2024年3月10日 魚座の新月
2024年3月10日、日本では夕方の6時に、魚座で新月を迎えます。1か月前の2月10日の水瓶座の新月図では、星がホロスコープの左側、とくに12ハウスと11ハウスに集中していたのですが、2月24日の満月図と、今回の新月図では、星がホロスコープの右側に集中する形になり、がらっと様相が変わってきています。
基本的に、ホロスコープの左側は自分軸、人間の内面性、左側は他人軸、社会性をあわらします。マンデン読みをするときは、左側は自国内の問題であり、右側が、対外的な外交、国際的な世相です。とくに今回の新月図は、月と太陽のすぐ近くで海王星と水星が重なって、これらの星は、デッセンダントにのっています。パートナー国であるアメリカ、もしくは、ロシアとウクライナとの戦況状態などに、何らかの変化があるかもしれません。
アッセンダントの近くに、メジャーな惑星はなく、もっとも近いのが、黒い月、リリスです。リリスは、漠然とした不安、内なる感情をあらわします。同様に、MCの近くにある星は、小惑星のベスタです。ベスタは、バランス、自己犠牲、献身的な責務、などをあらわします。新月からの一ヶ月間、これらの地味な小惑星が、人々の内面や潜在意識にうったえかけ、密かに影響を与え続けるようになります。
アッセンダントは乙女座にあり、乙女座の支配星は水星です。水星は情報、メディアを象徴するので、ありとあらゆる情報が飛び交うことになりそうです。全ての情報が正しいわけではありませんが、正しくないと思われる情報、不確かであやふやな情報、根拠が薄い情報、公で正しい情報、などが交錯します。
水星を含むこれらの星は、冥王星と天王星のほぼ中央に位置していることから、単なるうわさにすぎないような情報も、社会を大きく揺るがしていくきっかけになっていくでしょう。例えば、優勢と伝えられていたウクライナが実は窮地にたたせられていたり、ありえないと思われていた、トランプ大統領が復活したりと、メディアの報道とは真逆な出来ごとも、簡単には無視できないように変わってきます。単なる希望的な観測にもとづいて、何が正しいとか、何が真実なのか、一方的に判断する状況ではなくなっていくでしょう。
8ハウスには、天王星と木星が配置されて、魚座にいる土星と水瓶座にいる火星と角度をとっておいます。AIなどの最新のテクノロジー分野を中心に、株価は好調です。やや過熱気味になりがちな状況を、土星が冷静に牽制していくような感じです。
続いて、アメリカの首都、ワシントンDCの新月図をみてみます。朝の4時に新月を迎えるので、星は、ホロスコープの下半分、とくに2ハウスと3ハウスに星が集中しています。
太陽と月は2ハウス、海王星と水星は3ハウスに位置しています。アメリカは、新月からの一ヶ月間、ひたすら自国内の問題に真摯に取り組む期間になります。とくに、流通、貿易などが焦点となり、具体的なお金の使い方、財務状況などが課題になります。
アッセンダントは山羊座で、山羊座の支配星である冥王星は、国民の立場を象徴する1ハウスにあります。人々の生活に直結する身近な問題が積み重なることによって、社会全体を大きくかえる起爆力となりそうです。
財務状況や金融をあらわす2ハウスには、火星と金星が入って庵、火星は、4ハウスの天王星と緊張の角度をとっています。4ハウスは国土や領土の状況を表します。大規模な火星や、大量の不法移民の問題などで、大きなお金が動きそうです。問題は山積みのようですが、4ハウスには木星も入っていて、太陽と月へのサポートもあるので、なんとか乗り越えられるでしょう。
軍事をあらわす6ハウスには、小惑星のベスタが入っており、2ハウスの火星と金星の協調の角度ですが、太陽と月には緊張の角度です。軍事関係のお金が大きく動きそうですが、このお金の動きは、国民や国家にとって、大きな負担となります。
魚座は、12星座の最後の星座であり、3月20日には、春分を迎え、太陽は牡羊座に入室します。占星術では、牡羊座が最初の星座であり、春分の日がお正月になります。魚座で迎える新月は、1年間のしめくくりとなる新月となり、新たな一年の始まりとなる、来月の新月は、日食から始まります。
魚座の新月からの一ヶ月間は、一年間のしめくくりをする、総決算の一ヶ月となります。良くも悪くも、大きな変化をともなう出来事が多くなり、精神的な動揺を感じるかもしれません。しかし、この期間におきること、感じることは、春分から始まる一年間におこる変化の布石です。人間の潜在意識は、大きな変化を不安に感じるようにできています。しかし、変化をネガティブにとらえないで、出来るだけ意識を平穏に保つことが、重要になってくる期間となります。