四柱推命,  数秘術

ロバート・F・ケネディ氏を占う (1)

アメリカの政治家、弁護士であり、大統領選にも立候補していた、ロバート・フランシス・ケネディ・ジュニア氏を占います。大統領選に無所属の候補として、立候補していましたが、8月に立候補を取りやめ、トランプ氏を支持することを表明しました。同時に、もしトランプ氏が当選したら、新政権で要職につくことを要求しているので、大統領選も混沌して、ますます予期できない状況になってきました。

ロバート・ケネディ氏の父は、元アメリカ大統領のジョン・F・ケネディ氏の実弟で、同政権の司法長官を務めたことがあります。つまり、息子のロバート・F ・ケネディ氏は、元大統領の甥にあたり、生粋の政治家一家の出身です。

しかし、息子のジュニア氏の経歴は、トランプ氏や、副大統領候補のバンス氏と、全く引けをとらないくらいに、異色です。彼はハーバード大学で歴史と文学の学士を取得してから、バージニア大学ロースクールで法学博士号を取得しています。その後、ニューヨーク市の地方検事補としてキャリアをスタートさせます。

一見、司法長官だった、父親の背中を追うような順調なスタートにみえますが、1980年代後半には、主に環境保護に焦点をあてた活動を積極に行うようになり、まるで何か別の天職を全うするかのように、舵をきります。彼は環境保護の非営利団体で、長期的な環境法的基準を設定し、権力に対して屈しない姿勢をつらぬき、大企業汚染者に対する法廷闘争にも勝利しています。1986年には、ニューヨーク州のペース大学法学部の環境法の非常勤教授となり、自らペース環境訴訟クリニックを設立し、2017年まで、監督弁護士、共同代表の職につき、1999年には、非営利団体、ウォーターキープ・アライアンスを設立し、2020年まで理事長を務めていました。

環境保護に精力を注ぐ一方で、ケネディ氏は、Children’s Health Defense (元 the World Mercury Project) に2015年参加し、議長を務めています。このグループは、産業および医療における水銀、特にワクチンのチメロサールに使用されるエチル水銀に焦点を当てて、子供たちが、自閉症、注意欠陥多動性障害、食物アレルギー、がん、特定の化学物質や放射線への曝露による自己免疫疾患など、さまざまな症状を抱えていると主張し、ワクチン、飲料水のフッ素添加、パラセタモール (アセトアミノフェン)、アルミニウムなどを非難し、反対運動を行ってきました。

2020年になると、彼の活動はより注目をあびるようになります。2021年の11月に出版された彼の著書、『The Real Anthony Fauci: Bill Gates, Big Pharma, and the Global War on Democracy and Public Health』は、出版当時、アメリカ国立アレルギー感染症研究所 の所長を務めたファウチ氏が、エイズの治療を妨害し、連邦法に違反し、ソーシャルメディア企業と共謀して、新型コロナウイルス感染症の治療法に関する情報を抑制し、パンデミックと戦う唯一の選択肢としてワクチンを残したと主張しています。

敏腕の弁護士らしく、膨大な情報量と詳細で緻密な分析を詰め込んだ、480ページにも及ぶ分厚い書物は、たちまちアメリカで全書籍、全分野の中で、出版部数100万部を超える、大ベストセラーとなり、多くの人々にパンデミックの実態が知れ渡るきっかけとなりました。フランス語、スペイン語、ドイツ語など、世界各国の言語に翻訳され、日本語版も2023年に出版されています。必然的に、アメリカ、および他の欧米諸国の感染症対策に多大な影響を与えることとなり、書籍の題材となった、アンソニー ファウチ氏は、2022年8月に職を辞し、米主席医療顧問を辞任しています。

アメリカは、訴訟社会なので、少しでも社会的な問題があれば、司法の場にあげて、徹底的に白黒つけて決着をつけるというのが、基本的なスタンスです。司法による解決は、社会的なコストや負担を大きくなるので、一見大きな無駄のようにもみえます。が、一方で、彼のように、巨大な資本と政治力をもつ大企業を相手に、弁護士として果敢に戦う勢力が存在するということが、力の弱い消費者や一般市民の健康と安全を守る、絶対的に大きな、そしてほとんど唯一といってもよい、確固たる防波堤となってきたという側面もあるのです。

さて、前置きが長くなりましたが、さっそく、ケネディ氏の運勢を見ていきたいと思います。最初に数秘でみます。ケンディー氏のように、Jr. Sr. などの名前の接尾辞がある場合、とくに定まったルールはないようです。一説には、出生証明書に書かれた名前をそのまま使うのが原則なので、出生証明書に明記してあれば、使うという考え方もあるようです。とりあえず、両方みてみます。

接頭辞は、名前の子音にしか影響がないので、最も違いがあらわれるのが、外面をあらわす Personality です。接頭辞は、あくまでも社会的に個人をどう認識するか、というためのものなので、当然と言えば、当然かもしれません。外面は、接頭辞 Jr. をつけないと6、Jr. をつけると7になります。子音と母音両方をみる、Destiny 使命は、Jr. をつけないと、Jr. をつけるとになります。いずれも、接頭辞は2文字しかないので、それぞれ、番号が一つずつ大きくなります。Jrがある方が、少し大人になるという感じでしょうか。

Robert Francis Kennedy 1954年1月17日生まれ
Robert Francis Kennedy Jr. 1954年1月17日生まれ

生年月日でみる、運命数 Life Path はで、接頭辞をつけないと、使命の値も1になります。1は、自分自身のオリジナリティ、立ち位置を最も重要視し、自分自身の意思に忠実に生きる人です。さすがに、ビックファーマーを相手に戦闘を挑んで、果敢に生きる覚悟のある人と言う感じがします。

続いて、空亡を中心にして、運勢をざくっとみます。ケネディ氏は、1954年1月17日生まれで、土星人マイナスの人です。土星人は、正義感が最も強く、自分自身の価値観に忠実に、まっとうの生きようとします。環境問題へとりくみ、社会的な正義を追求する、弁護士という仕事は、まさにケネディ氏にとって、天職と言えるでしょう。人気年生まれなので、社会的に注目されやすく、自分の長所を全うにアピールすることで、援助をえられる幸運の持ち主です。

12年周期で巡ってくる運気の流れをみると、2018年から2020年が、冬の時期で、運気の低迷期になります。2021年から、新たな運気のサイクルのスタートとなり、2024年から徐々に運気が強くなり、成果がえやすい幸運期になっていきます。2021年が、ベストセラーになった、The Real Anthony Fauci の出版の時期と重なっているので、本の出版を期にして、社会的、政治的な表舞台での活動の幅が、広がっていったことでしょう。

もう少し、命式を出して運勢を見ていきたいと思います。ケネディ氏の出生時間は、夕方の5時半生まれで、場所はワシントンDCのジョージタウン大学病院という説がもっとも有効なので、この設定を使います。

命式は、日柱が癸酉、月柱が乙丑、年柱が癸巳、時柱が辛酉です。12支に、という12支が揃っており、とても特殊な組み合わせです。この3つの12支が揃うと、三合金局といって、のエネルギーが爆発的に増大するという特徴があります。

彼の日干は、なので、彼の自分自身のエネルギーを表す自星は、です。に対して、のエネルギーは、印星という、自分自身を助けてくれるエネルギーに当たるので、彼の命式は、印星が際立って強い特徴をもっています。印星は、自分が助けられるという星で、社会的な援助がえられやすく、人気運のある、とても幸運な星です。

ケネディ氏のように、命式の偏りがある場合、力の強いのエネルギーを、どのように使うかが、幸運をえるための大きな秘訣となってきます。10年ごとに変わる大運、年毎に変わる年運で、をあらわす、があるときが、大きな運気のきりかわりです。

ちょうど、彼が環境問題に精力的に活動を始めたという1980年代後半、1987年に辛酉という、非常にのエネルギーが強い干支がめぐってきます。その後の庚申も金が強いので、1987年から2007年までの20年間、印星の強い、人生の中でもひとつのクライマックスといってもよい運気の流れがあります。

印星は、人に助けられるという運気なのですが、社会の中で、彼の力が必要とされ、そして彼自身としても、周囲の要望に応えるために人生をかけて尽力をつくす、というような、とても強い運気の循環があった時期と言えるでしょう。

2007年になると、さらに大運がかわり、己未、10年後の2017年になると、戊午になります。この二つの干支はのエネルギーが強いので、この20年間は、過去の20年間とは異なった運気の波が訪れます。土のエネルギーは、の日干をもったケネティー氏にとっては、官星に当たり、多くの人の要望に応える、非常に社会的責任が重い仕事をまかせられる時期です。官星の運気は、政治家や公的な活動がむいている時期なので、このころから、仕事の領域が徐々に公的で、より広く、社会的な領域へと広がっていったのと思われます。

こののエネルギーが強い大運は、2027年まで続きますが、2028年の年運が戊申、2029年の己酉となるので、引き続きの強い流れが続きます。2024年の選挙に共和党が勝利すると、ちょうど その後の4年間は、政治的な要職を任せられるというシナリオに、ぴったりと運気が当てはまります。

年運の干のエネルギーは、基本的に10年周期でめぐってくるので、年運に、もしくはがつく年は、ケネディ氏にとっては、金のエネルギーが爆上がりして、印星の働きが強くなる年回りです。直近では、2020年が、2021年がの年になります。丁度、The Real Anthony Fauci 執筆、出版の時期と重なっており、五行のエネルギーからみても、この時期が、大きな転換期となったと言えます。

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