2026年3月3日 乙女座の満月
2026年3月3日、乙女座で満月を迎えます。皆既月食を含む満月で、日本でも全国で月食がみられます。前回の水瓶座の新月と同様に、食をともなうので、通常の満月よりも大きな影響力をもっています。
2月17日の日本の新月図では、木星がMCの上にのっていて、とても力強い配置でした。蟹座の木星は、日本という国のためにという意識を最大限に高めます。ちょうどオリンピックが開かれた期間でもあったので、日本選手の華々しい活躍に注目が集まりました。スポーツなどのエンターテインメントに、太陽と月、火星、金星、と星が集中していたのも、スポーツの祭典の盛り上がりを象徴していたようです。
とくに、今回の五輪で最も話題をつくったのは、フィギュアのりくりゅうペアだったと思います。この新月図では、アセンダントが天秤座でした。天秤座はパートナーシップをあらわす星座です。団体でも個人でもなく、ペア競技という新たな領域で、二人の信頼関係を強さが際立っていたのは、まさに天秤座の象徴です。単なるスポーツの勝敗ではなく、結婚や恋愛という、枠にはまった人間関係を超えて、もっと本質的な関係性を改めて考えさせられるような、大きな金メダルでした。
今回の日本の満月は、3月3日午後20時38分に迎え、前回の新月がおこる時間と20分程度しかかわりません。従って、ハウスや感受点における星の配置は大きくはかわらず、新月図の傾向が満月図でも引き継がれます。太陽と火星は水瓶座から魚座に移動しますが、満月図でも、5ハウスに太陽、水星、火星がいて、星は集中しています。この満月期間中は、WBCも開催されるので、日本チームの活躍が期待できそうです。

続いて、アメリカの満月図をみます。2月17日からの新月期間中、エプスタイン文書をめぐって、著名人が辞職したり、責任を追及されたりして、波紋が広がっています。エプスタイン元被告に関係した人物が次々と辞任していくことによって、あたかも古い政治体制が一層されていくような感じです。
新月図では、1ハウスに星が集中しており、国内問題に意識が集まっていました。未成年者の性的人身売買などの、広範囲にわたる組織ぐるみで行われていた非人道的な犯罪は、これを機会に完全に撲滅してほしいと願う、アメリカ国民の意識があらわれているような配置です。
3月3日の満月図でも、新月図同様の傾向がみられ、人々の意識は国内問題に集中しています。太陽は水瓶座から魚座に移動しても、アセンダントの近くにしっかりと配置されています。魚座のキーワードは I believe(私は信じる)であり、魚座の支配星は海王星です。目にみえないものや、精神的な力が最も高くなるのが魚座であり、邪悪なものを排除して、アメリカという国を刷新させたい、というような祈りのような気持ちが、最も強くなっている満月図です。

一方、現実には国内問題だけでなく、アメリカ国外においては、地政学的な大きなリスクも高まっています。26日 アメリカとイランの核開発をめぐる協議が行われ、中東地域で緊張が高まっています。協議期間中に、28日には、イスラエルがイランへの攻撃を開始し、米軍の行方に注目が集まっています。
満月図では、国民をあらわす月は乙女座で、ディセンダントの近く、7ハウスにいます。7ハウスは、交渉相手、同盟国など、外交関係を表す場所です。乙女座は精密に分析して、奉仕の精神をもち、責任のある任務を追行しようとします。今後、アメリカが中東情勢とどのようにかかわるのか、祈るような気持ちでみつめているという感じでしょうか。
イランの首都、テヘランの満月図も見てみたいと思います。太陽、水星、火星が8ハウス、冥王星が軍事をあらわす6ハウスです。8ハウスは、死の部屋とも呼ばれ、人の生死を左右するような重大なイベントをあらわす場所でもあります。この満月期間中に、何らかの人的被害は避けられないような感じです。

緊迫している中東情勢に対して、アメリカがやや無関心、少なくとも国民の視線でみたときに、あーまたか、みたいに一歩ひいた感じで、人々が冷静な視線をもっているようです。これはある意味、不幸中の幸いです。戦争に反対する気持ちがあるのは当然ですが、戦争反対であるという意識表明は、結局はどちらかが正義、どちらかが悪であるというような、何らかのジャッジを強いられるような感情が伴うことに嫌気がさしてしまったのかもしれません。