2024年12月1日 射手座の新月
2024年12月1日は、射手座で迎える新月です。一月前の新月も、11月1日であり、太陽暦の月の始まりが、大陰暦の月の始まり、つまり、新月と一致するという、とても切りのよいサイクルのスタートでした。そしてまた、今回の12月1日も、新暦であり、同じ暦のサイクルが2回連続して続くことになります。11月1日から、何か本当に、新しいサイクルに切り替わっている、そんな新月期間が続いていることになります。
11月の新月期間中、アメリカではトランプ大統領が当選して、日本では兵庫県斉藤知事が、選挙に勝利して、再び知事の座をとりもどしました。どちらも、メディアが推す対立候補に勝ち、大手メディアの予測を覆す結果となりました。この二つの選挙に共通しているのは、大衆意識が今までとは変わってきており、メディアのプロパガンダでは、今までのような簡単に、人々の心を操ることが難しくなっているということです。水瓶座に移動した冥王星と、大衆意識に影響を与える海王星が、着々と仕事をしながら、大きな役割を果たしているのでしょう。
前回の新月期間中と同様に、今回の新月図も、海王星を頂点とした、冥王星、天王星による、外惑星が描く小三角形は、はっきりとあらわれています。しかし、カイトやグランドトラインのような、はっきりとした複合アスペクトができていた、前回の新月図に比べると、少し穏やかな配置になっています。
大衆意識は変わり、冥王星が水瓶座に移動しても、いまだ目に見える世界は、古い山羊座型のピラミッドの影響が色濃くのこっており、古い世界システムも断続的に続いています。冥王星が水瓶座に移動し、新しいサイクルが始まっても、古いシステムの急激な崩壊が、必ずしもすぐに、起こるわけではありません。とくに、この新月期間中は、木星と金星が協力的な角度をとっており、穏やかなホリデイシーズンが送れそうです。
まず、日本の新月図をみます。日本では、12月1日午後15時21分くらいに、新月を迎えます。アセンダントに牡牛座の天王星、MCには水瓶座に移動したばかりの冥王星がいます。天王星と冥王星の中間には、魚座の海王星が11ハウスにいます。
11ハウスには、木星と太陽、月と角度をとっている土星もいます。11ハウスは、政党や議会をあらわす場所です。ようやく動き出した、石破政権にとっては、少し試練の時期になるかもしれません。その他、国政だけでなく地方の選挙なども、意外な動きがあるかもしれません。
もう一つ大きな星の配置は、ICの近くに火星がいることです。火星は、MCの冥王星と反対側にあります。冥王星は水瓶座に入ったばかりで、火星は獅子座の5度です。ICは4ハウスの境界であり、国土の状態を表す場所です。ここに火星のような強力な星がはいると、自然災害など、国土へ与えるダメージを心配するところなのですが、この火星は太陽と月と協力的な角度をとっているので、大きな被害を与えるようなものにはならないと思います。
続いて、アメリカの新月図をみます。アメリカの首都、ワシントンDCでは、12月1日、午前1時21分ごろ、新月をむかえます。
アメリカの新月図では、ディセンダントの近く、6ハウスに海王星と土星が入っており、魚座の6ハウスが大きなテーマになります。6ハウスは、軍事をあらわす場所です。土星は木星と角度をとっているので、諸外国で起こっている戦闘にかかわる出費が、さらに拡大しそうです。
獅子座の火星は11ハウスです。新たなトランプ政権にむけて、重要な人事が次々と発表されていますが、今後もこの流れは継続します。国民や国家にとっては、喜ばしい配置ですが、冥王星と対立しているので、あまりにも奇抜な人事には、反発も起こりそうです。
12月は、日本もアメリカも一年を締めくくるホリデイシーズンで、人々が集い、楽しい時間を過ごす人が多い時期です。ただし、日本もアメリカも、エンターテインメントをあらわす5ハウスに星が入っていないので、クリスマスのお祝いも、少し地味かな、というような感じもします。
穏やかな時間が流れている中で、表向きは大きな出来事はなさそうですが、背景では冥王星と火星、さらには土星や天王星、海王星が手をとりあって、新しい時代へ向かって、着々と仕事をしているといる、そんな新月期間になりそうです。