02 西洋占星術

イーロン マスク氏を占う

テスラ社や旧ツイッター社のCEOであり、アメリカのトランプ政権で、政府効率化省、Department of Government Efficiency (DOGE) を率いるイーロン マスク氏を占います。もともとトランプ大統領はEVに否定的であったのに、テスラ社を創立したマスク氏と組んで、大丈夫なのでしょうか、と思いましたが、占い的にマスク氏について、詳しくみてみたいと思います。

マスク氏は、1971年6月28日生まれで、生まれた場所は南アフリカの北西部にあるプレトリア (Pretoria) という都市です。南半球生まれは、季節が逆になるので、季節による五行バランスを重視する、東洋の占いではよみにくいので、西洋の占いでみます。まず、最初に数秘術でざっとみます。

誕生日でみる運命数が7、未来数が7,過去数が1です。イーロンマスク氏の本名は Elon Reeve Musk なので、名前でみるパーソナリティは1、ソウルナンバーは11です。全体で、7、1、11と、奇数しか存在しないという、とても偏った配置です。

数秘術では、奇数は、独自性、創造性、発展性をあらわし、変化をおそれないで進化しつづけることをめざし、精神的な自立、自分から他者や社会に働きかける外交的な性格をあらわします。一方、偶数は、持続性とバランス、協調性をあらわし、他者や社会のなかで共存することを目指して、人現関係や構築と、コミュニティーの中に従属することに価値を見いだします。

DOGEの長官として、時には行き過ぎとも思われる、大胆な言動が目立ち、批判されることも多いですが、マスク氏本人は、批判など何とも思っていないでしょう。彼は、誰かに何かを指示されることや、他者やメディアによる、社会的な評価など、何の価値もないのです。

奇数の中でも、7と1が多い、と言うより、11も1のようなものなので、7と1しかありません。7は、データを精査して精密な分析をすることが得意で、詳細な計画をたてたり、細部を吟味したりすることに、絶対的な自信をもっています。さらに、1は新しい技術、独創的な発想、誰もやらないようなことでも臆することなく挑める、大胆な行動力を発揮します。

テスラ社やスペースXなど、新しいテクノロジーを使った、革新的なビジネスを次々と軌道にあげているマスクしですが、まさに、1と7の人らしい実業家です。このような偏った数秘の配置は、実業家としては、その良さがいかされると大きな成功をおさめることが出来ますが、果たして、政治の世界では上手くいのでしょうか?いろいろと疑問に思うこともあるかと思います。

一説には、トランプ氏とマスク氏は、アメリカを株式会社のように、立て直そうとしている、とみる人もいます。が、会社は気に入らなければ簡単にやめて転職することもできますが、生まれた国は、そう簡単には変えられないので、なかなか大変そうです。

次に、西洋占星術でみます。マスク氏の出生時間は、午前中の7時30分という説が有効なので、これを使います。

出生時間があっていればという前提ですが、アセンダントの上には水星があり、その近くに太陽もいます。数秘が7と1の申し子のようなマスク氏に、ふさわしい出生図です。水星は、情報や緻密な計算をする能力をあらわしていますが、その水星と太陽が、蟹座にあるということも、かなり象徴的です。蟹座は、アメリカの始原図の太陽がいる星座です。南アフリカに生まれながら、アメリカの国籍を取得したマスク氏ですが、アメリカという国家とのつながりの強さがうかがえます。

蟹座は、身内やごく親しい人間関係を大事にする星座です。これは、奇数だらけの数値の結果とは、少し矛盾が感じられるような結果でもあります。マスク氏が目指すべきテクノロジーは、地球全体、宇宙全体のものというよりも、アメリカという国や、マスク氏自身がかかわっているビジネスのためなど、その恩恵をうけられる人は、ある程度限定的なグループを対象にしているようです。

続いて、トランプ氏が再びアメリカの大統領に就任して、第2次トランプ政権が発足した、2025年1月20の日の星の配置と、マスク氏の出生図を重ねてみます。

この日は、太陽が水瓶座に入ったばかりで、冥王星と太陽が、水瓶座で重なっています。新しい、水瓶座時代のスタートを予期させるような、華々しい星の配置です。

この水瓶座の太陽と冥王星が、経過図の木星と協力的な角度をとり、さらに、マスク氏の木星と海王星と、安定的な角度をとっています。とてもアグレッシブで、新しいことにチャレンジしていく、活力にあふれているのがよくわかります。新しい夢と理想を実現するために、マスク氏の頭の中には、いくつものプランがあることでしょう。星の配置も、新たなスタートを、心から応援している様子がよくわかります。

一方、経過図の海王星は、マスク氏の冥王星と対立する角度です。出生図の海王星は、マスク氏自身の夢や理想をあらわしますが、経過図の海王星は人々の集合的な夢、理想をあらわします。出生図の冥王星は、マスク氏の使命、宿命的な役割を意味しますが、その冥王星が、現在の社会的な理想、規範と対立しています。

既存の価値観をぶち壊すのが、この冥王星の役割ですが、言うまでもなく、非常に大きな反発と困難が待ち受けていることが、予想できます。出生図の冥王星は、乙女座と天秤座の境にいますが、今後、この冥王星と角度をとる星の影響が、マスク氏の命運を左右していきます。

海王星は動きが遅い外惑星なので、しばらく冥王星の反対側をうろうろとしています。が、3月の末には、魚座をぬけて、牡羊座に入室するので、マスク氏にとって優位な援助者があらわれたりして、社会の風向きはかなり楽になるはずです。

さらに、今年の6月の末、ちょうど誕生日を迎えるころには、とても力強い星の援護がえられます。生まれたときの太陽が、また黄道上のもとの位置にもどってくるときの、太陽回帰図をみると、2025年からの一年間は、マスク氏自身でさえ、想像さえしてなかったような、大きな人生の転機となるような出来事が続きそうです。

ちょうど、太陽がもとの位置にもどるとき、経過図の天王星は、出生図の土星とかさなり、出生図の木星と海王星の反対側に移動します。同時に天王星は、経過図の水星、経過図の土星とも安定の角度となり、とてもはっきりとした、カイトと呼ばれる複合アスペクトを描きます。

カイトの頂点となるのは、土星と天王星なので、とても力強い配置ですが、土星がからんでいるので、マスク氏にとっては、何ならかの試練となる出来事かもしれません。天王星は、予期しない出来事、通常では考えられないような、常識を逸脱した出来事をあらわしていますか、水星がからんでいるので、技術的な革新、情報インフラの発展、もしくは情報の錯綜や波乱などもありえます。

これは当然、単なるマスク氏個人の問題ではなくて、アメリカという社会全体に影響が及ぶような、大きな変化と考えていいと思います。予想できないようなことなので、何がおこるとはっきりと断定することは難しいですが、2025年7月からの一年間は、歴史の教科書の一頁に記されるような、時代の切り替えとなるような、大きな変革の時期になることは、間違いないでしょう。

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