西洋占星術

2024年8月4日 獅子座の新月

8月4日は獅子座で起こる新月です。天王星、海王星、冥王星の外惑星が、それぞれ安定的な角度をとるようになった先月から、少しずつ社会的な運気な流れが変わってきたように感じます。2024年の後半から2025年までは、大きな出来事が続けさまにおきて、気が抜けない期間になりそうなので、しっかりと星の動きを見ていきたいと思います。

7月21日の日本の満月図では、ICの近くに、天王星と火星が接近していたので、大きな災害がおきないか、少し心配していたのですが、なんとか乗り越えられそうです。その一方で、日銀の政策金利の値上げからの円高、株式市場は、2年ぶりの暴落で、金融市場はかなり大荒れでした。とくに、8月2日の日は、1987年10月20日に続いて、史上2番目の下げ幅だったそうです。山羊座の満月の期間中に、株価が崩れるというのは、これからの物質社会の崩壊を予見しているようで、少々不安です。

株式投資の世界では、基本的に、新月のときは買いで、満月のときは売りです。山羊座の満月のときから、暴落してしまった株価が、次の獅子座の新月から、どれだけ戻してこれるかが、今後半年間の動向を占う上で、とても重要な動きになります。

日本の首都東京では、8月4日、午後20時15分に新月になります。株式市場をあらわすのは8ハウスですが、8ハウスは蠍座で、残念ながら、星は入っていません。蠍座の副支配星である、火星は、双子座の3ハウス、太陽と月と安定的な角度をとっています。大きな反発をへて、順調に上がり続けるというわけにはいきませんが、新月の直後くらいには、自立的な反発はあるでしょう。

2024年8月4日午後20時15分 東京  heliocentric占星術 (freehorocharts.com) にて作成

新月図の太陽と月は、獅子座の12度、6ハウスに配置されます。アセンダントは魚座で、チャートルーラーは魚座の支配星である海王星、アセンダントのすぐ近くには、土星がのっています。冥王星と天王星の中間地点にいる1ハウスの海王星も魚座にあります。

アセンダントと1ハウスは、主権者である国民をあらわすので、そこに土星がのっているということは、国民にとって、非常に厳しい期間になるということです。土星は、3ハウスにいる木星と緊張の角度、3ハウスには、情報とコミュニケーションの場所です。木星の近くには、火星も接近しているので、木星によって、やや誇張された情報に煩わされることが多くなります。ネガティブなニュースには、あまり大げさ反応しないようにすることが重要です。

太陽と月がいる6ハウスには、金星と水星も配置されて、もっとも星が集まっています。6ハウスは、軍事、医療、雇用をあらわす場所です。水星は、8月5日から8月29日まで逆行するので、現在は、乙女座で動きが止まっている状態です。

乙女座の水星が象徴する、批判的、理論的、知性的な分析機能のようなものが、停滞しそうな雰囲気です。水星が乙女座にいる期間、8月15日までの間は、雇用に関する情報、感染症など医療に関するデータ、軍事にかかわる地政学的な問題などに、注目が集まるでしょう。とくに、過去の情報が再認識されて、これまでの情報が果たして正しかったのかどうか、多くの人が疑いをもつようになります。

ここで重要なのは、実際の情報が、正しかったのか、真実だったのか、ということではありません。何が真実なのかということではなく、人々が何を真実だと考えているのか、ということが重要なのです。

水星が逆行して、獅子座に入ると、今度は、情報を発信した媒体そのものに注目が集まります。大手メディアが報道したから、テレビが報道したから、国が安全だと認めたから、国が推奨したから、専門家が推奨したから、医者が推奨したから、人々はそれらの情報を信用したのです。しかし、水星が逆行する8月28日までは、人々は過去に自分自身が何を信頼すべきだったのか、顧みる期間となるでしょう。

6ハウス、獅子座の終わりの度数、29度にいる金星は、牡牛座の26度にいる天王星と緊張の角度です。天王星をはじめとした、外惑星からの刺激によって、内面に押し殺してきた感情がもっとも高ぶりやすくなるときです。時には、自分自身が予期しなかった出来事によって、気持ちが揺れやすくなります。感情がゆれているときは、自分自身の感情を素直に感じて受け入れるようにすることが重要です。心の中のイメージをできるだけ具現化して、自分自身を客観視できるように心がけるといいでしょう。

続いて、アメリカの新月図をみていきます。アメリカも、7月21日の新月の直後、22日バイデン氏が大統領選から撤退することが決まり、副大統領のカマラハリス氏が民主党の大統領候補として選出されました。今までは、圧倒的にトランプ氏が優位な状況から、大統領選にむけての両政党の活動がより、活発になっていった時期でした。

ワシントンDCでは、8月4日の午前6時15分に迎えます。アセンダントの近くに、太陽と月が接近するという、とても力強い満月図です。太陽と月のほか、水星、金星も1ハウスに集中しています。1ハウスは、国民と、国の主権者をあらわす場所なので、何か人々の生活に直結することで、大きなニュースがあるかもしれません。

2024年8月4日午前6時15分 ワシントンDC heliocentric占星術 (freehorocharts.com) にて作成

アメリカの株式市場を占ううえで、重要になる8ハウスですが、海王星と土星が配置されています。海王星は、逆行していますが、天王星と冥王星と安定的な角度をとっていて、いい感じです。問題は、土星なのですが、11ハウスの木星と緊張の角度です。しかも、木星の近くには、火星が木星を追いかけるように配置されており、8月15日ごろに重なります。

木星が配置されている11ハウスは、政党や議会など、国政に直接かかわることをあらわします。何か、8月の半ばくらいに、大きなニュースがあり、この出来事が、アメリカの経済状況にも影響をあたえることになります。木星は、基本的には発展的な傾向を示すので、必ずしも悪いこととは限りませんが、良くも悪くも、インパクトは大きくなります。土星は経済への制裁と読むことができますが、木星の力によって、なんとか持ちこたえるという状況になりそうです。

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