02 西洋占星術

高市政権を占う

2025年10月21日、高市氏が第104代首相に指名され、無事高市政権がスタートしました。日本の歴史上はじめての女性首相による新政権が発足したときは、天秤座で満月を迎えたときとほぼ同時でした。干支暦でみても、10月21日は、 癸亥という、60干支の最後の干支にあたり、大きな節目となる日でした。自民党の総裁に決まってから、自公連立を解消したり、新たに維新と連立を組んだり、短い時間に色々なことがありましたが、高市氏の行動力や発言力に、期待している人も多いと思います。

政権がスタートした時間を、皇居で親任式がはじまった午後19時に設定して、星の配置を出してみます。21時25分が新月なので、新月図とほとんどかわりませんが、ハウスの位置と感受点が2時間ほどずれるだけで、全体の印象が違ってきます。とは言え、新月図が複合アスペクトが3つも成立する、強い配置だったので、同じように、政権発足時のホロスコープも、とても力強いものになっています。

天体の主役であった、海王星と土星が、新月図ではMCにのっていますが、11ハウスに移動しています。11ハウスは、議会や政党をあらわす場所なので、まさに、日本の政治の中枢が、大きく変革していくことをあらわしています。大きな期待と抜群の人気を経て発足した新内閣でしたが、「所詮やっぱり自民党だよね」という残念な結果になる可能性は、全くありません。日本にとって良いか悪いかは別として、日本の政治がダイナミックに変わることは間違いないです。

海王星が他の外惑星と作る小三角形は、冥王星が9ハウス、天王星が12ハウスにいます。政党や議会だけでなく、司法制度や法律の改正もばんばん行われそうです。一方12ハウスにいる天王星は、少し気がかりですね。12ハウスなので、表向き、公的な動きとしては、はっきりとはわかりません。しかし、牡牛座と双子座の境界線にいて、現在逆行中の天王星は、11月8日にはもう一度牡牛座に入ります。牡牛座は金融システムを象徴するので、お金の問題、それも予期せぬお金の問題には、要注意です。

新しい政権の発足をうけて、金融市場は好調で上昇していますが、ご祝儀相場は永久的に続くわけではありません。お金をあらわすハウスは、2ハウスと8ハウスですが、どちらのハウスにも、天体は入っていません。マーケットの大きな上昇は、それほど望めないかもしれません。一方、天王星は通貨をあらわす天体でもあるので、新しいテクノロジーを利用した通貨の在り方、決算システムの変容は、裏でじわりじわりと進んでいきそうです。現在の金融システムに則った、マーケットの拡大、発展というよりも、新たな豊かさの指標、お金の価値の変化というようなものが、進みそうです。

豊さをあらわす木星が、2ハウスと3ハウスの境界線にいるということも象徴的です。2ハウスは、情報や物流をあらわします。ものを所有することよりも、速やかに流通させること、回転させることが、求められるようになっていきます。

太陽、月、火星、水星という、動きの早い個人天体が6ハウスに集中しています。6ハウスは、官僚、軍事、医療、雇用など、マネージメントをするものをあらわします。人々の日常生活に直接的に影響する重要なハウスですが、新しい政権になることによって、実質的に生活が変わっていくことでしょう。軍事や医療と言うと、やや物騒なイメージもあるので、政府の政策が、どのように影響するのか、一人一人が政治に関心をもち続けることが、より重要になっていきます。高市さんなら安心だよね、というように、一人の政治家をヒーローのように啓蒙するのではなく、賛成できること、同意できないこと、をはっきりと声をあげて主張していくことによって、より人々によりそった政策ができるようになるはずです。

太陽と月は天秤座の28度と27度で、蠍座との境界線付近にいて、木星と冥王星と緊張の角度をとっています。変革を促そうとする冥王星と力をうけつつも、変化を好まない勢力からの抵抗も強いので、巧妙なバランス感覚を保ちながら、政策を進めていくことになりそうです。

それでも、天秤座には、守護星である金星がいます。天秤座にいることによって、より金星の力が強くなっていますが、金星は、今回の配置で、他の天体と角度をとらない唯一の星です。金星は女性の活躍をあらわしますが、高市氏をはじめとして、女性閣僚の力強さが注目を集めますが、実際は必要な援護がなかなかえられなかったりして、彼女たちは孤高奮闘しています。周囲がより協力的になれると、さらにパワーアップできるはずです。

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