西洋占星術

2024年6月22日 山羊座の満月

日本では6月22日に、山羊座で満月を迎えます。前日が夏至だったので、星の配置は夏至図と大きくかわりません。満月になる時間は、夏至図から5時間ほど進んだ配置になっており、アセンダントは、蟹座の17度から、乙女座の11度に移動しています。

夏至と満月がほとんど同時におきるのも珍しいことですが、さらに、今年は、山羊座での満月が2回あり、来月に起こる満月も山羊座でおこります。月は、約28日間で、地球のまわりを一周するので、満月はおよそ28日ごとにおこります。一方、太陽が約30日で一つの星座から移動するので、月が地球のまわりを一周して元の位置にもどってきたとき、月がいる星座も、一つ移動していることが多いです。しかし、今回の満月の月は山羊座の6度、月が地球の周りをほぼ一周して、再び太陽の反対側に戻ってきたときも、山羊座の28度と水瓶座に入る手前にいます。同じ星座で、満月が続けて起こるタイミングは、一年に一度くらいはおこることですが、この2回の満月が山羊座で起こるというところが、興味深いです。まさに、冥王星山羊座時代の終焉を象徴するような満月であり、山羊座が象徴する社会的ピラミッドが、崩壊する直前という感じの満月です。

2024年6月22日午前10時7分 東京  heliocentric占星術 (freehorocharts.com) にて作成

満月というのは、物事の事象が満たされて頂点に達し、衰退していくタイミングです。山羊座で起こる満月は、山羊座的な価値観が頂点に達するときであり、同時に、山羊座的な権威主義を解放するタイミングでもあります。星の配置は、今回の満月よりも、来月の山羊座の満月の方が、象徴的な並びになっています。山羊座的で、権威主義的なピラミッドが崩れるタイミングは、どちらかというと、次の満月以降になりそうです。今回の満月は、山羊座的な恩恵をあずかれる最後のチャンスとも言えそうです。

東京で作成した満月図では、アセンダントは乙女座で、乙女座の支配星は水星です。アセンダントの近くには小惑星のジュノー、メジャーな惑星はありません。蟹座、10ハウスにいる水星の役割が、重要な時期です。水星は金星と接近し、この2つの星は、牡牛座にいる火星と安定の角度です。10ハウスは、国家の最高機関をあらわす場所です。この時期は、国家にとって優位な情報やニュースが、拡散されやすいときであり、牡牛座、火星の力によって、より保守的で安定的な威力を増します。

アセンダントの反対側、7ハウスには土星と海王星がいます。7ハウスは、敵国、パートナー国など、日本に影響を大きく与えている国々の状況をあらわします。現在、ロシアのプーチンさんが、北朝鮮など諸外国との協力関係を構築するために、活動的に動いています。海王星は水星と緊張の角度をとっているのと同時に、牡牛座の火星と安定の角度です。これは、控えめにいっても、かなり注意が必要です。

日本にとって頼りになるのは、水星と金星ですが、これらの星たちは、日本にとって、非常に厳しい国際状況を、蟹座的な温情的な判断で、国家を動かしていくことになります。蟹座はよく言えば、情が深くて、温厚な星座ですが、悪く言えば身内びいきで、排他的な星です。日本は、より理性的で合理的な判断をすることが課題となるでしょう。

そして、この満月図の影の主役は、MCの近くにいる木星です。木星は、5ハウスにいる冥王星と協力的な角度です。冥王星が、山羊座的な価値観を再構築していこうとしている中で、木星はその傾向をさらにパワーアップさせます。木星は、外国からの観光客が増えたり、一見して、日本にとって豊かにみえる出来事を、さらに華やかに演出します。が、見た目だけの豊かさ、華やかさにまどわされないようにすることも重要になってきます。

続いて、アメリカの満月図をみます。アメリカの首都ワシントンDCでは、現地時間で、6月21日、午後20時7分に満足をむかえます。アセンダントは射手座、射手座の支配星は木星です。木星は、6ハウス双子座で、2ハウスの冥王星と協調の角度です。6ハウスは、軍事関連をあらわす場所ですので、なんだか意味深です。

2024年6月21日午後20時7分 ワシントンDC  heliocentric占星術 (freehorocharts.com) にて作成

国民を表す月は、1ハウスにいて、その反対側の7ハウスに太陽、金星、水星がいます。7ハウスは、パートナー国や敵国との関係など、対外的な場所をあらわします。ロシアが積極的に動いている中、蟹座という仲間意識が強い場所で、アメリカも同盟国との絆を再確認していきたいところです。

冥王星は、税制や国内での経済状況をあらわす2ハウスにいて、5ハウス、牡牛座の木星と協力の角度をとっているので、お金の動きは激しくなりそうです。

4ハウスと5ハウスの境界線、どちらかというと5ハウスにいる火星が、水星と金星と安定の角度をとっています。牡牛座は、あまり大胆な動きをする星座ではなく、忍耐強く困難に立ち向かっていく星なので、厳しい状況の中でも、なんとか踏ん張れそうです。

日本でもアメリカでも、対外的な星の動きが目立つ満月図となりました。厳しい中状況でも、決して最悪な状況ではないし、希望が持てる配置もあるので、あまりネガティブな情報に振り回されないようにしていくとよいでしょう。

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