021 四季図

2025年9月23日 秋分図を読む

2025年9月23日に、秋分の日を迎えます。22日に乙女座で二度目の新月、部分日食をともなう新月を迎えた次の日に、太陽が天秤座に入室する、秋分の日となります。前日の新月から、1日もたっていないので、星の配置はほとんど変わりません。新月図の解説と重複することも多いので、ぜひ、新月図の投稿も参考にしてください。

太陽と月が重なった新月を迎えたときの時刻と、太陽が天秤座0度になる秋分の時刻は、1時間30分ほど違います。しかしながら、日本の秋分図では、天王星がMCの近く、金星がアセンダントの近くにあり、新月図よりも秋分の方が、感受点の近くに重要な天体が接近しています。ちょうど、次の天秤座の新月を迎える直前に総裁選があるので、重要な出来事がおきるのは、次の新月以降になるのかもしれません。総裁選を終えて、次の新月を迎えるまでは、これから起こることの助走期間のようなものでしょう。

新月図との違いは、動きの速い月が、乙女座29.5度から、天秤座10度まで、進行しています。太陽と月の間には水星がいるので、月が位置を変えても、かわりに水星がバランスをとるように、金星と火星の間にいます。国家を表す太陽と、国民を表す月の間に、情報をあらわす水星がいることによって、より水星の役割が強く意識される配置になっています。日本で総裁選が行われ、海外でも暴動やデモがおき、政治的な緊張が強くなっている中で、それをどう伝えるか、国民が何をうけとり、どう感じるかが、極めて重要な3か月間となるでしょう。

カイトの中央を突き抜ける、太陽と土星、海王星の一本軸は、2ハウスと8ハウスに配置されています。2ハウスと8ハウスとお金をあらわす場所であり、物価高やインフレ、増税や社会保障費の増大などが、大きな関心事となります。奇しくも、日本株式市場では最近、史上最高値を更新し続けていますが、上り続ける株価にも、緊張がともないます。AI関連の技術系の銘柄を中心に、上昇はもう少し続きそうですが、未知の領域を楽しむ余裕のない投資家は、早めに市場から撤退した方が安心かもしれません。

ある程度資産がある人にとっては、株式や不動産の上昇の恩恵を受けられますが、そうでない人にとっては、給料があがらないのに、税金や物価が上がっていくのは大変です。しかし、厳しい懐事情にもかかわらず、人々の気持ちはかなり楽観的です。金星がアセンダントの上にあるのは、女性の政治家が社社会的地位のある人が活躍するとき、とも読めますが、より個人的なレベルでみると、日々の生活で、楽しみを見いだすことができる状況と、判断することができます。海外旅行にいったり、ラグジュアリーな消費を楽しんだりすることはできませんが、それでもささやかな日常が送れることに、充足感を感じられるときです。

続いて、アメリカの秋分図をみます。アメリカの首都、ワシントンDCでは、9月22日、午後14時19分に、太陽が天秤座に入室します。新月図では、カイトの中央の軸は、2ハウスと8ハウスにありましたが、秋分図では3ハウスから9ハウスに動いています。物価の上昇、金利政策、ドル安、個人のレベルでも国家のレベルでも、積み重なる借金の額、お金に関する数々の懸念事は、9月から10月の初旬くらいに正念場を迎えそうです。そしてその後は、一体なぜ、このような事態に米国が陥ってしまったのか、具体的な原因を追究しようとする風潮が高まります。

一方、新月図ではディセンダントに のっていた木星が、7ハウスに移動しています。ディセンダントと7ハウスは、同盟国や敵国、外国との関係全般をあらわす場所です。アメリカは関税をかけて、物流や貿易の流れを止め、不法移民を送還させ、新たな移民を制限して、人の流れを止めました。国際社会の中で孤立化しつつ、新たな関係性を模索しているような雰囲気です。

米国の秋分図は、新月図に比べると、感受点にのっている天体が少なく、やや穏やかな星の配置になっています。秋分から冬至までの間、クライマックスになる出来事は、10月初旬くらいまでの前半に集中しそうです。

そして、アメリカで起きたことは、その後日本へと波及していきます。総裁選を経て、新たな政権が始動してくるころ、日本はまた新たな課題へ向き合わなければいけなくなる、 次の段階へと移っていきます。

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