2025年3月14日 乙女座の満月
2025年3月14日は、乙女座の満月です。皆既月食をともなう満月なので、通常の満月よりもパワフルで、その影響は半年ほど続くと言われます。乙女座の満月の後、3月20日には春分の日をひかえています。春分は西洋占星術のお正月のようなものなので、一年間を締めくくりの満月でもあります。
2月28日の日本の新月図では、天王星のアセンダント、冥王星がMCの近くに配置されるという、とても力強い新月図で、太陽と月、土星、水星海王星が11ハウスに集中していました。11ハウスは、行政機関そのものをあらわす場所ですが、財務省の解体デモが全国規模で行われ、税制や社会保障への人々の関心が、より強まってきたように思います。デモは、単なる生活苦に不満を持つ人による、単なるガス抜きにすぎないという見方もあるようですが、星の配置が示唆していることからみると、より大きな社会的な動きに繋がっていくでしょう。
3月14日、午後15時55分、東京で起こる満月では、魚座と牡羊座に集中している天体の一軍は、7ハウスと8ハウスに配置されています。そして、新月ではアセンダントにいた天王星は、MCの近くに移動します。引き続き、天王星の動きが強い星の並びです。天王星は順行を開始してから、一ヶ月以上がたち、少しずつ海王星と冥王星と足並みがそろってきて、外惑星どうしの角度がかなり安定してきました。

諸外国との関係をあらわす7ハウスには、太陽と土星がいます。トランプ政権になってから、外交問題がニュースになることは少なくなったようにも思いますが、実際にはアメリカの動向に、日本は強く影響をうけていることがわかります。
経済市場をあらわす8ハウスには海王星、金星、水星がはいっています。株式市場は、しばらく低迷していましたが、少し活気がもどってくるかもしれません。金星は逆行しているので、必ずしも株価が上昇するというわけではないですが、よくも悪くも、国際的なお金の流れに注目が集まります。年度末なので、2024年度の結果を総括するような動きになるでしょう。
続いてアメリカの満月図をみます。アメリカでは、3月14日、深夜2時55分に満月を迎えます。アセンダントが射手座で、冥王星が1ハウスと2ハウスの境にいます。しかし他の主な天体は、右半分に収まっています。
射手座は海外をあらわす星座であり、より高度で専門的な理想をもとめて、未知の領域に飛び込もうとする星座です。この満月期間のアメリカのテーマは、諸外国との外交問題や国際的な貿易、物資の流通などに注目が集まります。

アメリカの新月期間は、トランプ大統領とゼレンスキー大統領との会談ではじまりました。残念ながら、会談は合意文書への署名が見送られ、ウクライナでの停戦に向けた交渉が遠のいてしまったようです。その一方で、アメリカのNATO脱退への可能性もささやかれるようになり、ロシアが優位な状態に大きく傾いたようです。
2月28日の新月図では、6ハウスの魚座に、太陽と好き、土星、水星、海王星の5つの星が集中する配置でしたが、どうやら軍事や防衛、地政学的な動きがこれからも大きなテーマになりそうです。
満月図では、これら6ハウスにいた星が、3ハウスにごそっと移動します。外交や国際情勢にかかわる話題は、激しい情報戦へと発展しそうです。民主党政権時代では、絶対に表面化しなかった事実が、いろいろと公にされていく流れは、より激しく、加速します。
蟹座にいる火星は、よりアメリカへの利益を優先しようとする動きをサポートします。中国、メキシコ、カナダへ、より多くの関税を課すように動いたのは、まだ序章にすぎないかもしれません。火星は、月と太陽にたいして安定的な角度をとっているので、一見して国民にとっては厳しい政策にみえるようなことでも、この満月期間であれば、好意的に受け入れられるでしょう。
短い時間で、大きな決断を次々とこなしていくトランプ氏ですが、前民主党政権とのあまりにも大きな違いに、より戻しもおきそうです。しかし、3月4日に議会で行われた、施政方針演説の評判は上々で、まだまだ人気も支持率も衰えそうもありません。
この満月期間におきたことは、これから春分の日を迎えてからの、大きな流れに引き継がれます。日本を含め、西側諸国の覇権国であったアメリカが、大きな転機をむかえることによって、今までアメリカ指導のルールによって成立していた、様々な価値観が世界中でひっくり返ります。日本の動きをみていると、表面的に大きな変化はおきていないようにみえますが、星の動きはすでに、新しい時代への変化をはっきりと示唆しています。