2025年5月27日 双子座の新月
2025年5月27日に、双子座で新月を迎えます。5月13日からの牡牛座の新月期間は、比較的穏やかな時期でした。トランプ大統領による関税ショックの影響も薄れ、金融市場も落ち着きを取り戻してきました。しかし双子座新月期間は、牡牛座の落ち着いた時間の流れからは一変して、よりスピーディーに物事が展開していきそうです。
日本の首都、東京では昼の12時2分ごろに新月を迎えます。5月13日の蠍座満月と同様に、MCの近くに太陽が輝いています。そして、満月時では、緩やかな角度をとっていた、外惑星による小三角形の角度が、よりタイトになっています。天王星がやや外れた位置にいますが、今回の新月図で、際だった役目を担っているのが、双子座にいる水星です。水星は、牡羊座の海王星と土星、水瓶座の冥王星と小三角形を描き、しっかりとした協力的体制にあります。

水星は双子座の支配星です。近くに太陽と月もあり、水星は双子座の力を十分に経て、この新月期間の間に、重要な役割を担います。水星は、情報やメディアを象徴する天体です。同じ風星座である水瓶座の冥王星のサポートもあり、水星は、新しい時代へと積極的な舵取りをしていきます。
水星は9ハウスにあり、9ハウスが象徴しているのは、学術的、哲学的な思想や宗教、裁判などの法曹界などで、遠く離れた海外、外国という意味もあります。今まで、芸能人の不倫話ばかりで盛り上がっていたのに、もっと真摯で、私たちの生活にかかわる、重要な問題に、真正面から向き合っていくことを促されそうです。水瓶座の冥王星がかかわっているので、必ずしも大手のメディアを通じた情報とは限りませんが、情報媒体が何であれ、私たちが受け取る情報は、無視できないというような状況になるはずです。
そして、前回の満月から引き続いて、この新月図の主役は、小三角形の頂点にある、海王星と土星です。土星は魚座から牡羊座に移動し、より海王星に近づいて、すでに新たなサイクルに入っています。その土星と海王星に、緊張の角度をとっているのが、双子座、10ハウスにある木星です。10ハウスは、政治的に最も権威をもっているものを象徴します。海王星と土星は、私たちが政治的、社会的に理想とすることに対して、現実がほど遠い状態であることを暴露していくのですが、そこに木星が牽制球を送って、妨害をかけていきます。社会的な矛盾、世代や階層による格差や不公平感、合理性を欠いた無駄遣いなど、多くの情報が飛び交う一方で、それらを制御しようとする反対勢力の動きも、顕著にみられるようになります。
続いて、アメリカの新月図をみます。アメリカの首都ワシントンDCでは、5月26日、夜23時2分頃、新月を迎えます。主役の海王星と土星が、2ハウスの終わりの方に配置されている、かなり危うい感じがする新月図です。2ハウスは財政やお金を象徴する場所なので、今回の新月期間中、金融市場は波乱含みです。すでに、格付け機関による、アメリカ国債の格下げは始まっているので、この流れは加速しそうです。

海王星と土星に厳しい角度をとっている木星は、6ハウスにいます。トランプ大統領は、蠍座の満月期間中に、アメリカの医薬品を30パーセント以上値下げするという発表をしました。6ハウスは、医療をあらわす場所なので、製薬業界や保険業界など、医療にかかわる分野が、金融市場に影響しそうな感じです。
そもそも海王星には、医薬品という意味があり、そこに土星が伴走しているということは、医療にかかわる分野での断捨離が進みそうです。そのような流れを加速させるように、水星と冥王星がサポートしているように見えます。トランプ大統領が、歴史的な大発表という鳴り物入りでアナウンスしたことが、薬の値下げだったというのは、何かもっと深い意味があるように思えます。
今回の新月図は、土星が牡羊座入りをしてからの最初の新月で、土星牡羊座時代の幕開けを演出します。この期間に起こることは、実際には大きなことではないように見えても、次の夏至図の頃には、実害が明確になってきます。その時に、焦って短絡的な行動をとらないように、じっくりと将来を見据えておくことが重要なポイントです。表面的に起きている事象には、それらを起こしている本当の原因と、深層的な問題が隠れているので、早いうちから、社会の構造的な仕組みに気づいておきたいところです。