西洋占星術

2024年1月11日 山羊座の新月

2024年1月11日、 1が並ぶ日付の日に、山羊座の新月を迎えます。さっそく、東京での新月図を見てみたいと思います。

2024年1月11日午後20時57分 東京 heliocentric占星術 (freehorocharts.com) にて作成

新月時の太陽と月は、5ハウスの山羊座にいて、すぐ後ろに水瓶座から山羊座に移動しようとしている冥王星がおっています。冥王星山羊座時代で、山羊座で最後の仕事をしようとしている太陽と月に、天王星と小惑星のジュノーがタッグを組んで、全力でバックアップしている、とても力強いチャートです。さらに、太陽と月は小惑星パレスとも協調の角度をとっているので、太陽、月、天王星、ジュノー、パレスでしっかりとしたカイトを作っています。

カイトが目指す先がパレスで、反対側が天王星です。どちらの星も、創造的な知性、創意工夫などを意味するので、地震が起きたあとで、困難を感じつつも、知恵をふりしぼって、なんとか困難をのりこえていこうとしているようです。

星は、太陽と月がいる5ハウスと、4ハウスに集中しています。5ハウスは、実質的な産業活動、農業や製造業の実態をあらわすので、困難がありつつも、実質的な経済活動をまわすために、国民も国も踏ん張っている感じです。

4ハウスは、国土の状況を表すので、地震がおきた直後に、火星、水星、金星、小惑星セレスが4ハウスに集中していることは、興味深いです。セレスは、母性や、献身的な精神で奉仕することを意味しているので、被災地でのボランティア活動など、必要な支援を意味しています。セレスと金星と水星が接近しており、医療活動を意味するカイロンとも、協調の角度をとっていることは、とても心強いです。この新月から、次の新月までの、少なくとも一月くらいの間は、十分な支援が行われるかどうかが、人々の大きな関心となっていくでしょう。

一方、セレスと水星に対して、海王星が試練を与える角度で牽制しています。水星は情報やメディアを意味するので、被災地の状況を伝えるニュースには、あいまいな点や間違っているもの、もしくは情報が遅すぎて役に立たなかった、というような状況もありそうです。

実質的な復興活動で、重要な役割を果たすことになりそうな水星を、木星と土星は全力でバックアップしています。間違っている情報などには、土星の仲介もありそうなので、それほど大きな混乱にはならないでしょう。

全体として、星は右半分、とくに右下のエリアに集まっている一方で、政府や政府機関をあらわす、10ハウスと11ハウスには、ほとんど星は入っておらず、奉仕活動を表す、ベスタだけが10ハウスで頑張っています。しかし、ベスタは、水星、海王星、月の遠地点リリスから、羽交い絞めにされているような感じです。もう、国民は政府がやる仕事には、全く期待してなさそうです。

続いて、アメリカの新月図も見ていきます。

2024年1月11日午前6時57分 ワシントンDC heliocentric占星術 (freehorocharts.com) にて作成

太陽と月が重なるタイミングは、世界中で同じなので、星の並び方は日本もアメリカも全く同じですが、現地での時刻が違うので、ハウスが異なってきます。

日本では、5ハウスに入っていた月と太陽が、アメリカの新月図では、1ハウスに入り、12ハウスと1ハウスに星が集中する、チャートになっています。国民を意味するアセンダントに、火星が近づいているので、かなりアグレッシブで活動的な新月図です。

太陽と月、天王星、小惑星パレスとジュノーからなる、象徴的なカイトは、10ハウスを頂点にして、描かれています。エプスタイン文書が公開された直後で、動揺が隠せず、怒りをかかえつつも、どうにかこの文書が嘘であってほしいというような、アメリカという国を信じたい人々の思い、さまざまな矛盾した気持ちが、このカイトには描かれています。

情報メディあらわす水星は射手座で12ハウスで、12ハウスは裏社会、陰謀、テロなどを意味する場所です。まさに、陰謀だと思われていたことが、突然に表社会にさらされてしまったような感じなので、海王星、小惑星のベスタとジュノーが、必死で抵抗して押さえようとしている感じです。いろいろと尾ヒレがついたり、事実かどうか定かではない偽情報が出回ったりもしそうで、穏やかではありません。

一方で司法をあらわす場所である、9ハウスには星は入っていません。次の新月までの一ヶ月くらいの間で、具体的な逮捕者がでるというような、実質的な動きはなさそうです。

木星、火星と強固な関係を築く土星は、経済の部屋2ハウスにいます。反対側の8ハウスには、秘められた女性性を意味するリリスがいます。経済活動は、表むきは底堅いですが、金融取引そのものは、様子をうかがっているような感じなので、勢いはありません。

アメリカでも日本でも、タイムリーなハウスに星が集中するという、大変興味深い新月図でした。星そのものの配置は、とても力強いので、2024年は波乱の出だしとなりましたが、とりあえず、一月間ぐらいは、困難をのりこえながら、穏やかに過ごせそうです。

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