2025年 星の動き
2025年の星の動きを、天体ごとにまとめます。2024年は、外惑星の冥王星が水瓶座入りをして、幕を閉じようとしています。冥王星は動きが遅く、約20年間同じ星座にとどまるので、冥王星が星座を移動するというのは、かなり大きなイベントです。そのイベントの翌年、2025年は、海王星、天王星、さらには、土星までが星座を移動する、激動の年です。
水星の運行
水星は、太陽に最も近い惑星です。地球からみると、常に太陽の近くにあるので、太陽から大きく離れることはなく、太陽と同様に、約一年間かけて、黄道を一周します。年に3回ほど逆行があるのが特徴で、今年は、牡羊座、獅子座、射手座という火星座に滞在しているときに、逆行が起こります。牡羊座と射手座で逆行がおきると、水星は一つ前の星座、魚座と蠍座に一度戻り、再度、牡羊座と射手座に戻ります。
- 2024/11/26 射手座 22度 逆行開始
金星の運行
金星は、地球の一つ内側の軌道を公転する惑星なので、水星と同様に、地球からみると太陽と同じ方向にいます。水星ほどではありませんが、太陽の近くの星座に滞在することが多く、約1年間で黄道を一周します。金星の逆行は、2年に一度ぐらいに起きますが、2025年は牡羊座で逆行があります。逆行があると、それだけ長い期間にわたって、金星の影響をうけることになります。
- 2024/12/07 水瓶座
火星の運行
火星は地球の一つ外側の軌道を公転します。約2年間かけて黄道を一周するので、12星座のうちの半分ぐらいは、火星が滞在しない星座になる、一つの星座には約2か月間滞在します。今年は、獅子座を逆行して、蟹座にもどってから、再度獅子座に入って、山羊座まで移動します。
- 2024/11/04 獅子座 0度
木星の運行
木星は、12年かけて黄道を一周し、一つの星座に約1年間滞在します。2024年5月26日に双子座に入った木星は、2025年6月10日には、双子座から蟹座へ移動します。2024年10月9日から逆行していますが、2025年2月4日に、順行に転じます。
豊かさと発展をあらわす木星は、幸運の星と言われ、木星が入っている双子座や蟹座は、幸運に恵まれる一年とされることが多いです。が、実際はそんなに単純ではありません。木星の影響を簡単に把握したい場合は、12年前にどんな年であったか、振り返ってみるといいでしょう。一年を通じて、木星が滞在する、双子座や蟹座の人が、木星の恩恵をえられるわけではないし、その他の星座の人には、影響がないというわけでもありません。同じ風星座や水星座の人にも、同じような幸運を得られる人も多いはずです。
- 2024/10/09 双子座 21度 逆行開始
土星の運行
土星は約30年間かけて、黄道を一周するので、一つの星座には、約2年間滞在します。土星の星座移動は、約2年に一度あるイベントですが、2025年は5月25日に、魚座から土星に移動します。その後、7月13日は逆行を開始して、9月1日は魚座に戻ります。11月28日は順行に戻り、来年の2月14日は牡羊座に再度入って、魚座から牡羊座への移動を完了します。
魚座は12星座の最後の星座なので、魚座から牡羊座に移動するのは、土星が30年の公転周期を終えて、新しいサイクルを始める年です。魚座から牡羊座の移動をするのは、海王星と同じなのですが、公転周期が165年の海王星と、公転周期30年の土星のサイクルが同じタイミングになるというのは、地球にとって、とても大きな転機なる時期であるということは、間違いありません。
- 2024/11/15 魚座 12度 順行開始
天王星の運行
天王星は土星の一つ外側の軌道を84年かけて一周し、一つの星座には約7年間滞在します。現在、牡牛座を逆行中の天王星は、2025年の1月31日に順行に転じ、2025年の7月7日に双子座に入ります。その後9月6日には、逆行に転じ、11月8日に再び、牡牛座に戻ります。天王星は2026年4月26日には、双子座に入室し、牡牛座から双子座への移動を完了します。
天王星の星座移動は、自然災害との関連性がよく知られています。阪神大震災がおきた1996年1月17日は、天王星が山羊座から水瓶座に移動した、1996年1月12日の直後です。また東日本大震災がおきた2011年3月11日の次の日、2011年3月12日に、天王星は牡羊座への移動を完了しています。
しかし、天王星が象徴するものは、自然災害ではなくて、予期せぬこと、平均的な基準から外れることです。必ずしも、天王星が星座を移動すると、何らかの災害がおこるわけではありません。が、天の王、という言葉が示すとおり、天王星は、天と地を創造する大きなエネルギーを支配し、意識された近いところにある無意識の領域をあらわすので、自然との結びつきが強い天体なのです。
水星が、意識できる知性の象徴であることに対して、天王星はさらに大きな無意識の領域や、目にみえないものさえも支配する、大きな力に動かされる知性をあらわします。テクノロジーによる進化、それによる人間の常識を超えた次元での、革命的な大きな変革です。
天王星の支配星は水瓶座で、同じ風星座である双子座に移動することは、冥王星水瓶座時代を大きく後押し、力強いサポートとなります。しかし、本当の天王星の威力が発揮されるのは、天王星が完全に移動を完了する2026年4月26日以降です。2025年の移動は、ただの助走です。この助走期間におきることは、2026年以降、天王星双子座時代の社会の行方を、はっきりと示すものであると言えます。
- 2024/09/02 牡牛座 27度 逆行開始
海王星の運行
海王星の公転周期は165年で、一つの星座に約14年間滞在します。現在海王星は魚座を逆行中ですが、2024年12月8日には順行に転じ、2025年3月30日には、牡羊座に入室します。その後、2025年7月5日に逆行に転じ、2025年10月22日に、魚座に戻ります。そして、2025年12月10日に方向をかえて、2026年1月27日に、牡羊座に最終的に移動します。
海王星の支配星は魚座で、その意味において、現在は海王星の力がもっとも大きくなっているときです。また魚座は12星座の最後の星座であり、海王星が魚座から牡羊座に移動することは、海王星の公転周期、165年間の時代の節目をあらわすイベントです。
海王星と同じように、魚座から牡羊座に移動する土星についても、同様なことが言え、海王星の牡羊座移動は、土星とあわせて考えておくと、時代の変容を理解するのに役立ちます。海王星は、神秘的で直感的なものを支配する星です。夢や理想、想像力を象徴しますが、同時に、嘘、欺瞞、詐欺などもあらわします。海、液体をあらわすので、酒、薬品、ガス、油なども海王星が象徴します。
海王星が与えるポジティブな面と、反対側のネガティブな面は、コインの面と裏の関係です。人間が抱く、夢や理想は、常に詐欺と欺瞞と隣合わせにあるのです。人々には理想があるから、この社会には、欺瞞と詐欺が蔓延ります。
土星が魚座に海王星とともにいるとき、社会的な理想をかかげつつ、人々から搾取しつづける、欺瞞的な社会システムにメスが入ります。2025年から2026年にかけて、人々は潜在的に、このシステムが人間を幸福にはしない、という根本的な限界に気づきます。そして、2026年に海王星が牡羊座に移動を完了すると、人類は新たな理想をかかげつつ、全く違った世界を模索して、新たなサイクルに入るのです。
- 2024/12/08 魚座 27度 順行開始
冥王星の運行
冥王星の公転周期は、約248年で、一つの星座には、約20年間滞在します。冥王星は2008年に山羊座に入室してから、2024年まで約16年間山羊座に滞在していましたが、2023年3月24日に初めて水瓶座に入室し、その後、逆行と順行を繰り返して、山羊座と水瓶座の境界線を行ったり来たりしていました。そして、つい最近、2024年11月20日に、最終的に水瓶座に入室し、山羊座から水瓶座への移動を完了しました。
冥王星は、冥界の王という名のとおり、死の世界の王として、生と死にかかわることを表します。物事を根底から変えたり、消滅させたり、まったく新しいことを始める星です。2008年11月27日に冥王星が山羊座に入室する少し前、2008年9月15日には、リーマンショックがおこり、アメリカをはじめ、世界中の金融機関で信用不安が連鎖、株式市場は大暴落しました。一度暴落した経済市場は、山羊座冥王星時代は、順調に回復して、成長してきました。しかし、今後の冥王星水瓶座時代は、大企業中心のピラミッド型経済システムとは、全く異なった方向が、生まれていくことでしょう。
- 2024/11/20 水瓶座 0度