中森明菜を占う
歌手の中森明菜さんを占います。昭和の時代を代表するアイドル歌手で、松田聖子さんとならんで、不動の2強という存在でした。数多くのヒット曲をもち、現在でも歌い継がれ、ファンが多い、昭和のアイコン的な存在です。一時期、芸能活動を休止していたころもありましたが、2022年に個人事務所を設立、2024年には公式のYouTubeチャンネルを開設するなど、近年は活動の幅を広げています。ファンにとっては期待が膨らむところですが、今後の活躍の可能性などを見ていきたいと思います。
明菜さんは、1965年7月13日の生まれです。一説には、生まれた時間は夕方の19:30頃ではないかと言われていますが、あまり定かではないので、生まれた時間は考慮しないで占います。最初に、数秘でみます。
生年月日でみる、ライフパスナンバー、運命数は5、名前でみる内面をあらわすソウルナンバーは1、外面をあらわす、パーソナリティーナンバーは9です。5は、創造力が豊で、クリエイティブな数値で、人を楽しませる、エンターテインメントの数値です。1は、新しいことをスタートさせる先駆者の数であり、9は物事を完了させて、全てをリセットさせる数値です。相反する数値を、両方もっているところが特徴的です。常に、新しいことに着目して、土台から造り上げて、丁寧に完成させるというプロセスを大事にしている人です。
明菜さんは、歌を唄うだけでなく、振り付け、衣装、歌のもっている世界感を、完璧に自分自身でプロデュースして、多くの人を魅了し続けています。まさに、この数値が表している通りです。
命式を出すと、明菜さんの日柱は戊辰、月柱は癸未、年柱は乙巳です。もし生まれた時間が夕方の7時半だとすると、時柱は壬戌になります。全体的に、火のエネルギーと土のエネルギーが強く、日干が戊なので、印星と自星が強くなっています。
探求心にあふれて、知識欲が豊富な人です。普通の人が考えないようなアイデアが豊富で、多くの人を魅了する、人気運もあります。ただし、自分が納得しないとストレスになるので、かなりの頑固で、融通性が効かないところが欠点と言えば、欠点です。
四柱推命の大運をみると、20243月年から大運が己丑にかわり、とても土のエネルギーとても強くなっています。土のエネルギーは明菜さんからみると、自星にあたり、自分自身のエネルギーが強くなるときです。これからの10年間は、困難にも立ち向かっていける、底力が発揮できるときです。
日柱が戊辰、年干が乙なので、明菜さんは戌亥空亡で、土星人のマイナスです。今年は健康の年で、来年が人気の運気なので、今年は無理をしないで、体を労わって過ごすことができれば、来年は大きな人気運に恵まれて、充実した一年を過ごせそうです。
人気の年は、細木数子氏が提唱したとされている六星占術では、達成とよび、12年間のうちで最も運気が強い年とされています。しかし、1989年の己巳の年に、自殺未遂をして、その後の芸能活動を約一年間、休止しています。文字通り、人気の年ではありましたが、運気がよかったのかどうかは、判断が難しいところです。
この自殺未遂の報道をうけて、当時、細木氏自身が、達成の年の運気の強さが、マイナスな方向にでてしまった例だと、コメントしていました。人気の年は、夏の暑い時期に、花を咲かせて、多くの人を魅了できる時です。しかし、果実が実るのは、その後の秋の季節だし、花が咲いたからと言って、必ずしも実になるとは限りません。結果を追い求めるのではなく、花が開花する時期を楽しむ、ということがポイントです。
明菜さんを西洋占星術でみると、さすが昭和の大スターだと、いうような特徴的な出生図をもっています。出生時間がわからないので、昼の12時でみていますが、月と海王星と土星の小三角があり、さらに海王星、土星、太陽のグランドクラスができて、月を頂点にしたカイトが描かれます。
もし、出生時間が、夕方の19時30分ぐらいだと想定すると、月の位置が山羊座の17度くらいになり、カイトの頂点の角度がよりシャープになります。また、木星がエンターテインメントをあらわす5ハウスに配置されるようになるので、出生時間19時半は、かなり可能性が高い時間帯です。
さらに、水星と木星、その反対側にある月で、ヨッドと呼ばれる角度が鋭角な三角形になります。ヨッドは、神の手と呼ばれる複合アスペクトです。まるで神に定められているような宿命を背負い、多くの幸運と天才的な才能を授かります。が、同時に、試練も多く、波乱万丈な運勢を歩むことにもなります。
出生図から読むと、山羊座の月の働きが非常に重要なキーポイントとなっています。山羊座は、一つ一つの物事を着実に進めて、計画的に行動起こすことを促す星座です。しかし、あまり物事の形を整えることにこだわりすぎると、余分なことに時間をかけてしまうことになるので、まずは、ちゃんとやらなきゃー、という思いを少し手放してみると、逆に物事が上手く回転していくようになるでしょう。
来年は60才という節目になる年で、2024年は、土星が生まれたときに配置された位置、魚座の17度に戻ってくる、土星回帰の時期になります。土星は2024年に、魚座の中で逆行するときがあるので、出生図の土星が、経過図の土星と重なる時期は、3回あります。そのうちの一つ、最後の土星回帰のタイミングである、2025年1月28日の経過図を、出生図に重ねてみます。
この日は、ドラゴンヘッドが黄道を一周して、魚座から牡羊座に入るタイミングです。ドラゴンヘッドは、約18年かけて12星座を一周し、人々の現実的な欲望、理想、期待のようなものをあらわします。世の中の流れが変わる転換期でもあるので、このタイミングで迎える土星回帰は、今後の人生を左右する、とても重要なイベントとなりそうです。
土星は、出生図の冥王星とほぼ反対側の位置にあり、非常に威圧的で、かなりの緊張感を与える役割を担っています。その冥王星の近くには出生図の天王星がいて、経過図の木星と、90度という緊張の角度をとっています。冥王星の働きは、簡単には予期できない、突発的で奇抜なものになりそうですが、それを上手く乗り越えられれば、新しい時代の流れにのって、大きく飛躍できるはずです。