2024年10月3日天秤座の新月

10月3日に、東京では天秤座で新月を迎えます。日本では観察できませんが、金環日食を含む新月なので、通常の新月よりも大きな影響があります。総裁選を終えて、今月の末には衆議院選挙も予定されているので、今後の日本の行方を占う上で、大事な新月期間となりそうです。

日本では、10月3日午前3時49分に新月を迎えます。天王星、海王星、冥王星の、外惑星による小三角形は今回の新月図でも有効ですが、海王星の反対側には、メジャーな天体はないので、今回はカイトは描いていません。かわりに、目立っているのは、火星、金星、土星が正三角形を作る、グランドトラインです。土星と火星という、どちらかと言えば凶星である天体が作るグランドトラインなので、色々な意味で、大きな動きに振り回されそうな、新月期間になりそうです。

2024年10月3日午前3時49分東京 heliocentric占星術 (freehorocharts.com) にて作成

グランドトラインを作る、金星は2ハウス、土星は6ハウス、火星は10ハウスにいて、それぞれ、ハウスの終わりの方の度数をとっていて、次のハウルの境界線にいます。2ハウスは財政、6ハウスは軍事関係、10ハウスは国の最高権力をあらわします。地政学的なリスクを感じつつ、防衛に関すること、他国との外交関係を維持するために、大きなお金が動きそうな配置です。

MCの近くにいるのは木星で、双子座の21度にいます。木星は、医療や癒しを象徴する小惑星キロンと安定の角度をとっていますが、メジャーな天体とは角度をとっていません。（このホロスコープからは分かりづらいです。）10ハウスが象徴する、国家の最高権力の恩恵にあずかれる、一部のステークホルダーを除いて、国民、さらには日本という国家でさえも、木星から豊かさの援護を得られることはありません。

国家を表す太陽、国民を表す月、情報やメディアをあらわす水星が天秤座に集中する新月図です。天秤座が象徴するものはバランスです。大きなニュースに心が揺さぶられことがあっても、ネガティブにも、ポジティブにも、どちらの方向性にも過度に反応することなく、忍耐強く、本当のことは何なんだろうか、と慎重に判断することが求められる、そんな新月期間になりそうです。

続いて、アメリカの新月図をみてみます。アメリカの首都ワシントンDCでは、現地時間で、10月2日午後13時49分に新月を迎えます。日本と同様、星の配置は同じなので、金星、火星、土星のグランドトラインが目立つ新月図です。アメリカの新月図では、金星は10ハウス、火星は7ハウス、土星は2ハウスにいます。同盟国の状況をあらわす、7ハウスの火星が鍵を握るような配置です。すでに、イランがイスラエルに対しての報復攻撃が開始された状況なので、中東情勢の状況が、アメリカ国内の政治には影響を与えるでしょう。

2024年10月2日午後13時49分ワシントンDC heliocentric占星術 (freehorocharts.com) にて作成

木星は軍事をあらわす6ハウスにいて、メジャーな天体とは、角度をとっていません。木星が角度をとっている天体は、3ハウスと4ハウスの境界にいるキロンのみです。(この図からは、分かりにくいです) 軍事的なことを象徴する木星が、他の惑星と角度をとっていないのは、ある意味では幸いです。キロンは癒しの星でもあるので、困難な状況も忍耐強くのり切ってほしいです。

太陽と月は、MCの近くにいて、ホロスコープ全体を見守っています。さらに、MCの上には、月の遠地点であるリリスがのっています。リリスは、月と地球の距離が、最も離れる時のポイントで、このリリスに太陽と月が接近しているときに、金環日食となります。リリスは、一般社会から抑圧された性的なエネルギーをあらわし、社会から秘められて、隠されていたものを象徴します。リリスが太陽と月に接近する金環日食は、隠されていたことが公になるという意味があります。

日食や月食は、実際に観察できないところでは、その影響力は弱いと言われます。今回に金環日食は南太平洋の真ん中で主な舞台で、南米のチリ、アルゼンチンなどで観察できます。アメリカでは実際に観察することは難しそうな場所ですが、カルフォルニアの沿岸部が最も金環日食が観察できる地域に近いです。

国民と国家をあらわす、月と太陽がいるのは、司法をあらわす9ハウス、天秤座です。金環日食がおきる新月で、この配置はかなりえぐいです。今までは噂でしかなかった、ハリウッドと人身売買の関係は、より明らかにされて、実質的な裁判に進んでいくでしょう。天秤座はバランスをあらわしますが、あまりにも予期しないようなことが明白になると、国民も国家も、前代未聞の事態に、うろたえそうな配置です。

この新月期間中、10月12日には、山羊座にいる冥王星が、逆行から順行へと動きを変えます。そして、11月1日に蠍座で新月、11月16日に満月を迎えた後、11月20日に、冥王星が山羊座から水瓶座に最終的に移動します。つまり、この新月期間は、冥王星が山羊座で全てを過ごす、最後の新月期間になります。

この時期に金環日食が重なると、冥王星山羊座時代では、巧妙に隠されていた側面に、嫌でも向き合わなければいけなくなります。時には、耳が痛いこともあるかもしれませんが、天秤座がもつ聡明さ、忍耐強さを発揮して、乗り越えていくことが重要です。

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