西洋占星術

2024年7月6日 蟹座の新月

日本では7月6日に、蟹座で新月を迎えます。夏至を終えて直後の新月なので、いよいよ、2024年後半のサイクルが本格的に手動します。日本では、都知事選の前日です。今後の政治動向を占う上でも、重要な新月になります。

2024年7月6日午前7時57分 東京  heliocentric占星術 (freehorocharts.com) にて作成

国家を表す太陽と、国民をあらわす月が、蟹座11ハウスにいる新月図です。11ハウスは、国の議会、政党をあらわします。太陽と月にすぐ近くに金星もいるので、現在の政党や政府にとって、喜ばしい配置ともいえるでしょう。

しかし、その一方で、MCの近くには火星が接近しています。火星と金星、土星が、小さな三角形を描いています。9ハウスの火星、7ハウスの土星には、課題が山積みです。どちらのハウスも海外をあらわすので、難題をおしつけられのは、パートナー国や同盟国からでしょう。たくみにバランスをとりながら、なんとか乗り越えられそうです。

水星は12ハウス、双子座の木星と安定の角度をとっています。大手メディアにはとりあげられないけれども、10ハウスが象徴する、国の最高権力、政府、政府機関、政府の最高権力者などの情報は、ネットやSNSで、さかんに議論されていきます。都知事選は、大手メディアではとりあげられない候補者でも、彼らの主張は、様々な方面で注目されるでしょう。

水星は、水瓶座で逆行している冥王星と対立しています。陰謀的な噂や大手メディアのストーリーとは異なった主義の主張に対して、監視の矛先が向かっています。ニコニコ動画のサーバーが攻撃されたことにも、大きな理由があるでしょう。冥王星は逆行しているので、新しい時代にむけて大きな扉が開かれるのではなくて、過去に培ってきた経験、歴史を守ろうとしているのです。

太陽と月は、ドラゴンヘッドとドラゴンテイルの、丁度中間地点に位置しています。ドラゴンヘッドとドラゴンテイルは、月と太陽の軌道が交わるポイントで、月が昇っていくポイントをドラゴンヘッドで、月が降りていくポイントがドラゴンテイルです。太陽が国家で、月が国民をあらわすので、ドラゴンヘッドとドラゴンテイルは、国家と国民の意識が交わる場所と解釈します。11ハウスに月と太陽が位置するので、国家の意図する政策と、国民が国家に期待することが、かけ離れてしまっている状況をあらわしています。

都知事選の結果には、選挙という民主主義を大義名分としたシステムに、なんらかの限界を感じるかもしれません。今回の新月図は、新しい時代の波を感じたい人にとっては、ちょっと退屈な期間になりそうです。

続いて、アメリカの満月図をみます。アメリカの首都ワシントンDCでは、現地時間で、7月5日、午後17時57分に新月をむかえます。

2024年7月5日午後17時57分 ワシントンDC  heliocentric占星術 (freehorocharts.com) にて作成

アセンダントの近くに主要な惑星はありませんが、ディセンダントの近くには木星がのっています。アセンダントは射手座で、木星は射手座の支配星でもあります。木星は6ハウスで、4ハウスのドラゴンヘッド、8ハウスの水星と三角形を描いて、協力体制です。軍事関係の出費が進みそうですが、皮肉にも、これらの出費が起爆剤のようになって、アメリカ経済は活性化しそうです。

8ハウスに、太陽、月、金星が入っているので、株価などのアメリカ経済は盛り上がりそうです。金星は土星と協力的な角度で、金星、土星、小惑星ジュノーが直角三角形を描いています。ジュノーはMCの近くで、土星と反対側の位置にいて、お互いに睨み合っています。経済は一時的に上がるかもしれませんが、反動で下がるときの衝撃も大きそうです。

日本と同様に、アメリカの新月図でも、太陽と月が、ドラゴンテイルとドラゴンヘッドの中間地点に位置しています。丁度、バイデン大統領とトランプ元大統領の討論会があった後なので、現職の大統領の不甲斐なさに、アメリカ国民はがっかりしているという状況かもしれません。通常、大統領選挙が近い、9月以降に候補者同士の討論会を行うのが定例なのですが、この時期に行うというところが、ちょっと意味深な気がします。

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