イランを占う (2)
2026年2月28日に、アメリカとイスラエルから大規模な攻撃をうけて、最高指導者ハメネイ氏が死亡したイランを占います。イランについては、昨年の末、経済危機が契機となって、抗議活動が激化したときに、一度占っているので、そちらも参考にしてください。
現在のイランは、1978年から1979年にかけておきた、イラン革命をへて、1979年4月1日に、イラン・イスラム共和国として、樹立されました。前回の投稿では、この1979年4月1日を、国の「誕生日」、始原図として、ホロスコープを作成しました。とても月の力が強い星の配置で、牡牛座の月を挟んで、蟹座と木星と魚座の火星がサポートを与えています。国を守るための、宗教的な規範や権威が、とても重要視されているのがわかります。
大規模な攻撃をうけた、2月28日の経過図を始原図に重ねてみます。始原図の月のそばには、経過図の天王星がいます。天王星は、予期せぬ変化をあらわすので、現在、国の行方を揺るがすような、とても大きな変革期となっていることがわかります。天王星は動きが遅い外惑星なので、この天王星の影響は、今年の6月くらいまでは続くでしょう。

さらに、魚座の火星と水星の近くに、金星、水星、海王背、土星が集まっています。魚座は宗教などの精神世界をあらわす星座であり、最後の12星座です。変わりゆく宗教的規範の、最後のクライマックスを演出するような星の配置です。現在魚座にいる太陽が、牡羊座に移動する春分以降、さらに新たな局面を迎えます。トランプ大統領は、短期間で決着をつけたいと公言しているようですが、出来るならば、春分の時までに、ごたごたとした問題を片付けたいと感じているようです。
実際に、今年のイランの春分図をみてみると、ディセンダントの上に太陽と海王星がのっており、他国からの介入によって、新たな政治体制へと移行しようとする状況が強くよみとれます。軍事をあらわす6ハウスに火星と水星が入っており、外国からの軍事的な介入は、避けられないような配置です。
しかし、牡羊座があらわすものは、変革への新たなスタートであり、何らかの終焉をあらわすものではありません。軍事的な介入によって何かが終わるというのではなくても、何かが本格的にスタートするという段階で、まだ新しい変革へのエネルギーは始まったばかりで弱いのです。仮に、米国からの軍事的な攻撃によって何らかの決着がついたとしても、それが契機になって、別の問題や課題が、本格的に生じるということかもしれません。
少し気が早いかもしれませんが、来年の春分図をみてみます。イランの首都テヘランでは、2027年3月20日、午後23時55分に、春分を迎えます。2026年の春分では、海王星が太陽とほぼ重なる配置でしたが、海王星は一年から牡羊座の3度まで移動しています。3度でも、十分海王星の影響は強いので、牡羊座がめざす、理想的な国家のビジョンの再構築という、偉大な使命をもちながら、海王星は、国家あらわす太陽に影響を与えます。2026年に引き続いて、2027年も国という概念を打ち壊すような、大きな変革の年になりそうです。

2026年の春分図では、ディセンダントに太陽と海王星、さらに土星までもが集中していましたが、2027年の春分図では、ICの近くに太陽と海王星がいて、土星も4ハウスに入っています。ICと4ハウスは、国土の状態をあらわすので、実質的な物理的な被害は、2027年の方が大きくなりそうです。この春分図を見る限り、残念ながら、2027年には、中東地域が平和に向かっていくというビジョンは、まだ見えません。
2027年の春分図では、天王星が月、水星、太陽、海王星、冥王星と多くの天体と角度をとっており、もっとも大きな影響力をもっています。その天王星は、双子座への移動を完了し、魚座の水星、乙女座の月と緊張の角度をとり、軍事をあらわす6ハウスに入っています。天王星は、実質的な国民の生活と結びついて、より高度で複雑な情報戦略を操る、最新の技術革新を象徴し、軍事や医療など国家レベルの政策を刷新していきます。
今回のアメリカによるイランへの攻撃は、初めてAIを使った大規模な軍事戦略となりましたが、2027年もさらなる最新技術の品評会のような変革が、イランをはじめとした中東地域で実施されそうです。新しい技術をめぐった権威争いのような様相もあるので、権力争いの末、新しい世界秩序の在り方がみえてくるのは、まだもう少し先になりそうです。