西洋占星術

2024年11月16日 牡牛座の満月

2024年11月16日は牡牛座の満月です。11月1日からの新月の流れを引き続いて、非常にパワフル星の配置です。牡牛座は山羊座と同じ地星座です。物質主義の山羊座冥王星時代の終わりを象徴するような星の配置になっています。

まずは、日本の満月図をみます。日本では11月16日の朝、午前6時29分ごろに満月をむかえます。アセンダントに太陽がのり、反対側のディセンダントに月が配置される満月図になっています。月のそばには天王星があり、天王星も月と同様に、ディセンダントにのっています。

同盟国であるアメリカで次の大統領がきまり、この満月期間中に、日本も衆院選後の政権の形が明確になっていく時期です。新しい政権での、国家間のあり方が、注目をあびる時期になるでしょう。天王星は、予期せぬ展開を意味するので、新しいトランプ政権は、日本にとっては、少し意外な形になるかもしれません。

天王星、海王星、冥王星の外惑星による、小三角形は、この満月期間中もはっきりと描かれています。さらに海王星は、太陽と火星に対しても、協力的な角度をとっています。小三角形の頂点、海王星の力は、太陽と火星のサポートをえて、さらに強まっています。

海王星がいるのは4ハウスで、国家の地盤、土台となる国土を表す場所です。さらに、4ハウスには試練を与える土星もいます。土星は、1ハウスの水星、7ハウスの木星と、緊張の角度です。

通常、4ハウスに土星のような厳しい星が入ると、災害など物理的な国土の破壊を意味します。しかし、今回の満月図は、海王星の働きが強いので、もっと精神的な基盤、国や国家的な権力への信頼などに、亀裂が入るというようにみえます。とくに、土星が角度をとっている1ハウスの水星はメディア、7ハウスの双子座木星も、外国からの大きな情報と読むことができます。アメリカの大統領選では、メディアの情報は圧倒的に民主党が優位とされていたものが、トランプ氏にいとも簡単に覆されてしまったことなども、影響を与えるでしょう。

2ハウスと3ハウスの境界線の上には、山羊座の最後の度数、29度にいる冥王星がいて、その反対側には火星があります。3ハウスにも、情報や通信という意味があるので、冥王星が山羊座から水瓶座に移動するというタイミングで、物質をあらわす2ハウスから、情報をあらわす3ハウスの境にあるというのも象徴的です。

続いて、アメリカの満月図をみます。アメリカの首都、ワシントンDCでは、11月15日、午後16時29分ごろに満月を迎えます。アセンダントのディセンダントの配置は、日本とはほぼ逆になっており、アセンダントの近くに月と天王星、ディセンダントの近くに太陽があります。

月は国民をあらわします。この満月期間中、天王星のサポートを得た国民は、とてもエネルギッシュに、国を動かしていこうとします。

天王星と月は、小三角形の頂点にいる、海王星から協力的なサポートをうけとっています。海王星は、議会や国政をあらわす11ハウスにいるので、大統領選を終えた直後のアメリカを象徴する配置になっています。

海王星はさらに、冥王星とも協力的な角度をとり、その冥王星は山羊座の29度で、MCとほぼ重なっています。新しくかわる政権にたいして、冥王星も最大のサポートをあたえています。

11ハウスには土星がいて、その土星は、8ハウスの水星、2ハウスの木星と緊張の角度です。2ハウスと8ハウスはお金を象徴するハウスです。新たな政権の在り方をさぐって、金融市場には、緊張感が走ります。しかし、水星が象徴するテクノロジーに対しての期待が強く、豊かさをあらわす木星のサポートもあるので、この満月期間中の経済は好調です。

この満月期間中は、日本もアメリカも、魚座の海王星と土星が主役です。日本は、海王星と土星は4ハウス、アメリカは11ハウスにあります。日本は、国家の土台となる部分を、一人一人が見つめなおすときです。それは、時として、見たくない事実、知りたくない事実に向き合うことを与儀なくされます。一方、アメリカは、はっきりとした形で、政権がかわり、国の政治システムがかわっていく様相を、目撃していくことになります。どちらも、冥王星山羊座時代の終わりにふさわしい、大きな変革の時となるでしょう。

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