2024年7月21日 山羊座の満月
7月21日は、山羊座の満月です。2回連続して山羊座で起こる満月で、月は山羊座29度という、山羊座の最後の度数でおきます。
日本の首都東京では、21日の午後19時16分で満月がおきます。アセンダントの近くには水瓶座の冥王星が配置されており、月は冥王星のすぐ近くにいます。月は国民をあらわすので、この満月から次の新月までの間、主に影響をうける主役は、私たち国民です。
アセンダントが水瓶座なので、満月図を支配する、チャートルーラーは、天王星になります。天王星は、ICの近くにいて、さらにすぐ隣には、火星がいます。ICは、国土の状況をあらわすので、この天王星と火星は、とても不気味な存在です。この満月の期間、災害に注意喚起する人が多いのも、納得するような配置です。
しかし、4ハウスには幸運の星、木星も入室しており、その木星は獅子座の金星と協調的な角度です。さらに天王星は、6ハウス、蟹座の太陽、2ハウス、魚座の海王星と、小さな三角形を描いています。天王星と火星は、エネルギッシュで予期せぬ変化をあらわしますが、4ハウスにある星たちと、周囲の星たちとの関係は、とても安定的で喜ばしい配置です。
この火星と天王星が、何をあらわすのかはわかりませんが、結果的には、長期的にみれば、日本によい影響を与えるものだと思います。
安定の小三角形を描いている惑星は、他にもあります。2ハウスの海王星を頂点にして、ICの近くにある天王星、アセンダントに接近している冥王星です。天王星、海王星、冥王星は、地球からの距離が遠いので、肉眼でみることができません。これらの惑星は、人々が意識することができない、深層心理をあらわすと言われます。この外惑星による三角形は、途中で角度が広がって緩くなることはありますが、このまま2029年くらいまで続きます。つまり、この満月を境にして、人々の集合意識が大きく動いていく、ということを表しています。
外惑星は動きが遅いので、長期間にわたって、様々な出来事を通じて、私たちの深層心理を揺さぶり、何が真実なのかを根気よく問いかけていきます。山羊座で満月を迎えたからといって、急に何かがガラッと変わるというものではありません。しかし、この時期に起きる出来事は、将来的に私たちの集合意識が変化する、一つの契機になります。
このように、外惑星どうしが安定の角度をとり続ける配置が、過去にみられたのは、1943年5月ごろから1945年3月くらいです。このときは、獅子座の冥王星を三角形の頂点にして、天秤座の海王星、双子座の天王星がタッグを組んでいました。丁度、第二次世界大戦の真っ只中で、日本の敗戦が徐々に濃厚になっていった時期です。
下記のホロスコープは、1945年2月27日の東京の満月図です。この新月後の、3月10日に、東京大空襲と呼ばれる、死者数が10万人を超える、夜間空襲をうけます。冥王星が国土をあらわす4ハウスに配置され、その反対側には火星がいます。冥王星を頂点にして、天王星と海王星が小さな三角形を描いています。
三角形の中心にいるのは、獅子座の冥王星です。そして、サポートしている天王星は、双子座、海王星は天秤座にいます。獅子座の冥王星は、日本という国のアイデンティティを、一度破壊して、刷新していくという未来を暗示しています。双子座と天秤座という風星座にいる外惑星は、情報、メディアの働きを象徴します。とくに双子座の天王星は、テクノロジーに関することで、海王星は日本の精神性をあらわします。まさに第二次世界大戦の真っただ中で、日本の戦況が優位という情報操作をしていたメディアの役割が、覆されていった当時の社会情勢を見事にあらわしています。
もう一度、今回の山羊座満月図に着目したいと思います。今回の満月図で、変化の中心にいるのは、魚座の海王星です。そして、サポートしている外惑星は、天王星は牡牛座、冥王星は水瓶座にいます。しかし、長期的な視点でみると、天王星と冥王星は、どちらも、地星座と風星座の境界線にいて、天王星は牡牛座から双子座、冥王星は山羊座から水瓶座へと、移動しようとしています。これは、社会が物質中心の地星座から、情報や知性を重視する風星座へと、大変革をとげようとしている時期であるということです。
そして中心にいる海王星は、2026年に、魚座から牡羊座へ移動しようとしています。海王星は魚座の支配星であり、また海王星は黄道上の12星座を一周まわって、一つのサイクルを終えようとしています。魚座の海王星は、目にみえない精神世界を象徴し、宗教やスピリチュアルなどにかかわる、人々の深層心理に影響を及ぼします。海王星が象徴するものの範囲は広く、医療、癒し、薬、また海をあらわすので、液体、ガス、石油、なども海王星の影響範囲です。
これから海王星が魚座にいる間の一年間は、今まで、陰謀論だとか、闇側だとか、光側だとか、白黒をはっきりとつけられていたものの境界が、徐々にあいまいになっていきます。「そんなことあるわけない」と、以前であったら一瞥できたものが、徐々に無視できない存在へと、人々の深層心理の中に刻まれていくことでしょう。
次にアメリカの満月図をみてみます。アメリカの首都ワシントンDCでは、7月21日の午前5時18分に、満月を迎えます。アメリカの満月図では、国家を表す太陽がアセンダントの近くにあり、月と冥王星がアセンダントの反対側にいます。7ハウスは敵国、もしくは同盟国など、影響のある外国をあらわします。月をあらわす国民の運命は、諸外国での状況に大きく左右される構図を描いています。
MCの近くにいるのは、海王星です。海王星の近く、9ハウスには土星もいます。海王星も土星も逆行中で、9ハウスは司法、裁判をあらわすので、過去に行われた裁判の結果などが、覆されたり、審議が却下されたりすることがあるかもしれません。
11ハウスには、火星と天王星、そして木星も入室しており、もっとも星が集まっています。11ハウスは、政党や議会を表す場所です。トランプ前大統領の正式な候補が決まり、大統領選にむけての活動が、より活気づいていくでしょう。天王星と火星は、予期しないエネルギッシュな変化を象徴しますが、木星の力もあって、より明るい未来を想像する方向に、向かっていくと思います。
アメリカも、今回の満月から、新たな未来にむけて、社会が大きく変革していくような、エネルギーを感じます。今後、2026年くらいまで、私たちは人々の集合意識を、大きく揺り動かすような社会的変化を経験していくことでしょう。