2024年12月31日山羊座の新月

2024年12月31日の大晦日に、山羊座の新月を迎えます。ちょうど、グレゴリー暦で年が切り替わる最後の区切りで、新月にかわるのは、大きなリセットとなりそうです。

しかし、星の配置をみると、12月1日におきた新月から、大きな違いはありません。射手座にいた太陽と月が山羊座に移動したのが、最も大きな変化です。この新月期間は、前回の新月からの流れを引き継いだ期間となりそうです。

まず、日本の新月図をみます。日本の首都、東京では、午前7時27分に新月になります。朝の早い時間の新月は、最近では少し珍しいです。太陽と月は、アセンダントよりも少し前の度数にいて、12ハウスに入っています。そして、2ハウスにいる土星と、水星と木星は緊張な角度をとっています。主要な天体と多くの角度をとっている土星が、今回の新月図でも主役になりそうです。

2ハウスは、財政の場所となるので、年度末をおえて、新しい年を迎えるにあたり、目下の話題は、度重なる増税と社会保障費の値上げ、お金の話題が中心になります。

土星と同様に、2ハウスにいる海王星も、前回の新月図と同様に、冥王星と天王星の間にいて、火星と冥王星に対して、調停的な角度です。今回は、冥王星は1ハウス、火星は7ハウスにいます。海王星が調停する大きな問題は、諸外国との関係、地政学的なリスクです。もっとも、冥王星が水瓶座に入ってから、日本と重要な関係のある外国は、アメリカから中国へと徐々に移ってきたようにも感じます。

繁栄と豊かさの星、木星は5ハウス、その反対側の11ハウスには水星がいます。水星は木星がいる双子座の支配星であり、水星がいる射手座は、木星の支配星です。星が角度をとりながら、互いの支配星を交換するようにして、相手の支配星の星座に滞在する、より強力なアスペクトの取り方をしています。この配置は、前回の射手座の新月のときから続くものですが、5ハウスが象徴するのは、芸能界などのエンターテインメント、11ハウスは政界や議会をあらわします。

前回の新月期間中、元ジャニーズのタレントの話題ばかりを執拗に繰り返すメディアに飽き飽きして、政界の重要な話題を隠すためにやっているんじゃないの、とぼやいている声が聞こえてきましたが、星の配置からみると、それは大いにありうる、というような配置です。

2ハウスには、月と太陽の軌道が交わるポイントである、ドラゴンヘッドも入っています。ドラゴンヘッドは、太陽が象徴する国家と、月があらわす国民の意識が交わる場所と解釈します。ドラゴンヘッドは、常に逆行するポイントになるので、新月図で牡羊座にいるドラゴンヘッドは、1月12日に牡羊座から魚座に入ります。現在魚座には、土星、海王星がいるわけですが、ここにさらにドラゴンヘッドが参加して、ますます魚座祭りがもりあがります。

魚座があらわすのは、想像力やスピリチュアルな力、目に見えない感性や直観力などです。魚座は海王星の支配星でもあるので、海王星が人々の潜在的な集団意識に与える影響力が、より強まります。

さらに、今回の新月図で、太陽と月がいるハウスは12ハウスです。12ハウスは、裏社会、陰謀など、大手のメディアでは報道されないような出来事をあらわす場所で、人々の潜在的な集合意識を左右する重要なハウスです。太陽と月は、土星と協力的な角度をとりながら、山羊座にいます。スポンサーの力が大きくて、メジャーなニュースでは取り扱われないのですが、社会的に名の知れた大企業が、そんなひどいことをするはずがない、というような出来ごとが、あらためて注目をあびそうな配置です。

次にアメリカの新月図をみます。アメリカの首都ワシントンDCでは、12月30日、夕方の17時27分ごろに新月を迎えます。この新月期間中、アメリカは新しい大統領の就任式を控えており、社会的な大きな転換期となります。

今回の新月図の主役である土星は、9ハウスです。9ハウスは、司法、宗教、高等教育や専門的な研究機関などをあらわします。土星は、6ハウスにある太陽と月に対して、協力的な角度です。6ハウスは、雇用、医療、軍事など、人々の実質的な生活に影響をあたえる場所です。アメリカでは政権がかわると、行政機関のトップが全て入れ替わります。これらの政権交代の影響をあらわしているのが、土星なのかもしれません。