度があったとは思えません。一方、占いとしてみると、江原氏は、1960年7月1日生まれで、空亡でみると、火星人のプラスです。火星人のプラスは、今年から3年間は、運勢の低迷期に入ります。低迷期では、本来の力が中々発揮できないので、あまり複雑な問題に首を突っ込まないで、さっさと身を引くことができたのは、ある意味、江原氏にとっては、良かったのかもしれません。
一方、小泉氏は、1981年4月14日の生まれで、水星人のマイナスです。水星人のマイナスは、6年ごとでみる年代運は、42才から54才までが、成果が実りやすい幸運期にあたります。巳年である2025年は決定の年で、今年決断したことがこれからの人生の運気を左右する、とても重要な年です。しかも5月は、辛巳の月であり、巳年の巳の月にあたり、決断の運気がより一層強まるときになっています。良きも悪くも、農林水産大臣として活動した成果が、今後の政治家として運気を左右することになるでしょう。
しかしながら、決断の年の運気は、運気として絶好調という年ではありません。チャンスは巡ってくるけれども、それを活かせるかどうかは、可能性としては、50パーセントから60パーセントくらいです。

四柱推命で五行バランスをみると、小泉氏自身をあらわす五行は水のエネルギーで、生まれた時間がわからないので、生まれ時間によっては、異なる可能性もありますが、全体としては、金のエネルギーが強くなっています。金のエネルギーは、水のエネルギーの小泉氏にとっては、印星にあたり、自分自身を助けてくれるエネルギーです。印星が強いと、周囲の援助がよりえられるようになり、人間関係に恵まれ、人気運を強まるので、政治活動にはとても重要な星です。小泉氏は、探求心と知識欲にあふれ、アイデアが豊富です。一方、かなり頑固な側面もあり、自分自身が納得しないと行動に移せないので、余分なことに時間をかけてしまうこともあります。
大運でみると、2008年4月から10年間は乙未、2018年4月からは丙申、2028年からは丁酉です。2018年から2038年までは、金のエネルギーが強い時期ですので、政治家として最も活動的にすごせるはずです。少なくとも2038年で57才ぐらいになるまでは、運気的には安泰です。
ただし、2026年は丙午の年で、火のエネルギーが非常に強い年であり、五行バランスがガラッと変わります。火のエネルギーは、小泉氏にとっては財星の星であり、かなり挑戦的な決断と行動を迫られるときで、とてもエネルギーを消耗しやすい時期です。2026年に、小泉氏がどのような立場にいるのか、というのは、とても気になるところです。
西洋占星術でみると、小泉氏は出生図で、カイトと呼ばれる複合アスペクトもっている、かなり特徴的な星回りです。出生時間がわからいないので、月の位置はずれる可能性がありますが、太陽と火星が重なり、反対側に冥王星、さらには海王星とも安定的な角度をとっています。

天秤座の冥王星は、人間関係のバランス、さらには社会的な利権、政治的な権力争いなどの間で、絶妙な匙加減をとりながら、着々と力を蓄えていくような強さがあります。
出生図を農林水産大臣に任命された、5月21日の経過図と重ねてみます。ここでも、冥王星の働きが際立っています。経過図の冥王星は出生図の土星と木星に安定の角度をとり、出生図の冥王星は、経過図の木星からサポートをうけています。冥王星は、政治家としてキャリアを大きく後押しするような、最大の援助になりそうです。

一方で、海王星の配置は、対立的に緊張感を与えるようになっています。出生図の海王星は、木星の反対側にあり、経過図の海王星も、出生図の木星と土星の反対側です。曖昧なことや抽象的な理念や理想にとらわれていると痛い目に合いそうな状況なので、現実的に実現可能なことを敏速に行っていくことが促されています。
小泉氏本人の人生にとっては、重要な局面であることを示唆している配置ですが、皮肉なことに、国民をあらわす経過図の月は、どの天体とも角度をとっていません。残念ながら、農林水産大臣としての小泉氏に対して、国民の関心はほとんどなく、期待もなければ、失望もしないといった状況でしょう。