02 西洋占星術,  09 社会学

オールドメディアの終焉と冥王星水瓶座時代

元スマップの中居正広氏の女性トラブル報道は、フジテレビが関与していたのではないかという疑いがもたれ、さらには大きく破門を広げて、現在フジテレビのCMを差し止める企業が、続々増加中です。冥王星が水瓶座に入ったことによって、テレビなどのオールドメディアが終焉しつつある、ということは、今までよく言われてきましたが、本当にこのようなスピードで、社会が急展開していく、とはちょっと驚いています。

しかも、この問題は、単なる報道形態の在り方がかわるだけではなく、女性の働き方、男女の平等性をどうとらえるか、というまさに水瓶座らしいテーマを内包しています。単なる芸能人のスキャンダルというわけではありません。今までなんとなく、女性だったら当たり前、と曖昧にしてきた概念に焦点をあてて、人々の集団意識の根底を覆しそうな勢いです。

そもそも日本は、集団意識を形成するうえで、大手メディアがもっている影響力が、社会的にとてつもなく大きいのです。私は、2001年から2004年まで、アメリカで生活していたことがあります。そのときに、日本はアメリカに比べて、決して引けをとらないか、もしくはずっと暮らしやすくよい国だと実感したのですが、一つ懸念点があるとしたら、メディアの影響力が大きすぎると感じました。これから先、日本をダメにする根本的な要因があるとしたら、それは間違いなくメディアだと、強く実感しました。

まず、一般的なアメリカ人は、かなりの高学歴の人であっても、新聞を読みません。当時はスマホもなかったし、インターネットも電話回線をつかっていたくらいでしたから、アメリカでも、新聞は重要な情報源でした。しかし、たとえ新聞を読んだとしても、地方紙が主流で、ワシントンDCで起きていることよりも、地元のダウンタウンで、どれだけ殺人事件がおきたのか、と言うことの方が、人々にとっては重要なのです。

新聞だけでなく、テレビによる影響も、日本ではアメリカの数十倍大きいです。日本の大手の新聞各社は、それぞれ系列のテレビ局をもっています。そして、新聞と同じ内容、同じ傾向の報道を、繰り返し行っています。一方、私がアメリカにいたころ、アメリカでは30局ほどある、ケーブルネットワークが主流だったので、日本のように、数少ないチャンネルを、皆でそろってみている状況は、かなり異様でした。

このような状況では、報道各社による「これが正しい」、という主張に、何の疑問をもたない状況が生まれてしまっても、仕方がありません。一言で言えば、日本という国は、メディアによる社会的洗脳が、果てしなく強いということです。洗脳が強いというのは必ずしも悪いことではありません。日本の治安の良さや、公的サービスの充実、質のよさは、ある意味では、洗脳が強いことが、プラスになっています。

しかし、もしこの社会的洗脳が、大手メディアの報道姿勢に一面的に依存してしまい、報道のモラルが崩れたときは、そのマイナスの影響の大きさは、量りしれません。

その懸念は、2010年くらいから、顕著になってきたなあと思っていましたが、2020年には、これはもう日本はダメだと実感しました。ところが、最近の状況をみると、もしかしたら、逆転劇もあるかもしれないと、楽観的にみています。そのくらい、大きな変化です。

メディアの偏向報道という懸念は、2010年ごろから、さかんに言われるようになっており、当時でもお台場や渋谷でデモがおきていました。メディアの姿勢に訴えかける方法としては、お金をだしているスポンサー企業にアプローチするのが効率よい、ということで、実際に企業の広報に電話をかける人が増えたり、フジテレビの主要スポンサーの花王の不買運動などが起こされました。

その結果、実際にフジテレビの視聴率は徐々に下がっていきましたが、それでもその原因は、番組内容が陳腐化したことにあり、デモとか不買運動なんて、微塵も影響していない、というかなり強気な主張が主流だったように思います。それが昨年の11月、冥王星が水瓶座に移動したころから、あきらかに社会的な雰囲気が変わってきたのです。

まず、大手メディアが集団リンチみたいにして攻撃して、辞職に追い込まれた兵庫県の斎藤知事が、みごとに復活しました。今まで、メディアの集団リンチで、キャリアを台無しにされた人を何人かみてきましたが、復活した人は初めてです。

この事実は何を物語っているのかというと、大手メディアのいうことだから間違いない、と無邪気に信じてした人が減り、疑ってかかる人が多数派になったということです。大手メディアの報道による、社会的な権威がなくなったと言ってよいでしょう。

社会的な権威がなくなれば、スポンサーが離れるのは時間の問題です。もうすでに、視聴率が低下しているという事実以上に、大手企業は、テレビCMの効果がほとんどなくなっていることに気づいているはずです。見ている視聴者の大半が、年金で生活している高齢者という状況では、CMの力によって、お金を落としてくれる商品とサービスは限られています。

それでも大手企業がスポンサーを止められないのは、報道各社に自社の商品やサービスのことを、悪くいわれないため、お布施のようなものだと、実際に広報で働く人からきかされたことがあります。しかし、もうお布施も要らないでしょう。そもそも、悪くいわれても、たいして影響はないと、その程度の権威しかなくなってしまった、ということがわかってきたということだと思います。

冥王星が水瓶座に入ると、山羊座時代の古い権威主義に毒された、オールドメディアの時代は終わり、新しいテクノロジーや、革新的なアイデアを尊び、自由でフラットな社会構造を目指して、新たな社会構築への移行が進みます。それは、表面的には輝かしいことのように見えますが、実際には古い価値観を破壊するので、痛みを伴うものです。

とくに、伝統的な価値観を重んじて、社会的洗脳に依存しきってきた人たちには、受け入れがたいものです。洗脳は、洗脳であると気づかない限り、その価値観を受け入れている人にとっては、調和と平和をもたらすものであり、心の平安と幸福以外の何物でもないからです。しかし、冥王星に続いて、海王星が魚座から牡羊座に移動するとき、人々は本当の意味で目覚めるでしょう。海王星は、人々の潜在意識と集合意識に、ダイレクトに働きかけて、時代の変革を、よりダイナミックに後押しすることになります。

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