2025年12月5日 双子座の満月
2025年12月5日は、双子座の満月です。2025年の最後の満月となるので、いよいよ年末にむけて、今年の締めくくりをする時期に突入です。
11月20日の日本の新月図では、7ハウスの蠍座に多くの天体が集まっていました。7ハウスは、同盟国や敵国との関係をあらわす場所で、外交をあらわす場所です。高市さんの発言に国際的な注目が集まり、とくに中国との関係が懸念されたことが目立ちました。MCの上に冥王星がいて、ICの木星がのっていて、水瓶座の冥王星が、蟹座の木星と対立していました。国の利益を守ろうとする木星と、博愛、穏和を大義名分とする冥王星が対立し、大きな選択をせまられるような新月図でした。
東京では、12月5日、午前8時14分に、満月を迎えます。新月と同様に、動きの遅い天体がしっかりと角度をとっているような配置なので、天体の大きな流れが創り出す、社会的な傾向は、満月期間でもそのまま引き継がれます。動きの速い水星、金星、太陽、月の配置がかわり、蠍座に集中していた星の一部が、射手座へと移動しています。

新月図では星が集中している7ハウスには、木星が入っています。中国との対立は、ひとまず落ち着きそうです。一方、7ハウスにいた太陽は、12ハウスへ移動し、同じく12ハウスには火星も入っています。表立った対立は抑えられたけれども、日本という国が、今度対外的にどのような立場をとっていくのか、ということについては、見えにくくなってしまうかもしれません。
射手座の火星は、魚座の海王星と土星に対して、緊張の角度です。火星は射手座の22度、土星は魚座25度、海王星は魚座の29度なので、アスペクトとしては緩いですが、土星と海王星は、満月図の中心的な存在となっているので、この火星の配置は、地味にきいています。海王星に重なっている土星は、今まで漠然と正しいこととされていたことに対して、疑いの目を向けて、正当性を問いただそうとしてきますが、火星がその勢いに拍車をかけます。射手座にあるので、遠く離れた場所、視点、より高度な視座から、物事の真実を、見つめ直そうとします。12ハウスなので、社会的で公な出来事として露呈しないかもしれませんが、人々は潜在的に、既存の常識を疑うような感覚を、直感的に感じるようになります。
続いて、アメリカの満月図をみます。アメリカの首都ワシントンDCでは、12月4日、夕方18時14分に、満月を迎えます。11月20日のアメリカの新月図では、ディセンダントの上に土星と海王星がありましたが、新月図では、土星と海王星が、MCの近くに配置されています。ディセンダントは、交渉相手をあらわしますが、新月期間中は、米国が仲介していた、ロシアとウクライナの和平交渉が注目を集めました。
満月図では、土星と海王星がMCの近く、10ハウスに移動しています。和平交渉は、大詰めを迎えそうな雰囲気ですが、果たして、どうなるのでしょうか。日本の新月図と同様に、土星と海王星に対して、緊張の角度をとっている、射手座の火星が、キーを握っているような配置です。

火星だけでなく、太陽と金星が射手座の6ハウスにあり、6ハウスにもっとも星が集まっています。6ハウスは、軍事をあらわす場所でもあるので、少しきな臭い感じがします。自国の優位性を主張するだけでなく、よりグローバルな視野で、和平交渉が行われることが、逆に仇となるような感じです。自国の利益だけでなく、いろいろな国が、様々な形で関心をよせることで、かえって問題を複雑にしているような感じです。
この満月期間は、火星からの牽制という意味で、少し緊張がともなう配置になっていますが、それでも、新月図と同様に、水星座のグランドクロスや、外惑星による小三角形の影響は、新月図と同様に、強いです。表面的にはいつもと同じ日常が続いていても、水面下では大きな変化があるときです。射手座の火星が刺激するような、感情的な揺さぶりを感じるかもしれません。
土星と海王星は、近距離を保ち、互いに影響力を与えながら、来年の2月ころには、魚座から牡羊座に移動します。12星座の最後の魚座から、最初の星座である牡羊座に入って、再スタートをきります。海王星牡羊座時代の、新しい幕開けをすがすがしく受け入れるためには、この満月期間中に、既存の古い常識を打ち破り、自分にとって、本当に重要なものを見極めていくことがポイントになります。